フードコンテナー (Essenbehälter) Part2

こんにちはエーデルマンです。まだ梅雨は明けてないようですが、すでに真夏のように暑いですね。
さて本日は、ちょっと変わったフードコンテナー(Essenbehälter)を紹介したいと思います。 


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以前、こちらでも紹介しましたが、ドイツ軍のフードコンテナーはフィールドキッチン、別名シチュー砲(Gulaschkanone)で調理した食べ物を兵士が背負って前線部隊へ運搬する為の容器です。

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形状はウイスキースキットルに似ています。サイズは横幅が35cm、縦が45cmです。面倒なので容量は測っていないのですが、だいたい20リッターくらいでしょうか?(適当ですみません)

上から見たところ。上部に蓋があり食糧の出し入れが出来るようになっています。 
Supecontainer16-1.jpg 

蓋は紛失防止の為、チェーンで繋がれています。 Supecontainer10.jpg
蓋はネジが切ってあり、回して外します。密閉する為、ゴムのパッキンが貼ってあります。

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取り出し口の直径は約12cmです。この形状からも飲料水やコーヒー、紅茶など飲み物専用の運搬缶と想定されます。ただし、二重構造になっていない為、一般的なフードコンテナーのような保温機能はありません。

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保温機能付きのフードコンテナーとの比較。横幅はほぼ同じですが、高さが10cmほど違います。

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蓋には「G&CL 39」の刻印があります。 “39”は1939年製、“G&CL”は食器メーカーで水筒や飯盒などもドイツ軍に供給していたGerhardi & Co, Lüdenscheidのメーカーコードです。


Supecontainer19.jpg
こちらはストラップを取り付けるパーツですが、非常に複雑な形をしています。フック形状の金具以外にナス環も取り付けられるようになっています。 


Supecontainer14-2.jpg
このタイプのフードコンテナーはバリエーションが豊富で、蓋の開閉方法やストラップ取り付け部の形状が違うタイプが複数存在しています。メーカーの違いによるものか、旧式と改良型なのかは判っていません。


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アイゼン(Steigeisen)

こんにちは!エーデルマンです。
本日はお約束通り、山岳猟兵アイテムをアップします。冬山での必需品、アイゼン(Steigeisen)です。

cramons4-1.jpg

アイゼンを手にするのは、小学校の耐寒遠足以来です。名前の由来や歴史については、いつも通りWikipediaにお知恵を拝借したいと思います。

ドイツ語のシュタイクアイゼン (独: Steigeisen ) に由来する。「(動詞)登る=steigen」と「鉄=eisen」から成る語であり、単に「アイゼン」でこの道具を指すのは和製語である。日本では他に、英語、フランス語によるクランポン (英: Crampons ) という呼称も使われる。

-「Wikipedia」より-


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こちらのアイゼンはエッケンシュタイン型と呼ばれるもので、以前紹介したピッケルハンマーと同じSTUBAI社製です。「43」は製造年では無く、靴のサイズを意味しており、ドイツでは無くEUR表記です。ちなみに当時の靴のサイズについてはこちらを参照下さい。
なお、アイゼンにはエッケンシュタイン型の他にホレショフスキー型というものがあるようです。
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こちらはネットで拾った写真。奥がエッケンシュタイン型で手前がホレショフスキー型です。

毎度同じネタですみませんが、映画『アイガー北壁』では、アイゼンが小道具として出てきます。(厳密には出てこないが、主人公たちの運命を左右すると言えば良いでしょうか・・・)

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映画を見ると氷や氷化した雪の上を歩く際には、アイゼンは必需品ということがしみじみと判りました。

cramons7.jpg
アイゼンはこのような専用のバッグに入れて携帯されます。底はスチール板で補強されています。

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ところでアイゼンにはエッケンシュタイン型とホレショフスキー型があると書きましたが、爪の数も4本から12本までいろいろな種類があるみたいです。
(再度Wikpediaから引用します)

1930年頃に登山家で鍛冶屋のローラン・グリベル(Laurent Grivel )は前爪2本を追加した12本爪アイゼンを開発した。前爪の追加によりステップを切る必要がなくなり、登攀スピードが劇的に向上し、困難な氷壁を登れるようになった。12本爪アイゼンは1938年のアイガー北壁初登頂のときにも使われた(ただしオーストリア隊は10本爪アイゼンを使用しており、後から登り始めた12本爪を使うドイツ隊に追いつかれている)

-「Wikipedia」より-

12本爪アイゼンを使用したドイツ隊(アンデレル・ヘックマイヤー、ルートヴィヒ・フェルク)は、オーストリア隊(ハインリヒ・ハラー 、フリッツ・カスパレク)に追いついた後、追い越すのではなくパーティを組み、力を合わせて1938年7月24日、ついにアイガー北壁初登頂に成功しました。

cramons10.jpg 
オーストリア隊のハインリヒ・ハラー(右から二人目)は、第二次大戦前夜の1939年にドイツのナンガ・パルバット遠征隊に参加、インドから帰国途中にイギリス軍の捕虜となった後、脱走しチベットに逃げ込みます。

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逃亡中チベットで過ごした7年間を書いたハラーの手記はブラピ主演で映画化されました。映画も良かったですが、個人的には原作の方が面白かったです。おっと、話がちょっと脱線してしまいました。




cramons8.jpg

横から見たところで右側がつま先です。てっきり12本爪だと思っていましたが、10本爪アイゼンですね。
爪の数が多ければ多いほど、滑り止めとしての能力が高いですが、当然数が多くなるほど重くなる上、爪の張り出しにより氷雪面以外の地面では歩きにくくなります。

こちらは〝軽アイゼン〟と呼ばれるアイゼンで、爪は4本です。夏の雪渓や積雪期の低山で使用されました。

cramons1.jpg

このアイゼンは土踏まずの部分に取り付けます。当然グリップ力は10本爪のアイゼンに比べて落ちますが、コンパクトで持ち運びには便利です。

cramons3_20170701230047b2b.jpg
裏側から見たところ。「3」はサイズ表記でしょうか?

cramons2_20170701230826583.jpg
こちら側にはメーカー名と思われる刻印があります。ハンマーで紹介した「SPORTHAUS SCHUSTER MÜNCHEN」の刻印になんとなく似ていますが、かなり摩耗しており判読不可能です。

登山靴への取り付けは面倒なので時間の関係で実践しておりませんが、こちらのサイトに詳しく掲載されていますのでリンクを貼っておきます。

cramons12.jpg 


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陸軍下士官・兵用バックルとベルト(熱帯用)

山岳猟兵ネタは有り余る程あるのですが、写真を撮る時間がなく公約とは反しますが、熱帯用バックル・ベルト(Koppelschloss und Lederwiderhalt für die Tropen)をアップしたいと思います。

まずは長年憧れていてなかなか入手できなかったバックルから。
アフリカなど熱帯域で戦う国防軍兵士に支給されたスチール製バックルです。

  DAK_belt1-2.jpg 
ベルトのタブがウェブ製になっています。なおこちら側の塗装は剥げてしまっている為、オリジナルの塗装色が分かりません。

  DAK_belt8.jpg
ウラ側。国家鷲章部分に僅かにですがオリジナル塗装が残っており、サンドイエローだったことが分ります。

DAK_belt5.jpg 
41の刻印


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Gustav Brehmer社のメーカーマーク
オリジナル塗装が残った41年製のスチールバックルとの比較です。こちらも熱帯用ということで入手しましたが、ウェブ製タブがありません。
 
 DAK_belt7.jpg

下側のバックルはグリーン色が強く、いかにも熱帯地帯で使われた感じがします。
DAK_belt12.jpg
下側のバックルには革タブがありません。

DAK_belt11.jpg
こちらのバックルにも「41」の刻印があります。MSS=Mathias Salcher u. Sohne社製です。

つづいてベルトです。どちらもウェブ製ですが、かなり日に焼けてしまっています。
 DAK_belt1.jpg


裏を見ると固定用ベルトがウェブ製と革製で違っています。
DAK_belt3.jpg

ベルトの末端の処理の仕方が違います。サイズスタンプから左は92cmと分かりますが、右は9しかなく正確なサイズが分かりません。(95cm?)

DAK_belt4.jpg


フック金具はスチール製で同じデザインです。
DAK_belt10-2.jpg
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このバックル・ベルトがアフリカ軍団(DAK)で使われたものかどうか分かりませんが、バックルに関しては41年製、バックルのタブがオリーブグリーン色から北アフリカ戦線に派遣された部隊に支給された可能性は高いとのことです。
DAK_belt13_201706250659283c0.jpg
ちなみにこちらのフォーラムのスレッドを参考にしました。
http://afrikakorps.forumcrea.com/viewtopic.php?id=25&p=1


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夏季野戦服(Drillichanzug)

こんにちはエーデルマンです。年明けから山岳猟兵シリーズが続いていましたが、少しお休みして本日は夏季野戦服(Drillichanzug)をアップしたいと思います。

夏季野戦服は、ドイツ軍のウール生地の野戦服では暑くて厳しい季節に使用するために制定されたコットン生地の野戦服で、作業着と同じリードグリーンのHBT(ヘリンボーン・ツイル=杉綾織)となっています。 

M41hbt1-3-1.jpg
こちらは1942年6・7月に制定され同年の秋までの数か月間だけ作られたタイプで、海外ではファーストパターンと呼ばれています。ウール生地のM41野戦服と同じ外観で6つボタンにポケットが4つあります。 ファーストパターンの最大の特徴はポケットにはプリーツがある点です。

M41hbt19.jpg
アフリカ戦線や熱帯地方の将兵に支給されたコットン生地の野戦服もファーストパターンと呼ばれています。 

その後のモデルは、M42以降の野戦服と同じくポケットのプリーツが廃止され、さらに雨蓋がフラットになります。この変更は熱帯用野戦服にも同じく行われます。
M41hbt18.jpg M41hbt13.jpg
セカンドパターンとサードパターン (画像はお借りしています)

M41hbt1-3-2.jpg
後ろから見たところ。 背面は二枚の布が真ん中でつなぎ合されているのは作業着(Drillichrock)と同じです。

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一方で作業着には無いベルトフック穴があります。 腰部分にダーツが入っています。

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国家鷲章は1940年以降の野戦服に見られるフィールドグレイBEVOタイプでミシン縫いです。

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襟章は時代にあったマウスグレーの共通兵科用です。夏季野戦服は開襟での着用が通常だったようで、この服もそのようにシツケがされています。ただし熱帯地方向けの野戦服とは違い、詰襟でも着用できるようホックは付いています。

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袖口にはプラスティック製ボタンが2つあり、どちらかで留めることができるようになっています。 

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肩章はフィールドグレイ地に陸軍の兵科色である白いパイピングが入ったウール地のタイプで、第463連隊の番号が入ったループが付いています。このループは取り外しが可能で防諜の目的から1940年1月8日に導入されました。

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第463連隊の記録を下記サイトで調べてみたところ、所属する第127歩兵師団が1941年10月にエーリッヒ・フォン・マンシュタイン麾下の第11軍に組み込まれた後、クリミア半島の攻略に従事したとあります。(もし理解が間違っていたらご指摘下さい)
http://www.lexikon-der-wehrmacht.de/inhaltsverzeichnis1.htm 

M41hbt9.jpg
左袖にはクリミア盾章が縫い付けられています。このクリミア盾章についての説明はWikipediaから引用させていただきます。

背景
独ソ戦勃発後、ドイツ国防軍陸軍南方軍集団は1941年秋から1942年夏にかけ、クリミア半島占領をめぐってソビエト連邦との激しい戦闘を繰り返していた。1942年7月4日、セヴァストポリの戦いをもって半島占領に成功したドイツは、勝利に多大な貢献をしたエーリヒ・フォン・マンシュタイン陸軍元帥率いる第11軍全員を対象に盾章を贈ることにした。そうして制定されたのがクリミア盾章である。

デザイン
盾章上部に国家鷲章が配置され、右翼の下にクリミア争奪戦が勃発した年である「1941」が、左翼の下に終結した年である「1942」が刻まれている。背景にはクリミア半島が描かれており、クリミア半島を示すドイツ語「KRIM」が書かれている。

-「Wikipedia」より-


img384.jpg
 
所有証明書(画像はお借りしています)

M41hbt27.jpg 
実物のクリミア盾章の表裏。台布の色で兵科が違っており、フィールドグレイは陸軍とされています。

受章資格
受章には以下の戦闘の内1つ以上に参戦していることが求められた。

・1941年9月21日から9月30日まで行われたペレコープの戦い
・1941年10月18日から10月27日まで行われたユシュンの戦い
・1941年10月28日から11月16日まで行われたケルチ半島の戦い
・1941年12月17日から12月31日まで行われた第一次セヴァストポリ要塞攻囲戦
・1942年1月15日から1月18日まで行われたフェオドシアの戦い
・1942年1月19日から5月7日まで行われた防衛戦
・1942年5月8日から5月21日まで行われたケルチ半島再占領
・1942年6月7日から7月4日まで行われた第二次セヴァストポリ要塞攻囲戦

それ以外に、

・戦闘中の負傷
・クリミア半島で3か月以上従軍した場合

-「Wikipedia」より-


我らがシュタイナー軍曹もクリミア盾章を受章しています。

M41hbt26.jpg 

ところで、既にご存じかも知れませんが『戦争のはらわた』のデジタル・リマスター版が、8/26に公開されるようです。(私は最近まで知りませんでした・・・)
ポスターがカッコいい・・・

そして9月には、なんとBlu-rayディスク<<最終版>>が発売されます!

戦争のはらわた≪最終盤≫ [Blu-ray]
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(画像はDVD版です)
8月に公開される映画のディスク化でしょうか?結構なお値段ですが、1977年公開時の35mmプリントからのテレシネ、名作とされるバンダイ・ビジュアル版字幕にTV「水曜ロードショー」版の吹替、さらにドイツ語バージョンも入っているとなれば、ファンとして購入しないわけにはいきません。

それでは話を夏季野戦服に戻しましょう。

M41hbt3.jpg

こちらは内装です。夏季用というだけあってインナーは極力省略され、ベルトフックとポケットの縫い付け部分のみになっています。

M41hbt4.jpg
同じ時期に制定されたウール製M42野戦服と同じく、内蔵サスペンダーが無くてもベルトフックが固定できるようになっています。

M41hbt5.jpg 
応急手当に使用する包帯用のポケットも装備されています。 メーカーのスタンプが押されていますが判読不可能です。(「Haweb-Koln?」)

M41hbt6-1.jpg 
ボタンは金具(通称:S環)で固定されています。

冒頭に書いた通り、ファーストパターンは制定後数か月でセカンドパターンに切り替えられた為、生産数も少なく実際に前線へ支給されたのは極少数とされています。なので戦場写真で確認できるものはセカンドパターン以降がほとんどで、ファーストパターンが写っている写真を私は未だに見たことがありません。

drill11.jpg
こちらは『グロースドイッチュランド』に掲載されている写真です。演習中の一コマのようですが、真ん中の髪をかき上げている兵士はファーストパターンの夏季野戦服を着用しています。


“グロースドイッチュランド”師団写真史―東部戦線におけるGD機甲擲弾兵師団1942‐1944
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次回、また山岳猟兵のアイテムを紹介しますので乞うご期待!


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スノーシューズ(Schneeschuhe)

こんにちは〜エーデルマンです。 山岳猟兵シリーズ第8弾の今回は、山岳猟兵(Gebirgsjäger)が雪山で使用したスノーシューズ(Schneeschuh)を記事にしたいと思います。スノーシューズ、直訳では「雪の靴」ですが、実際には靴に取り付ける器具で日本では「カンジキ」もしくは「ワカン」という名前が一般的です。

Snowshew15.jpg

かんじき (樏・橇・檋・梮)とは、泥上や雪上など不安定な地面を歩くための民具。靴・わらじなどの下に着用する。履くと接地面積が増え体重が分散されることから、雪に深くめり込まず、さらに斜面などでずり落ちにくくする効果がある。世界各地の豪雪地域で類似の道具が見られる。

-「Wikipedia」より-


こちらは日本古来のかんじきである、「立山ワカン」。
Snowshew10-1.jpg  
非常にシンプルな作りですが、先人の知恵が詰まった道具という感じがします。

Snowshew9-2.jpg
そしてこちらがドイツのスノーシューズ。いかにもドイツらしい、がっしりとした造りです。縦の長さが48cm、横が23cmです。なお左が靴側、右が地面側です。

Goggle23.jpg 
当時の写真です。このように、山岳猟兵がスキー装着の写真はたくさんありますが、スノーシューズを付けた写真は珍しいです。

Snowshew4-1.jpg  
素材はKar.98Kの銃床にも使用されているウォールナット(クルミ)のようです。このような角度の折り曲げも蒸気で蒸して繊維を柔らかくすれば可能です。

Snowshew6-1.jpg 
木枠はぐるっと一周してこの部分で鉄釘で接合されています。

Snowshew8-2.jpg
反対側の接合部分のクローズアップ。境目が分かりますでしょうか?

Snowshew5-1.jpg
このスノーシューズにはドイツ軍で使用されたことを示す刻印やスタンプはありません。

Snowshew16.jpg 

正しいやり方かどうか分かりませんが、登山靴を取り付けてみました。

Snowshew17.jpg
写真の方法とは違う気がしますが、しっかりと固定されているのでこれでも問題ないはず。。。

Snowshew13-1.jpg  
これも当時の写真ですが、山岳猟兵が履いているのはネイティブアメリカンの伝統的なスノーシューズの形に似ています。アメリカ軍山岳部隊装備を鹵獲したのかも知れません。

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山岳猟兵用水筒 (Feldflasche für Gebirgsjäger)

これまで山岳猟兵用のアイテムを連続で紹介してきましたが、まとめて見られるよう山岳猟兵用装備(Equipments for Gebirgsjäger)のカテゴリーを一般装備の下に作成しました。準備中のアイテムもありますが、少しずつ更新していきたいと思います。
 
本日の記事は、山岳猟兵用の1リットル水筒(Feldflasche für Gebirgsjäger)についての焼き直しとなります。
GJRcanteen6-3.jpg 
この38年製の水筒は以前こちらで記事にしたことがあります。山岳猟兵にはこのようなナス環+ハーネス付き1リットルタイプの水筒が支給されていたことが当時の写真で確認できます。

GJRcanteen18.jpg  

GJRcanteen5_201706040951391b8.jpg 

GJRcanteen9.jpg

クレタ島の戦いのイラスト。ハーネスがある水筒が山岳猟兵と共に描かれています。
GJRcanteen7.jpg  kretapostcard0ll.jpg  

こちらの写真はネットで拾ったものですが、持ち主と思われる山岳猟兵のネームタグが付いています。

GJRcanteen3_20170604093256843.jpg 

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第83山岳猟兵連隊第3中隊 Ungerer 伍長

 1lcanteen21.jpg 


その後、山岳猟兵は水筒を肩に掛けて運搬することが無くなった為か、ショルダーストラップとハーネスは廃止され、容量はそのままでナス環だけが付いた水筒が支給されます。

 GJRcanteen0-1.jpg
こちらは41年製のハーネス付き1リットル水筒ですが、良く見るとショルダーストラップ用のバックルがハーネスには付いていません。

GJRcanteen10-1.jpg  
ショルダーストラップが付かないなら、ハーネスは不要。もしかしたら、この水筒はショルダーストラップを廃止する移行期に作られたものかも知れません。

GJRcanteen14_2017060412234566f.jpg
41年製水筒はナス環が中期以降の鉄製になっています。


GJRcanteen12_20170604104132146.jpg


左から38年、41年、43年製の順番です。
一方で衛生兵用も同じハーネス付き1リットル水筒を使用していたようです。

canteenjg2.jpg 
衛生兵用水筒。山岳猟兵用水筒との唯一の違いは、背面の金具がフックになっている点。

GJRcanteen10.jpg 
左のフックになっている方が衛生兵用で右のナス環になっている方が山岳猟兵用水筒とされています。

GJRcanteen13_201706041050502d0.jpg 
1リットル水筒の位置から、フック金具でウエストベルトに引っ掛けているように見えます。

GJRcanteen13-2.jpg  
拡大して見てみると、この衛生兵は自分用と思われる普通サイズの水筒も携帯しています。

ではなぜ山岳猟兵がナス環で衛生兵用がフックになっているのか?

最初1リットル水筒はショルダーストラップで携帯していたのが、移動中にバタバタ動かないよう固定金具を付けようということになり、衛生兵は水筒を簡単に取り外せるようフックに、山岳猟兵は逆に容易に外れないようナス環にしたというのが定説のようです。

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ハンマー(Hammer)

こんにちは!5月ももう終わり、少しずつ蒸し暑くなってきましたね。去年のちょうどこの時期、コレクションに大量にカビが発生し、対応に苦慮したことを思い出しました。(その後、除湿機をフル稼働かせてどうにかカビは駆除しましたが、それ以来カビに対してトラウマになってしまいました・・・)

Hammber15-2.jpg     
さて、本日は山岳猟兵(Gebirgsjäger)が岩登り(ロッククライミング)の際に使用したハンマー(Hammer)を紹介します。
岩登り用のハンマーは鉄釘=ハーケン(Haken: 独語)を岩の裂け目(クラック)に打ちこむのに使用する登山用具で、まんまハンマーの形をしています。


Hammber0-3.jpg 

鋼鉄製ヘッドとヒッコリーの柄で構成されており、ヘッドの長さは13.5cm、柄は27cmです。柄には落下防止用の革製スリングが付いています。

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ハンマーを使って岩にハーケンを打ちこむ山岳猟兵。
40.jpg 
このような急な岩壁を登攀する際には、落下防止として登山者2名が互いの体をロープ=ザイル(独語:Seil)で結び、安全を確保する必要があります。(アンザイレンと云うようです)ハンマーでザイルを確保する支点(アンカー)として岩の切れ目(クラック)にしっかりとハーケンを打ちこみ固定します。

このブログで何度も紹介している映画『アイガー北壁』には、主人公たちがハンマーでハーケンを打ちこむシーンが何度も出てきます。(ハーケンを打ちこむ時に起こったある事故によって、主人公たちの運命が左右されることになります)


今回紹介するハンマーが山岳猟兵に使用されたものかどうかは不明ですが、戦前・戦中に製造されたものということで、海外のオークションで入手しました。

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以前紹介したピッケルと同じオーストリアのSTUBAI社製です。STUBAIの文字が菱形になったロゴは一般的に第二次大戦前もしくは戦中の生産品とされていますが、残念ながらそれを裏付ける一次資料はありません。


Hammber7-1.jpg  
ピックは氷を砕いたり、ハーケンを引き抜く際に使用します。尖り具合から武器としても使用できそうです。


Hammber6.jpg 
ハーケンを打つ側。柄とヘッドの間は鉄板により補強されています。角は当たっても痛くないように面取りされています。

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当時のハーケンとカラビナ。ハーケンは英語でペグ(Peg)、仏語でピトン(Piton)と云います。形状、サイズ、ピンの向きや厚みも様々ですが、ザイルやカラビナを通す穴やリングがある点は共通しています。

Hammber12.jpg    
ハーケンには「SPORTHAUS SCHUSTER MÜNCHEN」の刻印が打たれています。
この登山用品店は1913年にミュンヘンで創業し現在も営業中です。ホームページはこちら
Hammber16.jpg 

なお、上記で紹介した『アイガー北壁』で、主人公たちが鍛冶場でハーケンを自作するシーンがあります。形、サイズ、硬度など市販のモノでは満足できないのでしょうか。一流の登山家ともなると、やはり道具にはこだわりがあるようです。

Hammber13.jpg 
戦後、自然保護の観点からも岩壁に人工的な爪痕を残すハーケンは極力使わないフリークライミングが主流となり、ハーケンを打ちこみながら登る方法は前時代的となります。

このハンマーが作られてから70年以上が経ち、ひょんなことで登山家でも無い私の手元に来ました。しばらくは我が家にいて同時代のハーケンたちと昔話でもしながらゆっくりしてもらいたいですね。


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エーデルマン

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脳内の99%をドイツ軍が占めている、そんなアラフィフ親父です。
注)当時のドイツ軍の装備・生活用品に興味がありますが、特定の団体・思想を支持するものではありません。

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