M43規格帽 (Einheitsfeldmütze M43)
皆様、大変ご無沙汰しております。
ブログを休止してから1年ちょっと、新たな生活にも少しずつ慣れ、世界の片隅でなんとか生きております。
以前よりペースは落ちましたが、軍装趣味はボチボチと続けており、ネタも増えてきたので久々に更新したいと思います。
さて、今回のアイテムはM43規格帽 (Einheitsfeldmütze M43)です。
相変わらずヘタな写真ですみません! 写真は全くのど素人なので適当に撮っております。
(一応背景は白抜きでそれらしく見せてますが・・・)
使っているカメラも普通のデジカメ、その他の撮影機材は三脚のみ、100%天然光を利用しています。
実は以前住んでいた家はアパートの高層階にあった為、明るく部屋撮りも問題ありませんでした。
しかしながら、今の家は1階で昼間でも暗く、機材を持ってうろうろ。結局、写真はベランダで撮ることになりました。
(外からまる見え。。。かなり緊張しました・・・)
それでは、そろそろ本題に入りましょう。
M43規格帽は戦闘帽(もしくは作業帽)の一種で、それまで将兵に支給されていた、つば無しの略帽に変わって1943年6月11日に導入されたつば付きの帽子です。
デザインは山岳猟兵へ支給されていた山岳帽(Bergmütze)をベースにしたと言われていますが、シルエット的にはM42略帽(Feldmütze M42)につばを付けた感じです。
(実際にM42略帽につばを付けて改造したM42/43規格帽というものが存在しています)
この帽子は初期モデルらしく、山岳帽と同じT字型の帽章が手で縫い付けられています。
このようなT字型帽章は曲線が多く、縫い付けに手間がかかる為、生産効率を考えてBEVOタイプの逆台形(Trapezoid)の国家鷲章をミシンで縫う方法に切り変わります。この省略化は野戦服の胸章にも共通していますね。
こちらがM43規格帽の一般的な帽章。(陸軍の一例)
上と右下は末期タイプ。
M42略帽と同じく折り返しのフラップが防寒用の耳あてとして使用できるよう、ボタンで取り外し可能になっています。
このボタンが一つに簡略化されたタイプも見られます。
フラップを下げるとこのように顔全体をスッポリ覆うことができます。


ライナーに押されたスタンプ。44年製でサイズは60です。RB Nr. 0/1156/0018はメーカー名不明
このM43規格帽、残存数が極めて少ないのですが、理由はズボンやヘムトと同じく戦後に消耗されてしまったというのが一般的です。

戦後のドイツ。少年たちが帽章を外して黒く染めた規格帽(フィールドグレイは法律で禁止された為)を被っています。
他にも連合軍兵士がトロフィー(戦勝品)にしたがるようなアイテムは残存率が高いのですが、見た目が平凡な帽子は魅力薄であまりお持ち帰りされなかったようです。
今でも良いコンディションのドイツ軍の軍装が大量に残っているのは、お土産好きなアメリカさんのおかげ?
よって、M43規格帽、特に陸軍(Heer)のものは市場で高値で取引される為、だますことを目的に出来の良いニセモノ(〝スーパーフェイク〟と呼んでます)が一時大量に作られました。
ホンモノとニセモノの見分け方は非常に困難で 、当時の工作機械(ミシン)を使って、実物のコートなどをバラした生地にホンモノの帽章を使われてしまうと、もうお手上げです。
熟年コレクターは、フェルトの生地はもちろん、ライナー素材・汚れ具合、押されたサイズ又は製造年スタンプの位置、縫製糸の間隔(で工場用ミシンかどうか判る)なども判断基準にしているようです。(私にはさっぱり分かりませんが)
この帽子は一応コレクターのお墨付きです。ライナーのスタンプが判断材料らしいです。良かった。。。(汗)
ブログを休止してから1年ちょっと、新たな生活にも少しずつ慣れ、世界の片隅でなんとか生きております。
以前よりペースは落ちましたが、軍装趣味はボチボチと続けており、ネタも増えてきたので久々に更新したいと思います。
さて、今回のアイテムはM43規格帽 (Einheitsfeldmütze M43)です。

相変わらずヘタな写真ですみません! 写真は全くのど素人なので適当に撮っております。
(一応背景は白抜きでそれらしく見せてますが・・・)
使っているカメラも普通のデジカメ、その他の撮影機材は三脚のみ、100%天然光を利用しています。
実は以前住んでいた家はアパートの高層階にあった為、明るく部屋撮りも問題ありませんでした。
しかしながら、今の家は1階で昼間でも暗く、機材を持ってうろうろ。結局、写真はベランダで撮ることになりました。
(外からまる見え。。。かなり緊張しました・・・)
それでは、そろそろ本題に入りましょう。
M43規格帽は戦闘帽(もしくは作業帽)の一種で、それまで将兵に支給されていた、つば無しの略帽に変わって1943年6月11日に導入されたつば付きの帽子です。

デザインは山岳猟兵へ支給されていた山岳帽(Bergmütze)をベースにしたと言われていますが、シルエット的にはM42略帽(Feldmütze M42)につばを付けた感じです。
(実際にM42略帽につばを付けて改造したM42/43規格帽というものが存在しています)

この帽子は初期モデルらしく、山岳帽と同じT字型の帽章が手で縫い付けられています。
このようなT字型帽章は曲線が多く、縫い付けに手間がかかる為、生産効率を考えてBEVOタイプの逆台形(Trapezoid)の国家鷲章をミシンで縫う方法に切り変わります。この省略化は野戦服の胸章にも共通していますね。

こちらがM43規格帽の一般的な帽章。(陸軍の一例)

上と右下は末期タイプ。

M42略帽と同じく折り返しのフラップが防寒用の耳あてとして使用できるよう、ボタンで取り外し可能になっています。
このボタンが一つに簡略化されたタイプも見られます。

フラップを下げるとこのように顔全体をスッポリ覆うことができます。


ライナーに押されたスタンプ。44年製でサイズは60です。RB Nr. 0/1156/0018はメーカー名不明
このM43規格帽、残存数が極めて少ないのですが、理由はズボンやヘムトと同じく戦後に消耗されてしまったというのが一般的です。

戦後のドイツ。少年たちが帽章を外して黒く染めた規格帽(フィールドグレイは法律で禁止された為)を被っています。
他にも連合軍兵士がトロフィー(戦勝品)にしたがるようなアイテムは残存率が高いのですが、見た目が平凡な帽子は魅力薄であまりお持ち帰りされなかったようです。

今でも良いコンディションのドイツ軍の軍装が大量に残っているのは、お土産好きなアメリカさんのおかげ?
よって、M43規格帽、特に陸軍(Heer)のものは市場で高値で取引される為、だますことを目的に出来の良いニセモノ(〝スーパーフェイク〟と呼んでます)が一時大量に作られました。
ホンモノとニセモノの見分け方は非常に困難で 、当時の工作機械(ミシン)を使って、実物のコートなどをバラした生地にホンモノの帽章を使われてしまうと、もうお手上げです。
熟年コレクターは、フェルトの生地はもちろん、ライナー素材・汚れ具合、押されたサイズ又は製造年スタンプの位置、縫製糸の間隔(で工場用ミシンかどうか判る)なども判断基準にしているようです。(私にはさっぱり分かりませんが)

この帽子は一応コレクターのお墨付きです。ライナーのスタンプが判断材料らしいです。良かった。。。(汗)
FC2 Blog Rankingに参加しています。
←ポチっと応援お願いします!

スポンサーサイト