フードコンテナー (Essenbehälter) Part3

こんにちは、エーデルマンです。今週末は先週と比べるとだいぶ暖かいですね。気温が上がるのは良いのですが、同時に花粉が飛び始めるわけで、花粉症の私にとっては辛くて長い引き籠り生活のスタートとなります。引き籠り期間中は頑張ってコンテンツを充実させていきたいと思います。

さて、今回はドイツ軍が使用したフードコンテナー(Essenbehälter)のバリエーションとアクセサリーを記事にしたいと思います。
 Essenbehalter_N1S_201802121420186ea.jpg  
こちらは1942年製のフードコンテナーです。大戦初期~中期に製造されたタイプで当時の写真にも多く写っています。
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フードコンテナーの使用目的については、以前こちらで説明しているので省きます。
Essenbehalter_3.jpg 
高さ40cm、横幅36cmです。本体はアルミ製でフィールドグレイで塗装されています。
12リッターもの食糧を入れて運ぶには、本体もなるべく軽い方が良いということで当時は貴重なアルミが使用されました。(どれほど貴重だったかはこちらの記事で説明しています)
  
しかし「軽い」「錆びにくい」と良い事尽くめのアルミですが、難点は写真のように塗装が剥げやすいところですね。

foodcontainer21.jpg
こちらの写真には、塗装が剥げて地肌が思いっきり見えているフードコンテナーが映っています。

Essenbehalter_25.jpg 
上部写真。持ち運び用の取っ手と蓋を固定する為の板金がリベットで取り付けられています。
Essenbehalter_N16.jpg    
蝶ナットとヒンジによるロック機構で蓋を密閉します。

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写真のように上蓋の裏側にはレードル(Schöpflöffel)が収納できます。(レードルについては後述)

Essenbehalter_7-1.jpg  
“CCJ 42”の刻印。CCJはF.W. Bröckelmann, Aluminiumwerk GmbH KGのメーカーコード。

Essenbehalter_37.jpg 

続いて後期のタイプを紹介します。

Essenbehalter_N5-1.jpg   Essenbehalter_N5.jpg 
こちらは1943年製です。
Essenbehalter_N4-1.jpg  
初期型のフードコンテナーと形状は同じですが、材質はスチール(鉄)に変更されています。また1943年以降に採用された標準色、ダークイエロー(ドゥンケルゲルプ)で塗装されています。

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戦中・戦後の保存状態は良かったようで当時の塗装が90%以上残っています。所々にサビ止めの赤い下地塗装(プライマー)が見えています。

Essenbehalter_19N2.jpg 
フードコンテナーは外容器と内容器の二重構造になっており、長時間保温することができます。内容器と蓋の裏側はスチール製で琺瑯加工されています。

Essenbehalter_14.jpg
初期型と並べて見ると加工の違いが分かります。初期型はリベット止め、後期型は溶接止めです。

Essenbehalter_16.jpg
上蓋には“djo” 43”の刻印。メーカーは残念ながら不明です。

NARA 3


最後にアクセサリーの紹介です。まずは、レードル(Schöpflöffel)から。

 Essenbehalter_34-3.jpg 
フードコンテナー専用のレードルです。全長29cmで一杯分の容量は300mlです。アルミの鋳造製。
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レードルはフードコンテナー上蓋の収納できるようになっています。取り付け金具には少し角度が付けてあって蓋を閉じる時にレードルが本体と干渉するのを防いでいます。
Essenbehalter_33.jpg   
こちらは大変珍しいスチール製のレードル。内容器と同じく琺瑯加工されています。

Essenbehalter_N18_20180212184558cd2.jpg

最後にストラップ。


Essenbehalter_23-1.jpg Essenbehalter_24-1.jpg 
フードコンテナーを背負って運ぶストラップには、全革製と革+ウェブ製の2種類があります。刻印を見る限り、全革製は戦前から大戦初期、ウェブ製は1943年以降に製造されたものが多い感じです。

Essenbehalter_20-1.jpg 
上部のバックル部分。全革製はアルミ製、ウェブ製はスチール製です。ウェブ製の革部分はコードバンのような材質です。

Essenbehalter_26.jpg Essenbehalter_27.jpg 
ストラップの下部。すぐに取り外せるようフックの形状をしています。

Essenbehalter_21.jpg
全革製は1939年製でBerlinにあったメーカー名とアムトが刻印されています。
Essenbehalter_22-1.jpg 
こちらは1943年製。”hla”はMetallwarenfabrik Treuenbrietzen GmbHのメーカーコード。

Essenbehalter_6-1.jpg 
ストラップを取り付けた状態。ストラップは丈夫な革で作られており、幅が広く負荷を分散出来るようになっています。
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中期以降の組み合わせ。ウェブ製への切り替えは革の温存とは別に寒冷地対応もあったと思われます。

Bessarabia-Ukraine-Crimea-299.jpg 
フードコンテナーを担いで食糧を運搬するドイツ兵。温かい食事は疲れた兵士に生きる気力を与えたと思います。
一方で大きなフードコンテナーを背負った食料運搬兵は敵の狙撃手の標的になり易く、そのような危険な任務に就いた兵士はさぞかし戦友たちから感謝されたことでしょう。


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山岳猟兵用背嚢(Gebirgsjäger Rucksack) その3

ご無沙汰しております。エーデルマンです。年末年始は何かと忙しく、ブログを更新できませんでした。

本日は初期型の山岳猟兵用M31背嚢(Gebirgsjäger Rucksack 31)を紹介します。
以前こちらで後期型の背嚢をアップしましたが、今回は初期型の背嚢となります。それでは特徴を見ていきたいと思います。

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まず初期型背嚢には革の縁取りがあります。この縁取りは戦争が激化すると工数削減や革の温存の為に省かれるようになります。この辺りは、M31衣嚢や突撃背嚢と同じですね。

earlyGJRruck_16.jpg
険しい山岳地帯を行軍する山岳猟兵の背嚢は消耗しやすかったようで、古い製造年のものほど残存数が少なく、コンディションもあまり良くありません。

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一方、後期型は比較的ミント状態のものが多い感じです。こちらの背嚢もほとんど使われた痕跡がありません。

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反対側。負革は生成り状態でいかにも"初期"です。同じく初期らしく金具は全てアルミ製です。戦時中のアルミの重要性についてはこちら

earlyGJRruck_5.jpg earlyGJRruck_4.jpg 
ナス環はアルミ製削り出しで、ぽってりしています。弾盒用のフック金具は後期タイプのYサスペンダーと同じ形状です。

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『RUDOLF KURZ BIETIGHEIM/WÜRTT 1940』の刻印があります。
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雨蓋を開けたところ。中身が飛び出さないよう主室はドローコードで縛れるようになっています。

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雨蓋の裏側にはベルトx3で留める副室があり、すぐに取り出したいものが収納できるようになっています。

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雨蓋の裏側には、このようなパネルが別パーツで取り付けられています。これはループを縫い付ける台座の役割を担っています。なお、このパネルも後期型では省略されています。

earlyGJRruck_14.jpg 
こちらは別の背嚢の同パーツ部分の写真ですが、破れているので中身が見えます。どうやら材質は樹脂のようです。

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ドローコードの先端は金具が取り付けられており、さらに抜け防止用にカシメられています。

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ネームタグを発見。この背嚢は、M.HARTELさんの所有物だったようです。

Marcel_Hartel_2017.jpg
ちなみに『M.HARTEL』で検索すると、ドイツ人のサッカー選手がヒットしました。内田篤人選手が在籍するウニオン・ベルリンのMFのようです。ケルン出身22歳。

今回は初期型背の特徴を取り上げましたが、初期型の良い点はなんといってもメーカーや年号の刻印がある点ですね。

下記は、戦前に作られた背嚢。
earlyGJRruck_12.jpg 
『X.ESTER AUGSBURG 1936』

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同じ背嚢に押された第一山岳師団 第99山岳猟兵連隊 第5中隊のスタンプ。

輜重部隊や糧食部隊が随伴できない山岳地帯を行軍する兵士にとって、容量の大きい背嚢は生命を守る大事なアイテムだったと思います。今回紹介した背嚢はどちらもかなり使い込まれており、補修しながら大事に使っていたことが分ります。
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双眼鏡 (Doppelfernrohr) Part5

今年もあと一か月弱ですね、皆様いかがお過ごしでしょうか?
最近、戦闘工兵の装備が気になって仕方がないエーデルマンです。戦闘工兵は山岳猟兵にも勝るとも劣らない専用装備の多さですが、頑張って収集してみようかなぁ。まぁ、じっくり焦らず良いのがあったら無理せずアップしていきたいと思いますので乞うご期待! (って、誰も期待していないか・・・)

さて、今回紹介するのは以前アップした6倍率のベークライト製の官給双眼鏡(cxn)専用の収納ケースです。

Binocase_10.jpg   
本体は圧縮した紙で作った人造皮革(Presstoff)製で、ベークライト製の双眼鏡と同様、戦争末期の物不足が背景です。といってもさすがドイツ製、決して粗雑では無く丁寧な造りです。

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ケースの裏側。ベークライト製の双眼鏡ケース同様、革製のベルトループが本体と蓋の蝶番を兼ねています。ほとんどの双眼鏡ケースのショルダーストラップは欠品していることが多いですが、こちらは偶然にも残っています。

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内部は双眼鏡の接眼部が底部に収まるよう仕切られています。

Binocase_8.jpg
当然ですが、双眼鏡がすっぽりと収まります。

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Emil Busch A.-G. 社のコード『cxn』と『WaA326』、『4』は44年の意味でしょうか。

Binocase_4.jpg
ラッチの金具部分には『frn 44』(Rudolf Lang Federn-Draht und Metallwarenfabrik 44年製)の刻印があります。

このケースですが、他の人造皮革と同じくサンドイエロー色のバリエーションが存在しています。
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(こちらはネットで拾った画像)

ベークライト製双眼鏡と。ちなみに本体よりもケースの方が入手が難しいというパターンが多いですが、このケースの場合もそうで、双眼鏡はあれどケースが無くやっと入手することが出来ました。まぁ、どうでも良いマニアックな悩みですが。

冒頭で話した工兵の装備もそのようなので、今からワクワク戦々恐々としています。
Binocase_7.jpg


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分隊用ストーブ (ARARA 37 Feldkocher fur ein Gruppe)

突然ですが、ビットコインがすごい値段ですね!今よりずっと安い時に友人から購入を進められたのですが、当時はバーチャルなマネーを買う勇気も無くぼけーと見ている間にどんどん値段が上がっていきました。あの時に買っていれば、利益だけで何個も騎士十字章が買えましたのに。。。軍装品のように『買わない後悔よりも、買ってする後悔』を選ぶべきでした。

さて本日のネタはドイツ軍が戦時中に使用したとされるストーブ『ARARA 37』です。 

ARARA37_9.jpg 

既にこちらでも紹介していますが、ドイツ軍は当時市販されていた『JUWEL 33』と『ARARA 37』を分隊ストーブとして兵士に支給しました。
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以前紹介したARARA 37は、ストラップ以外はJUWEL 33とほとんど同じ外観です。塗装がブルーグレーなので空軍で使用されていたのかもしれません。

 
ARARA37_3.jpg

今回のものはフィールドグレー塗装で、大きな違いは風防の上下部分にねじが切ってあるところです。ただし下蓋には風防に合せてねじ切りがされていますが、上蓋はブルーグレー塗装の個体と同じく縁に4か所ストッパーがあるだけです。


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上蓋には『ARARA 37』の文字がありますが、下蓋はフラットになっています。戦時中に使用された軍装品にはよくあることですが。別の個体の蓋と入れ替わったのかも知れません。


DSC09400.jpg

ストーブ本体はロゴ以外、JUWEL 33と同じです。こちらのようにヴァッヘンアムトは見つかりませんでしたが、タンク部がダークイエロー(ドゥンケルゲルプ)で上塗りされていることから、ドイツ軍に使用されていた可能性は高いと思っています。


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山岳ズボン(Berghose)

こんにちは、エーデルマンです。すっかりと冬らしくなった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
本日は山岳ズボン(Berghose)をアップします。今回はコレクター仲間である冬野ソナタさんと Köpkeさんのご厚意により、両氏のコレクションも併せて紹介します。

20171120190902722.jpg
山岳ズボンは山岳猟兵(Gebirgsjäger)に支給されたズボンで山岳靴(Bergstiefel)ゲートル(Gamaschen)を着用する為、最初から膝から下を絞ったデザインとなっています。


Berghose_1-3.jpg Berghose_1-4.jpg  
こちらは戦前に製造された極初期の山岳ズボンです。緑色が強いフィールドグレイ生地から、国境警備隊(Zollgrenzschutz)に支給された山岳ズボンと思われます。

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まずは山岳ズボンの特徴である裾部分から。脱ぎやすいようスリットが設けられおり、端はボタンで留めるようになっています。

Berghose_10-1.jpg  
裏はコットン生地で補強されています。

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フロントポケットと懐中時計用ポケットには、雨避けのフラップが付いています。サスペンダーを取り付ける4つのアルミ製の皿ボタンが付いているのは、ストレートズボンと同じです。
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内装もストレートズボンと同じく白いコットン生地になっています。

Berghose_9.jpg 
“社会の窓”はボタンフライでかつ山岳ズボンの標準仕様の黒いプラスチックボタンです。ボタンホールはグレイのコットン生地で補強されています。


Berghose_5.jpg 
ウエストの調整ベルトは両サイドにあります。
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背後のカットもストレートズボンと同じです。

こちらはフランスとの国境に配置された国境警備隊の写真。
Berghose_8.jpg


続いて冬野ソナタさん所有の大戦初期の山岳ズボンを紹介します。

Berghose_early_1-1.jpg 
戦前・大戦初期のドイツ軍のズボンといえばストーングレイ(Steingrau)ですが、ほとんどが大戦中に消費されてしまった為、種類・状態に関わらず希少です。その中でも山岳ズボンは非常に珍しく、しかもミント状態という超超レアな逸品です。

Berghose_early_3.jpg 
ズボンの裾の状態。ストラップを土踏まずの下に通し、細紐を穴に通した後、足首に巻き付けて結びます。(一番下の写真の左側兵士の足首を参照)

Berghose_early_2-1.jpg 
このズボンも“社会の窓”がボタンフライになっています。

Berghose_early_5.jpg 
調整ベルトの金具はスチール製で黒染めされています。

Berghose_early_4.jpg
内装のスタンプ。股下 88cm ウエスト82cm 全長114cm 腰周り98cmで1941年製です。一般的にズボンの色は1940年頃からストーングレイからフィールドグレイに変更されますが、生地は在庫がある限り使われる為、1940年以降もストーングレイ色のズボンは製造されています。

こちらも冬野ソナタさん所有の1941年製の山岳ズボン。

Berghose_late_1-2.jpg
フィールドグレイ色生地で大戦中のもっともポピュラーな山岳ズボンです。臀部と内股の部分が丸い布で補強されていることが分ります。これはこの部分が特に摩耗しやすい為で、乗馬ズボンにも同様の補強がされています。(乗馬ズボンの場合は革)
またこの当て布は1943年採用のカイルホーゼ(Keilhose)にも適用されます。

Hammber10.jpg 
この写真のように登攀ロープによって擦れて摩耗することも多かったと思います。
Berghose_late_2.jpg
こちらのズボンも内装は白いコットン生地です。

Berghose_late_3.jpg 
サイズスタンプ。股下 79cm ウエスト88cm 全長114cm 腰周り102cmとなります。“WB41”はバイエルン州のヴュルツブルク(Würzburg)の被服廠で1941年製。

最後に Köpkeさん所有、1944年製の山岳ズボンです。

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こちらはSS-Polizei-Gebirgsjager-Regiment所属の隊員若しくはGendarmerie(国家地方警察)所属のHochgebirgsjägerに支給されたズボンとのこと。カイルホーゼ(Keilhose)に近いシルエットです。

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このズボンの特徴として土踏まずに通すストラップの両端が本体に縫い付けられています。

Berghose_Policai_6.jpg 
M43野戦服によく見るレーヨン生地の内装です。また社会の窓の一つ目のボタンが内側に付いているところがこのタイプのズボンの特徴です。
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サイズスタンプとRB.Nb。股下 110cm・・・恐らく全長110cmで、76cmの方が股下でしょう。

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最後に、貴重なコレクションを公開することを快諾いただいたKöpkeさんと冬野ソナタさんに感謝の意を表します。豪華にもオリジナルの山岳ズボンを4本同時に紹介することができました。


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M34野戦服 (Feldbluse 34)

こんにちは、エーデルマンです。いや〜週末の台風は凄かったですね。選挙結果よりも次の日の電車の運行状況が気になって仕方がありませんでした。
さて本日は、M34野戦服(Feldbluse 34)をアップしたいと思います。

M34tunic1-2.jpg    
国防軍(ヴェアマハト)以前のライヒスヴェーア時代、1934年11月に採用された明るめのダークグリーンの襟が特徴の野戦服です。
非常に短い期間に製造された野戦服で、元々数が少ないうえに多くが兵士の好みでダークグリーンの襟に改造された為、オリジナル状態の襟のM34野戦服は残存数が少なくなっております。 (なお襟がダークグリーンに変更されたM34野戦服はこちらで取り上げています)

M34tunic28.jpg  
野戦服の年表です。(『FELDBULSE』を参考に作成)M34野戦服が製造された期間は1934年12月10日から1935年9月10日までの10か月間となっています。もちろん、この期間はあくまで通達ベースで現場での切り替えは多少のタイムラグはあったと思います。

M34tunic6.jpg 
襟章は1933年採用のタイプで、センターのライン(リッツェン・シュピーゲル)や台布は襟とマッチした色で両側の兵科を表す線は白=歩兵となっています。

M34tunic7.jpg 
襟の裏地はコットン製です。なお襟の端が縫い付けられており裏返すことができません。襟がめくり上がることを防止するためと思いますが、果たしてこの処理は個人的に行ったものか、当時の標準仕様だったのかは不明です。

M34tunic8.jpg 
襟を止める真鍮製のフックは後に補修されたようで台布は別の生地で作られています。

M34tunic9.jpg 
この野戦服には1935年11月10日に採用された旧型の肩章が付いています。先が角ばった肩章で先の丸いタイプの肩章が採用された後も1938年まで使用されました。

M34tunic13.jpg 
国家鷲章は1937年6月19日採用のダークグリーン地に白糸で鷲章を縫った兵・下士官用タイプです。年表にある通り、時代的にマッチするのは、ライトグレー地の国家鷲章ですが、当時の写真を見るとM34野戦服に37年タイプが付けられていることも多く特に不自然ではありません。
M35tunic27.jpg 
当時のプライベート写真です。左側の兵士はM34野戦服で国家鷲章は37年タイプです。一方で右側の兵士はM35野戦服を着用しています。
M34tunic1-3.jpg 
お遊びでライトグレー地の国家鷲章を合成してみました。

life_262.jpg 
当時としては珍しいカラー写真で、襟の色の違いがはっきりと分かります。 1939年9月に撮影された写真なのでポーランド侵攻時でしょうか?ソータッシェの色から砲兵部隊のようです。

M34tunic10.jpg 
左胸ポケットには勲章を佩用する為のループが二つあります。戦前で二つ佩用する勲章の例を探していたら、資料本『FELDBLUSE』には、国家スポーツ章とSA体力章を佩用している歩兵科伍長の写真がありました。


Feldbluse: The German Army Field Tunic 1933-45
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M34tunic5.jpg 
腰ポケットはサイドプリーツの両端が本体にベタっと縫い付けられています。プリーツが開かない分、ポケットの収納スペースは少なく、このようにわざわざ縫い付けている理由が分りません。

Heer soldier3 
当時の写真でも同じ処理をしているポケットを見ることができます。

M34tunic2.jpg 
後からの写真。ベルトフック金具を通す穴が左右に3つずつ空いています。うっすらですが、ライナーの縫い目が識別できます。

M34tunic3-1.jpg 
M35野戦服までは、ライナーの生地が少なくなっています。 背中の四角い布地は色が違いますが、こちらは1936年12月15日付け通達により背中の部分を補強する目的で後付けされたものです。

M34tunic12.jpg 
ライナーの目的は汗の吸収や着心地アップというより、内蔵サスペンダーを通したり、ボケット縫い付け時の補強の為ような気がします。

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ウエストを絞るドローコードが付いています。実際に絞れる範囲は狭く、あまり役に立ちそうにありません。(1936年3月末に廃止されます)

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戦前ならではの情報満載(笑)のスタンプ。“KURZROCK”は直訳ではショートスカートですが、普通に考えると被服工場の名前でしょう。真ん中の数字はサイズで胸囲96cm、その他は・・・省略します。
“E.35“はエルフルト補給廠 1935年製で合ってますかね。“J.R.18”は第18歩兵連隊、大隊の数字は消されており下に“II”のスタンプがあるので第2大隊へ支給されたということかと。(肩章の部隊番号とマッチしないのは、まぁご愛嬌ということで。)


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山岳猟兵用背嚢(Gebirgsjäger Rucksack) その2

もうすぐ10月ですね。苦手な夏が終わって食欲旺盛の秋、一日一本は焼き芋を食べているエーデルマンです。
さて、今回は前回に引き続き、山岳猟兵用背嚢(Gebirgsjäger Rucksack)をアップします。

GBRruck(k)_3.jpg

だいたいナップサック位の大きさです。この背嚢には制式な名称はありませんが、コレクターの間では小型山岳猟兵用背嚢(Kleines Gebirgsjäger Rucksack)や突撃背嚢(Sturmrucksack)と呼ばれています。

GBRruck(k)_17.jpg 
当時の写真。
GBRruck(k)_8-2.jpg    
山岳猟兵用M31背嚢と小型背嚢の比較。小型は一泊分の荷物がやっと入る大きさです。駐屯地から周辺の偵察、デポ地点から頂上へのアタックに使われたのでしょうか。
 

GBRruck(k)_4-7.jpg      
形はまさに袋(Sack)、非常にシンプルですね。雨蓋は一本のストラップで閉じられるようになっています。

GBRruck(k)_5.jpg 
山岳猟兵用の背嚢はビルトインのショルダーベルトが特徴です。よく砲兵用背嚢(Artillery-Rucksack)と間違えられますが、背面を見ると明らかな違いがあります。

orig_rucks_rear.jpg
こちらが砲兵用背嚢です。砲兵用背嚢はショルダーストラップは無く、Yサスペンダーに接続するDリングがあるのみ。
山岳猟兵用背嚢にショルダーベルトがビルトインされているのは、山岳部隊にはYサスペンダーが支給されなかったことが理由と言われています。確かに今までYサスをした山岳猟兵の写真を見たことがありません。

Yサスに背嚢を装着する方式が山岳部隊に導入されなかった理由として、この方式の欠点である装備の取り外しに時間がかかるところにあったのではないかと考えています。
GBRruck(k)_23.jpg  
山登りをされた方ならお分かりかと思いますが、急な斜面の登り降りや、トラバース時などの場合、背嚢を外してバランスを取ることが頻繫にあります。このような時に4点留めのYサス方式では素早い対応ができません。

それでは、ショルダーベルトの詳細点を見ていきます。

GBRruck(k)_12.jpg 
ショルダーベルトは左右で違う金具で接続されています。

GBRruck(k)_13.jpg 
こちら側はバックルで固定されています。

GBRruck(k)_14.jpg 
こちら側はDリングとフックで繋がっています。M31山岳猟兵用背嚢も同様に、簡単に取り外しができるようになっています。滑落の際など素早く背嚢を外す必要があり、これに対応したものと思われます。

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ショルダーベルトはハート(半円形の革パーツ)にリベット留めされています。刻印はありません。雨蓋には装備を括り付ける為の金具があります。
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雨蓋を開いたところ。主室の口は紐で縛ります。内側にベークライト製のボタンが見えます。

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裏返したところ。ボロボロですが、主室は一枚の布で仕切りられており、ベークライト製のボタンで留めます。
GBRruck(k)_22.jpg 
紐の先は金具で覆われており、口に通しやすいように処理されています。

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本体両側にある装備を装着する為の革製ループ。上は滑らかで下側はシボ加工がされています。

GBRruck(k)_11.jpg
Carro Veloceが映っているのでイタリア戦線でしょうか。今回は山岳猟兵マニアの方以外にはつまらないネタですが、備忘録的に取り上げてみました。


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脳内の99%をドイツ軍が占めている、そんなアラフィフ親父です。
注)当時のドイツ軍の装備・生活用品に興味がありますが、特定の団体・思想を支持するものではありません。

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スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 (朝日文庫)
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塹壕から故郷へ送った兵士の手紙が興味深い「クリスマスはドイツ風に」の章は涙なくしては読めません

ケルベロス 鋼鉄の猟犬 (幻冬舎文庫)
ケルベロス 鋼鉄の猟犬 (幻冬舎文庫)
ヒトラーが暗殺された後の撤退戦を描いた架空小説。小道具にこだわるところがマニアっぽい

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