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山岳猟兵用M31背嚢(Gebirgsjäger Rucksack 31)

こんにちはエーデルマンです。三連休をいかがお過ごしでしょうか?私は日本列島に上陸した台風18号のせいで引き籠り状態です。(天気が良くても、家でダラダラしていると思いますが・・・)

さて、今日はドイツ軍山岳猟兵(Gebirgsjäger)のM31背嚢(Rucksack)をサックと(失礼)紹介したいと思います。

GBRruck_18-3.jpg 

まずは背嚢の定義から。

リュックサック(独: Rucksack、蘭: rugzak:背に負う袋の意)は、荷物を入れて担ぐための袋である。登山、軍事などその用途は広く日常生活でもよく用いられる。そのためさまざまな呼ばれ方をする。背嚢(はいのう)、リュック、ザック(独: Sack)、バックパック(英: backpack)、ナップサック(英: knapsack)など。

ー「Wikipedia」よりー


GBRruck_0-1.jpg

こちらは山岳猟兵に支給されたM31背嚢です。ランドセル型のM34及びM39背嚢(Tornister)や、後に一般歩兵に支給された袋型背嚢に比べて収納スペースやポケットの数が多くなっています。山岳部隊は物資の調達が難しい土地で活動することが多く、また道の険しい山岳地帯は輜重車両が随伴できません。よってできるだけ多くの弾薬や食糧を人力で運べるように設計されています。さらに登山道具も運搬しなければならないことも関係していると思われます。
GBRruck_6-1.jpg 
雨蓋を開けたところ。主室の口は紐で縛って、中身が外に飛び出さないようになっています。
GBRruck_6-5.jpg     
雨蓋の裏にも収納スペースがあります。中身がこぼれ出ないよう、3本のストラップで留めます。

GBRruck_22.jpg  
雨蓋の上部には革のループが5つあり、M31ツェルトバーン毛布M31飯盒などを装備用ストラップで括り付けることができます。

GBRruck_7.jpg 
こちらはフロントポケット。すぐに取り出せるモノを入れる場所です。2本のストラップで留めます。

GBRruck_19.jpg 
サイドポケットは缶詰やパンなど行動糧食にちょうど良い大きさです。

GBRruck_20.jpg  
ショルダーベルトは荷物の重量を支えられるよう、頑丈な牛革で作られています。Yサスペンダーと同じで主ベルトと補助ベルトの組み合わせです。

GBRruck_24.jpg 
主ベルトは弾盒の金具に引っ掛けるフック金具があり、補助ストラップは片側が背嚢本体に縫いけられ、バックルで接続されています。

GBRruck_25.jpg  
補助ベルトはショルダーベルトとナス環をつかってワンタッチで取り外すことができます。

GBRruck_12.jpg 
フック金具のクローズアップ。ウエストベルトに付けた装備品に引っ掛けます。

GBRruck_13.jpg 
現代のザックのようにヒップベルトやインターナルフレームなんてものは無く、当時の背嚢を担いで長時間歩くことは大変だったと思います。また防水処理も無く、雨に濡れたら数倍の重さとなって肩に食い込んだことでしょう。
GBRruck_16.jpg


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山岳猟兵用背嚢(Gebirgsjäger Rucksack) その2

もうすぐ10月ですね。苦手な夏が終わって食欲旺盛の秋、一日一本は焼き芋を食べているエーデルマンです。
さて、今回は前回に引き続き、山岳猟兵用背嚢(Gebirgsjäger Rucksack)をアップします。

GBRruck(k)_3.jpg

だいたいナップサック位の大きさです。この背嚢には制式な名称はありませんが、コレクターの間では小型山岳猟兵用背嚢(Kleines Gebirgsjäger Rucksack)や突撃背嚢(Sturmrucksack)と呼ばれています。

GBRruck(k)_17.jpg 
当時の写真。
GBRruck(k)_8-2.jpg    
山岳猟兵用M31背嚢と小型背嚢の比較。小型は一泊分の荷物がやっと入る大きさです。駐屯地から周辺の偵察、デポ地点から頂上へのアタックに使われたのでしょうか。
 

GBRruck(k)_4-7.jpg      
形はまさに袋(Sack)、非常にシンプルですね。雨蓋は一本のストラップで閉じられるようになっています。

GBRruck(k)_5.jpg 
山岳猟兵用の背嚢はビルトインのショルダーベルトが特徴です。よく砲兵用背嚢(Artillery-Rucksack)と間違えられますが、背面を見ると明らかな違いがあります。

orig_rucks_rear.jpg
こちらが砲兵用背嚢です。砲兵用背嚢はショルダーストラップは無く、Yサスペンダーに接続するDリングがあるのみ。
山岳猟兵用背嚢にショルダーベルトがビルトインされているのは、山岳部隊にはYサスペンダーが支給されなかったことが理由と言われています。確かに今までYサスをした山岳猟兵の写真を見たことがありません。

Yサスに背嚢を装着する方式が山岳部隊に導入されなかった理由として、この方式の欠点である装備の取り外しに時間がかかるところにあったのではないかと考えています。
GBRruck(k)_23.jpg  
山登りをされた方ならお分かりかと思いますが、急な斜面の登り降りや、トラバース時などの場合、背嚢を外してバランスを取ることが頻繫にあります。このような時に4点留めのYサス方式では素早い対応ができません。

それでは、ショルダーベルトの詳細点を見ていきます。

GBRruck(k)_12.jpg 
ショルダーベルトは左右で違う金具で接続されています。

GBRruck(k)_13.jpg 
こちら側はバックルで固定されています。

GBRruck(k)_14.jpg 
こちら側はDリングとフックで繋がっています。M31山岳猟兵用背嚢も同様に、簡単に取り外しができるようになっています。滑落の際など素早く背嚢を外す必要があり、これに対応したものと思われます。

GBRruck(k)_26.jpg 
ショルダーベルトはハート(半円形の革パーツ)にリベット留めされています。刻印はありません。雨蓋には装備を括り付ける為の金具があります。
GBRruck(k)_6.jpg 
雨蓋を開いたところ。主室の口は紐で縛ります。内側にベークライト製のボタンが見えます。

GBRruck(k)_16.jpg 
裏返したところ。ボロボロですが、主室は一枚の布で仕切りられており、ベークライト製のボタンで留めます。
GBRruck(k)_22.jpg 
紐の先は金具で覆われており、口に通しやすいように処理されています。

GBRruck(k)_21.jpg 
本体両側にある装備を装着する為の革製ループ。上は滑らかで下側はシボ加工がされています。

GBRruck(k)_11.jpg
Carro Veloceが映っているのでイタリア戦線でしょうか。今回は山岳猟兵マニアの方以外にはつまらないネタですが、備忘録的に取り上げてみました。


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エーデルマン

Author:エーデルマン
脳内の99%をドイツ軍が占めている、そんなアラフィフ親父です。
注)当時のドイツ軍の装備・生活用品に興味がありますが、特定の団体・思想を支持するものではありません。

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