M34野戦服 (Feldbluse 34)

こんにちは、エーデルマンです。いや〜週末の台風は凄かったですね。選挙結果よりも次の日の電車の運行状況が気になって仕方がありませんでした。
さて本日は、M34野戦服(Feldbluse 34)をアップしたいと思います。

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国防軍(ヴェアマハト)以前のライヒスヴェーア時代、1934年11月に採用された明るめのダークグリーンの襟が特徴の野戦服です。
非常に短い期間に製造された野戦服で、元々数が少ないうえに多くが兵士の好みでダークグリーンの襟に改造された為、オリジナル状態の襟のM34野戦服は残存数が少なくなっております。 (なお襟がダークグリーンに変更されたM34野戦服はこちらで取り上げています)

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野戦服の年表です。(『FELDBULSE』を参考に作成)M34野戦服が製造された期間は1934年12月10日から1935年9月10日までの10か月間となっています。もちろん、この期間はあくまで通達ベースで現場での切り替えは多少のタイムラグはあったと思います。

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襟章は1933年採用のタイプで、センターのライン(リッツェン・シュピーゲル)や台布は襟とマッチした色で両側の兵科を表す線は白=歩兵となっています。

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襟の裏地はコットン製です。なお襟の端が縫い付けられており裏返すことができません。襟がめくり上がることを防止するためと思いますが、果たしてこの処理は個人的に行ったものか、当時の標準仕様だったのかは不明です。

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襟を止める真鍮製のフックは後に補修されたようで台布は別の生地で作られています。

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この野戦服には1935年11月10日に採用された旧型の肩章が付いています。先が角ばった肩章で先の丸いタイプの肩章が採用された後も1938年まで使用されました。

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国家鷲章は1937年6月19日採用のダークグリーン地に白糸で鷲章を縫った兵・下士官用タイプです。年表にある通り、時代的にマッチするのは、ライトグレー地の国家鷲章ですが、当時の写真を見るとM34野戦服に37年タイプが付けられていることも多く特に不自然ではありません。
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当時のプライベート写真です。左側の兵士はM34野戦服で国家鷲章は37年タイプです。一方で右側の兵士はM35野戦服を着用しています。
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お遊びでライトグレー地の国家鷲章を合成してみました。

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当時としては珍しいカラー写真で、襟の色の違いがはっきりと分かります。 1939年9月に撮影された写真なのでポーランド侵攻時でしょうか?ソータッシェの色から砲兵部隊のようです。

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左胸ポケットには勲章を佩用する為のループが二つあります。戦前で二つ佩用する勲章の例を探していたら、資料本『FELDBLUSE』には、国家スポーツ章とSA体力章を佩用している歩兵科伍長の写真がありました。


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腰ポケットはサイドプリーツの両端が本体にベタっと縫い付けられています。プリーツが開かない分、ポケットの収納スペースは少なく、このようにわざわざ縫い付けている理由が分りません。

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当時の写真でも同じ処理をしているポケットを見ることができます。

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後からの写真。ベルトフック金具を通す穴が左右に3つずつ空いています。うっすらですが、ライナーの縫い目が識別できます。

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M35野戦服までは、ライナーの生地が少なくなっています。 背中の四角い布地は色が違いますが、こちらは1936年12月15日付け通達により背中の部分を補強する目的で後付けされたものです。

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ライナーの目的は汗の吸収や着心地アップというより、内蔵サスペンダーを通したり、ボケット縫い付け時の補強の為ような気がします。

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ウエストを絞るドローコードが付いています。実際に絞れる範囲は狭く、あまり役に立ちそうにありません。(1936年3月末に廃止されます)

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戦前ならではの情報満載(笑)のスタンプ。“KURZROCK”は直訳ではショートスカートですが、普通に考えると被服工場の名前でしょう。真ん中の数字はサイズで胸囲96cm、その他は・・・省略します。
“E.35“はエルフルト補給廠 1935年製で合ってますかね。“J.R.18”は第18歩兵連隊、大隊の数字は消されており下に“II”のスタンプがあるので第2大隊へ支給されたということかと。(肩章の部隊番号とマッチしないのは、まぁご愛嬌ということで。)


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山岳猟兵用背嚢(Gebirgsjäger Rucksack) その2

もうすぐ10月ですね。苦手な夏が終わって食欲旺盛の秋、一日一本は焼き芋を食べているエーデルマンです。
さて、今回は前回に引き続き、山岳猟兵用背嚢(Gebirgsjäger Rucksack)をアップします。

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だいたいナップサック位の大きさです。この背嚢には制式な名称はありませんが、コレクターの間では小型山岳猟兵用背嚢(Kleines Gebirgsjäger Rucksack)や突撃背嚢(Sturmrucksack)と呼ばれています。

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当時の写真。
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山岳猟兵用M31背嚢と小型背嚢の比較。小型は一泊分の荷物がやっと入る大きさです。駐屯地から周辺の偵察、デポ地点から頂上へのアタックに使われたのでしょうか。
 

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形はまさに袋(Sack)、非常にシンプルですね。雨蓋は一本のストラップで閉じられるようになっています。

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山岳猟兵用の背嚢はビルトインのショルダーベルトが特徴です。よく砲兵用背嚢(Artillery-Rucksack)と間違えられますが、背面を見ると明らかな違いがあります。

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こちらが砲兵用背嚢です。砲兵用背嚢はショルダーストラップは無く、Yサスペンダーに接続するDリングがあるのみ。
山岳猟兵用背嚢にショルダーベルトがビルトインされているのは、山岳部隊にはYサスペンダーが支給されなかったことが理由と言われています。確かに今までYサスをした山岳猟兵の写真を見たことがありません。

Yサスに背嚢を装着する方式が山岳部隊に導入されなかった理由として、この方式の欠点である装備の取り外しに時間がかかるところにあったのではないかと考えています。
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山登りをされた方ならお分かりかと思いますが、急な斜面の登り降りや、トラバース時などの場合、背嚢を外してバランスを取ることが頻繫にあります。このような時に4点留めのYサス方式では素早い対応ができません。

それでは、ショルダーベルトの詳細点を見ていきます。

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ショルダーベルトは左右で違う金具で接続されています。

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こちら側はバックルで固定されています。

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こちら側はDリングとフックで繋がっています。M31山岳猟兵用背嚢も同様に、簡単に取り外しができるようになっています。滑落の際など素早く背嚢を外す必要があり、これに対応したものと思われます。

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ショルダーベルトはハート(半円形の革パーツ)にリベット留めされています。刻印はありません。雨蓋には装備を括り付ける為の金具があります。
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雨蓋を開いたところ。主室の口は紐で縛ります。内側にベークライト製のボタンが見えます。

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裏返したところ。ボロボロですが、主室は一枚の布で仕切りられており、ベークライト製のボタンで留めます。
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紐の先は金具で覆われており、口に通しやすいように処理されています。

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本体両側にある装備を装着する為の革製ループ。上は滑らかで下側はシボ加工がされています。

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Carro Veloceが映っているのでイタリア戦線でしょうか。今回は山岳猟兵マニアの方以外にはつまらないネタですが、備忘録的に取り上げてみました。


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山岳猟兵用M31背嚢(Gebirgsjäger Rucksack 31)

こんにちはエーデルマンです。三連休をいかがお過ごしでしょうか?私は日本列島に上陸した台風18号のせいで引き籠り状態です。(天気が良くても、家でダラダラしていると思いますが・・・)

さて、今日はドイツ軍山岳猟兵(Gebirgsjäger)のM31背嚢(Rucksack)をサックと(失礼)紹介したいと思います。

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まずは背嚢の定義から。

リュックサック(独: Rucksack、蘭: rugzak:背に負う袋の意)は、荷物を入れて担ぐための袋である。登山、軍事などその用途は広く日常生活でもよく用いられる。そのためさまざまな呼ばれ方をする。背嚢(はいのう)、リュック、ザック(独: Sack)、バックパック(英: backpack)、ナップサック(英: knapsack)など。

ー「Wikipedia」よりー


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こちらは山岳猟兵に支給されたM31背嚢です。ランドセル型のM34及びM39背嚢(Tornister)や、後に一般歩兵に支給された袋型背嚢に比べて収納スペースやポケットの数が多くなっています。山岳部隊は物資の調達が難しい土地で活動することが多く、また道の険しい山岳地帯は輜重車両が随伴できません。よってできるだけ多くの弾薬や食糧を人力で運べるように設計されています。さらに登山道具も運搬しなければならないことも関係していると思われます。
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雨蓋を開けたところ。主室の口は紐で縛って、中身が外に飛び出さないようになっています。
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雨蓋の裏にも収納スペースがあります。中身がこぼれ出ないよう、3本のストラップで留めます。

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雨蓋の上部には革のループが5つあり、M31ツェルトバーン毛布M31飯盒などを装備用ストラップで括り付けることができます。

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こちらはフロントポケット。すぐに取り出せるモノを入れる場所です。2本のストラップで留めます。

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サイドポケットは缶詰やパンなど行動糧食にちょうど良い大きさです。

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ショルダーベルトは荷物の重量を支えられるよう、頑丈な牛革で作られています。Yサスペンダーと同じで主ベルトと補助ベルトの組み合わせです。

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主ベルトは弾盒の金具に引っ掛けるフック金具があり、補助ストラップは片側が背嚢本体に縫いけられ、バックルで接続されています。

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補助ベルトはショルダーベルトとナス環をつかってワンタッチで取り外すことができます。

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フック金具のクローズアップ。ウエストベルトに付けた装備品に引っ掛けます。

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現代のザックのようにヒップベルトやインターナルフレームなんてものは無く、当時の背嚢を担いで長時間歩くことは大変だったと思います。また防水処理も無く、雨に濡れたら数倍の重さとなって肩に食い込んだことでしょう。
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配給カード(Lebensmittelkarten)

こんにちは。まだまだ残暑が厳しいですが、夜はだいぶん涼しくなりましたね。
さてドイツ軍ファンとして『月刊アームズマガジン 』の連載記事「リエナクトメントのススメ」をいつも楽しく読んでいるのですが、現在発売中の10月号には戦時中の食糧事情と配給制度について描かれており、今回は便乗で配給カード(Lebensmittelkarten)について記事をアップしたいと思います。

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以前こちらでも記事にしましたが、ドイツは第一次世界大戦中にイギリスの海上封鎖により深刻な食糧難に陥り、76万人の餓死者を出してしまいます。ドイツにとって食糧不足はトラウマであり、1939年に第二次世界大戦が始まると、再び国家による食糧統制が施行されます。

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「ハムスターのように貯め込む汝を恥よ!」
日本でも太平洋戦争による深刻な食糧不足から配給制度が敷かれ、「米穀通帳」などによって配給が行われていたことは、祖父母や両親から聞かされてなんとなく知っていましたが、この記事を書くにあたり改めて調べてみました。

消費統制(Verbrauchslenkung)
消費統制は、原則として、備蓄の放出、輸入促進、生産統制等の供給サイドの管理措置を講じてもなお十分な効果がない場合に限って実施される。消費統制の目標は、消費量の抑制と公正・均一な分配の達成であり、主な手段には次のものがある。

(ⅰ)一般的な販売統制(Generelle Abgabebeschränkung)
一般的な販売統制とは、店頭での 1 人 1 回当たりの販売量を制限することである。これにより、数量が少ない特定の重要な財に対する買占めを防止し、かつ、配給制の採用に至らない場合でも、財を比較的公正・均一に分配することができる。

(ⅱ)配給制(Rationierung)
長期にわたる深刻な供給危機等の場合に、全国民に対して等量かつ最小限の供給を確保するため、「配給カード」(Bezugsausweis)を個別に支給し、各人がこれと引換えに当該物資を購入する制度をいう。十分な準備期間が必要であり、また、管理コストは膨大になる。

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配給カードは、あくまで購入引き換え券だったんですね。(ずっと無料引き換え券と勘違いしていました)
 
配給制度はドイツ軍がポーランドに侵攻する直前の1939年8月28日に導入され、まずは肉、ラード、砂糖やコーヒから統制が始まり、次にパンや卵も対象となります。
配給カードは、物品によって色が分れていて一目でわかるようになっていました。

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ネットで拾った情報なので確かさは不明ですが、開戦当時は1週間分の配給制限として一人あたり肉やソーセージは700グラム、砂糖は280グラム、ジャムは100グラム、パンは2,400グラム、ラードや脂は1/5リットルだったようです。
ちなみに現代のドイツ成人の一般的な肉の摂取量は男性で103グラム/日、女性で53グラム/日だそうで、もし上記が本当なら十分な量かと思います。(もちろん戦争が進むにつれ、どんどん減っていくわけですが・・・)
なお、より栄養が必要な肉体労働者や育ち盛りの子ども、妊婦用の配給カードもあったようです。

それでは、配給カードを見ていきましょう。まずは主食から。

1. パン(Brot)

brot_1.jpg  
Reichsbrotkarte(赤)
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こちらはバーデン=ヴュルテンベルク州シュトゥットガルトのVaihingenで発行された配給カードで、使用期限は1939年10月23日から11月19日となっています。切符の単位は1000・500・50グラムで、購入した量の分、マス目を切り取るか、スタンプを押す、もしくはパンチャーで穴を開けることになっていました。

2. 肉(Fleisch)

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Reichsfleischkarte(青)
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この配給カードはヘッセン州のGießenで発行されたもので、期限は上記のパンと同じ1939年10月23日から11月19日となっています。肉(Fleisch)もしくはソーセージなどの加工品(Fleischwaren)用です。

3. ミルク(Milch)

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Reichismilchilkarte(グレー)
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ミルクは1/4リットル単位の配給となります。マス目には日付が明記されており、使える日が決まっています。

4. 脂肪(Fett)


Käse2 
Reichsfettkarte(黄)
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対象はバターもしくは澄ましバター(Butter oder Butterschmalz)、チーズもしくはクワルク=フレッシュチーズ(Käse oder Quark)、マーガリンもしくは植物油もしくは人工油もしくは食用油(Margarin oder Pflanzen oder Kunstspeisefett oder Speiseöl)、ラードもしくはベーコンもしくは牛脂(Schweineschmalz oder Speck oder Talg)となっています。

5. ジャムと砂糖(Marmelade und Zuker)


rationcard19.jpg rationcard20.jpg 
Reichskarte für Marmelade und Zucker(ベージュ)
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ジャム(ドイツ語でマーマレードはジャムの意味)と砂糖の配給カードです。長期保存が可能な為、他のカードに比べてマス目の数が少なくなっています。

eggs1.png
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こちらは卵(Eier)が一緒になった配給カード。購入した会社のスタンプが押されています。

6. じゃがいも(Speisekartoffeln)

rationcard21-2.jpg   
Bezugsausweis für Speisekartoffeln(黄)
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バーデン=ヴュルテンベルク州Heilbronnで1942年に発行された配給カードです。じゃがいもは長期保存が可能な為、期限が約半年間(6月29日から12月13日まで)です。

7. 栄養食品(Nährmittel)

NF-Oatmeal.jpg  
Nährmittelkarte(ピンク)
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こちらはヘッセン州カッセル上級都市で発行された1942年12月14日から1943年1月10日まで有効の配給カードで、オートミールやシリアルなどの栄養食品(Nährmittel)、パスタ(Teigwaren)、澱粉(Sago)、片栗粉(Kartoffelstärkemehl)、プディングパウダー(Puddingpulver)といったいわゆる“粉もの”が購入できました。
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このブログではお馴染みのドクトル・エトカーのプディングパウダーです。以前、油脂も卵も使わない"戦時ケーキ"をこちらで紹介しました。プディングは少ない燃料費で作れるうえに栄養価の高い合理的で経済的な食品だったようです。

このような食糧の他に、石鹸配給カード(Reichsseifenkarte)や衣服配給カード(Reichskleiderkarte)なども存在しています。
なお、酒や煙草などの嗜好品は配給カードでは無く20パーセントの税金かけることで消費を抑制したようです。

一人あたりの一週間分の食料(1941年)
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終戦までナチスドイツの配給制度は続けられます。当時の事を描いた本には、市民が末期の食糧不足で苦しむ様子が描かれていますが、第一次世界大戦の様な深刻な飢餓状態にはならなかった事を考えると十ニ分に機能していたと思われます。

ベルリン終戦日記―ある女性の記録

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ウェブ製AフレームとAフレームバッグ (Gefechtsgepäck und beutel)

こんにちは、先週の夏休みは結局どこにも出かけず、軍装品いじりで終わってしまったエーデルマンです。
本日はウェブ(コットン)製のAフレーム(Gefechtsgepäck für Infanterie Schützenkompanien)とAフレームバッグ(Beutel zum Gefechtsgepäck)をアップします。

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以前こちらでも紹介しましたが、Aフレームは背嚢やリュックサックほどでは無いが、ある程度の装備を兵士が背負って運搬する際に使用されました。このAフレームの特徴は全てのパーツがウェブ製になっているところです。
ところでウェブ製=熱帯用(Tropen)というのが世間一般の常識ですが、果たしてそうでしょうか?ことAフレームに関しては熱帯地方、特に北アフリカ戦線で使用された如何については少々懐疑的なエーデルマンです。

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何故なら北アフリカのような砂漠地帯では機械化率が高く、兵士は徒歩では無く兵員輸送車両で移動することが多い為、個人装備を徒歩で運搬するAフレームの使用頻度は低かったと思われます。

ただしドイツから見た熱帯地方は、南ヨーロッパやバルカン半島も含むので、そういった地域ではAフレームが使用されたのかも知れません。
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1942年当時の地図。熱帯地方と思われる部分に色を付けてみました。

なお、当時の写真を見るとアフリカ戦線以降もウェブ製装備は全戦域で使われています。
むしろ戦争後期になるにつれウェブ製装備が増える傾向があり、最近ではウェブ製=戦争後期の装備というイメージがコレクターの間で定着しています。戦局の悪化により、革の在庫が一挙に枯渇し、備蓄していたコットン素材を放出したのかも知れません。

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M42略帽と開襟にした野戦服(M44野戦服?)から1943年以降の写真と思われます。この兵士のAフレームにはM31飯盒M31ツェルトバーンテントポール収納袋?を括り付けられています。ストラップが革製かウェブ製かどうかは不明です。

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ツェルトバーン用ストラップが2本、垂直方向にリベット留めされており、別パーツの飯盒用ストラップ(Web製)は水平に取り付けられています。
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各ストラップを使って、M31飯盒(後期のスチール製)とM31ツェルトバーンを括り付けたところ。

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ストラップ金具のクローズアップ。メーカーコードのLUXとWMFの刻印があります。

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AフレームバッグはAフレームと一緒に供給された小型のバッグで、M34クリーニングキットや衣類などを収納することができます。
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Aフレームバッグのストラップやベルトは全てウェブ製です。

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クリーニングキット専用のポケットが付いているところがオシャレです。
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ツェルトバーンとAフレームの間には、Aフレームバッグがストラップで取り付けることになっています。この確度からは見えませんがツェルトバーンの中にはテントポールとペグ、ロープが入った収納袋を巻いてあります。

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スターリングラードのドイツ軍兵士。左側の兵士のAフレームにはAフレームバッグとテントポールが括り付けられている様子が分ります。


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M42陸軍ヘルメット(Stahlhelm 42)

こんにちは、エーデルマンです。
昨日から夏休みですが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 私は今年は(も)どこにも出かけず、家でのんびりと軍装品いじりをしております。
さて、本日はドイツ陸軍のM42ヘルメット(Stahlhelm 42)を紹介します。自分でも意外でしたが、M42はまだ取り上げたことがなく、今回が初めてのアップとなります。

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M42ヘルメットは、ナチスドイツ軍のヘルメットの最終バージョンで、それ以前のモデル(M35・M40)と比べて造りがシンプルになっています。こちらによれば、1942年7月6日付けで規定され、最初に生産されたのが同年8月1日のようです。

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このヘルメット、擬装網としてスチール製のフェンスワイヤーが付いており、カモフラージュ用の草木や葉っぱを間に挟んで取り付けられるようになっています。

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コレクターの間では、“チキンワイヤーのハーフバスケット"などと呼ばれています。当時のワイヤー付きヘルメットは希少ゆえにフェイクが多く、上級者向けのコレクションアイテムです。

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ノーマルのヘルメットにワイヤーを後付けすれば価値がアップする為、精巧なフェイクを作って売る輩が多く、偽物が実物の10倍以上存在するとも言われています。ただ眼力のあるコレクターが見れば偽物かどうか一発で分るようで、某フォーラムでは『なんでも鑑定団』ばりの厳しい真贋評価が日々為されています。

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真上から見ると亀の甲羅のようですね。さきほど上級者向け、なんてエラそうに書きましたが、私はズブの素人ですので、当時のワイヤーかどうか真偽のほどはさっぱり分かりません。こちらは、あるコレクターからの“お墨付き”を鵜呑みにして入手しました。まぁ、信じる者は救われるということで。(^_^;)
※ちなみにこちらでは、偽物に多く使われている北米製のワイヤーと欧州製の見分け方が示されているので気になる方はチェックしてみて下さい。

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M42の特徴はエッジにあり、です。製造工程を省力化する為、折り返しがありません。

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こちらはM35ヘルメット。エッジが折り返されています。


M40ヘルメットを製造している当時の映像です。後半の方でヘルメットのエッジをハンマーで折り返す作業が映っています。この作業を省略しても、それほど効率がアップするとは思えませんが、塵も積もればなんとやら、何千、何万と作れば違ってくるのでしょう。

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この角度で見ると、エッジの部分が外側に少し曲げられていることが分ります。この加工により、首などにエッジが当たっても痛くありません。

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NSはVereinigte Deutsche Nickelwerke, AG Schwerteのメーカーコード、62はシェルサイズです。チンストラップの金具はスチール製となっています。

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ハンモックには持ち主のサインがあります。

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こちらは空軍地上師団のMGネスト。ネットとヘルメットカバーをヘルメットに着装し、空軍迷彩のグラウンドスモックで擬装しています。

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映画『プライベート・ライアン』のドイツ軍狙撃兵。チラッとしか映っていませんが、ハーフバスケットのワイヤーヘルメットを被っています。

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初期のヘルメットも良いですが、末期のヘルメットもシャープな感じでカッコいいですね。
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それでは、引き続き良い休日を!


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短ゲートル (Gamaschen) 極初期型

こんにちは、エーデルマンです。暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか?
さて、本日紹介するのは、山岳猟兵(Gebirgsjäger)にも使用されたと言われている短ゲートル(Gamaschen)です。この短ゲートルは、1940年8月に導入された極初期型と言われています。

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この短ゲートルの存在を知ったのは、毎度紹介しているこちらの山岳猟兵の資料本です。

The German Mountain Army Soldier of WWII
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山岳猟兵=登山靴+巻きゲートルというイメージなので、かなり違和感がありますね。
短ゲートルはくるぶしまでのアンクルブーツ(編上靴)と一緒に支給されるアイテムで、編上靴の一種である登山靴と一緒に山岳猟兵に支給されていても不思議ではありません。巻く手間を考えればこちらの方が簡単便利だったと思います。

初期型の短ゲートルと似ていますが、違いは全周が革で補強されているところです。

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全周を革で補強するのは手間も材料コストもかかる為、やがて靴に触れる下部だけの補強となります。

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また、このタイプの短ゲートルの中には靴紐に引っ掛けて固定する為の金属製フックが付いているものもあります。

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フックは以前紹介した巻きゲートルと共通の金具になっています。 

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どちらも同じ極初期型ですが、下の短ゲートルにはフックがありません。取り外された形跡も無いことから、元々付いていなかったようです。 

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登山靴に取り付けてみました。登山靴には巻ゲートルが見慣れている為、かなり違和感がありますね。
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さきほど巻きゲートルに比べて取り付け・取り外しが簡単と書きましたが、やはり巻きゲートルに比べると構造上隙間が多く、そこから水や泥が入りやすいため、山岳猟兵にとってはあまり実用的な装備とは言えません。

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エーデルマン

Author:エーデルマン
脳内の99%をドイツ軍が占めている、そんなアラフィフ親父です。
注)当時のドイツ軍の装備・生活用品に興味がありますが、特定の団体・思想を支持するものではありません。

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ドイツの軍用銃の専門書でビジュアル的に見ていて楽しい

ドイツの小銃拳銃機関銃―歩兵兵器の徹底研究 (光人社NF文庫)
ドイツの小銃拳銃機関銃―歩兵兵器の徹底研究 (光人社NF文庫)
ドイツ軍用銃のバイブル的な書。ドイツ軍スナイパートップ3への一問一答が興味深い

Feldbluse: The German Soldier's Field Tunic, 1933-45
Feldbluse: The German Soldier's Field Tunic, 1933-45
M33からM44までドイツ陸軍の野戦服を網羅。特にM36以前の野戦服は必見

Rations of the German Wehrmacht in World War II
Rations of the German Wehrmacht in World War II
とにかく当時のドイツ兵が食べていた糧食にこだわった一冊

武器と爆薬―悪夢のメカニズム図解
武器と爆薬―悪夢のメカニズム図解
迫撃砲はどうやって砲弾を飛ばすのか?小銃擲弾は?ほかにも大砲や爆弾のしくみを源文マンガでわかりやすく解説

グラフィックアクション GRAPHIC ACTION 1993年 No.17
グラフィックアクション GRAPHIC ACTION 1993年 No.17
このシリーズは市場で見つけたら買うべし

ドイツ武装親衛隊軍装ガイド (ミリタリー・ユニフォーム)
ドイツ武装親衛隊軍装ガイド (ミリタリー・ユニフォーム)
WSS専門だけど全部実物!

鼠たちの戦争〈上〉 (新潮文庫)
鼠たちの戦争〈上〉 (新潮文庫)
映画「スターリングラード」の原作本的な内容だが100倍面白い

鼠たちの戦争〈下〉 (新潮文庫)
鼠たちの戦争〈下〉 (新潮文庫)


スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 (朝日文庫)
スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 (朝日文庫)
塹壕から故郷へ送った兵士の手紙が興味深い「クリスマスはドイツ風に」の章は涙なくしては読めません

ケルベロス 鋼鉄の猟犬 (幻冬舎文庫)
ケルベロス 鋼鉄の猟犬 (幻冬舎文庫)
ヒトラーが暗殺された後の撤退戦を描いた架空小説。小道具にこだわるところがマニアっぽい

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