歩兵用半長靴(Marshstiefel)

The Jack boots (Marshstiefel) are another symbol of German soldiers. This short type boots are for EM/NCO and issued in Nobember 1939 in order to conserve lether. As like most of government issued goods, this boots also have friendly nick name "Knobelbecher" which means "dice jug" or "dice bowl" This boots is very well worn and most hobnailes were lost and heel plates were changed to rubber sole.

ドイツ兵の3大シンボルの一つとも言える半長靴(Marshstiefel)です。


         半長靴2
別名Knobelbecher(サイコロつぼ:見た目が似ていることから)と呼ばれていたようです。
元々は膝下までの長さだった長靴を、皮革素材の節約のため1939年11月付けの通達で短くすることになりました。
(それでも、他国の行軍靴や中期に採用された編み上げ靴に比べて十分長いのですが・・・)

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そんなに長くないような・・・

ただし短くなったのは官給品だけの話。自費(給料の一部)で装備をオーダーメイドすることが許されている将官は、スタイリッシュな膝下までのブーツを好んで履いていました。

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余談ですが、野戦服も長靴も将官のオーダーメイド品より、官給品の方が圧倒的に入手困難です。絶対数では将官の方が遥かに少ないはずなのに何故でしょう?
私が勝手に想像するに、司令室で指示を出している将官(全員が全員ではないでしょうが・・)に比べて、現場で戦っている兵士の装備品のほうが消耗が激しく残存率が低い=入手困難ではないかと考えています。
またコレクターの常として、希少性を求める一方で定番は持っておきたい、そんな心情が品薄の背景にあるのかも知れません。
boots14.jpg  
さてこの半長靴、見た目はとっても勇ましくてカッコ良いのですが、当時の感覚でも好ましくない点が多々あります。
まずはその重さ。だいたい両足で2Kg位あります。おまけにオール革製。こんな靴で一日何十キロメートルも歩かされた日には足はたちまちタコやマメだらけ、中は汗や湿気でムレムレ状態なので水虫にもなります。

靴底の鋲がこれまたくせ者で、スパイクとして機能するのは地面の上だけ、ヨーロッパ街並みによくある石畳などツルツル滑って危険だったのではないでしょうか。

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靴底。ほとんどの鋲が抜け落ちています。良いのが欲しい・・・

この鋲は靴底を貫通しており冬は地面の冷気がビシビシと伝わってきたことでしょう。
東部戦線では、靴下を二重に履くか布や新聞紙を足に巻きつけないと大変なことになります。
霜焼けならまだマシ、最悪は凍傷です。

私は山登りをするので、靴の大切さはよく判ります。何故なら自然の環境では小さいマメが足に出来ただけで、遭難するケースがあるからです。

このような靴で戦場に赴かなければならなかった兵士に心から同情します。
まぁ、でもゴアテックス、ビブラムソールが無かった時代、防水性や耐久性を考えればこれしかなかったんでしょうね。
(やはり最強の戦闘靴は日本の地下足袋でしょう)

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半長靴 (Marshstiefel) その2

I came across the German marching boots with hobnails on the soles and horseshoe‐shaped metal parts on the heels perfectly remained and bought them.

行軍靴(半長靴:Marshstiefel)については以前にも書いたのですが、靴底の鋲が揃ったものが売り出されていたので購入してしまいました。

boots12.jpg  
製造年号やサイズを示す刻印が無いためか、比較的安く手に入りました。

  boots13.jpg                                                      
下士官・兵用半長靴・実物です。この形、どこから見ても最高です。

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糸が外れていることの多い、踵やふくらはぎの縫い目も綺麗に残っています。この角度だとKnobelbecher(サイコロつぼ)というあだ名が付けられたのもなんとなく理解できます。

       boots6.jpg
鋲と踵の馬蹄形金具が完全な状態で残っています。金具は滑り止めの他に靴底の保護の役割も果たしています。

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靴底の鋲の打ち方のパターンが違います。
コレクターの間では、メーカーによる違いと個人で鋲を打った為という意見があります。
私はそのどちらも有りだと考えています。

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やはりドイツ軍兵士と半長靴は、切っても切り離せない関係ですね。


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半長靴:サイコロつぼ(Knobelbecher)

こんにちはエーデルマンです。
最近めっきり寒くなりましたね。街中でブーツを履いている女性を見かけると、どうしてもドイツ兵の半長靴を思い浮かべてしてしまいます。ということで、今回はドイツ軍の半長靴(Marshstiefel)を紹介したいと思います。

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半長靴は以前にも取り上げていますが(過去の記事はこちら)、今回は趣向を変えて、今回は文林堂出版さんの「航空ファン 別冊グラフィックアクション26」に掲載されていた、「Westfront-illustrierte」を翻訳した記事を引用しながら半長靴を紹介したいと思います。

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(著作権上、コピペがまずかったら消しますので教えてくださいませ m(_ _;)m)

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「Westfront-illustrierte」誌 1941年8月号より ヘルムート・ヤーン記

新兵としてその靴を履いたら、それに愛着を持つことになるとは思いたくもないだろう。この靴は決して美しくない。履物として一般に想像されるものとはあまりにも共通点が少ないのだ。この靴は軍隊用語で「クノーベルベッヒャー(サイコロつぼ)」と名づけられている。
-「航空ファン 別冊グラフィックアクション26」より-

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確かに兵用のブーツは将校用に比べるとスマートでは無いですが、〝機能美〟はあるのでは無いでしょうか。
ところでサイコロつぼ(クノーベルベッヒャーKnobelbecher)ってどんなモノ?とネットで調べてみたら、下記の画像がヒットしました。
images.jpg

↑がサイコロつぼで↓が半長靴です。すね部分が筒型のところや縫い目は確かに似ていますね。
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この半長靴は兵士のために造られたものである。考案者は偉大な実用者だったに違いない。もちろん彼は芸術愛好者ではない。趣味と感覚的に優れた彼はこの半長靴を決していい作品だとは思わなかっただろう。美的には評価は低いが、軍事上の評価は上回る。軍事教官(将校)はこの半長靴をサイコロ・ゲームのつぼから出た目の「19」に例えているようだ。 
-「航空ファン 別冊グラフィックアクション26」より-

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さすがは軍用品、外観では無く100パーセント実用性重視です。このサイコロ・ゲームの「19」はバカラの「9」みたいなものでしょうか?良く分りませんが、軍事教官(プロ)にして評価が高いということでしょう。

実際に半長靴を使用したことがある者は、その使い方によって寿命が左右されることを知っている。この半長靴の中でも最もランクの低いものに対し、最も献身的な手入れが施され扱われているということは考えれば不思議なことである。
-「航空ファン 別冊グラフィックアクション26」より-

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支給品の手入れは兵士の務めでしたが、特に軍靴は顔が映るくらい毎日ピカピカに磨くよう厳しく指導されました。軍靴は〝歩く〟ことが日常の歩兵にとって最も使用頻度の高い道具であり、ずさんな扱いは命に関わることを頭より体で覚えさせる目的もあったと思います。

学歴、宗派、貧富、老若、体の大小に関係なく、陽気な者も短気な者も皆、この半長靴を履き、ブラシをかけて泥をたたき落とししては洗い、クリームを塗ってピカピカに磨きあげ、油を塗りつけては息を吹きつけて艶出しに努める。彼らはさらに先の尖ったもので靴底の鋲の間につまった砂をかき落とし、わざわざそのために造られた木製の道具で靴の内側の白い縫い目から注意深く汚れを取り除く。
-「航空ファン 別冊グラフィックアクション26」より-


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ブラシには1.靴に付いたほこりや汚れを落とす、2.靴クリームを革に塗り込む、3.靴クリームを落とし磨く、という3種類の用途あり、大抵は3種類1セットとなっています。

もちろん、彼らはそれをいつでも喜んでやっていたわけではない。いやが上でも武器とつき合わなければならない軍人としての立場から、靴ブラシとつき合っているのである。
-「航空ファン 別冊グラフィックアクション26」より- 


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軍靴の手入れ用品は官給品・私費購入いろんな種類があります。兵士は背嚢に入れて持ち運び、前線でも手入れを欠かしませんでした。
手入れ品についてはこちら
背嚢の中身についてはこちら

それでも兵士たちはこの半長靴を高く評価し、次第に好きになっていった。それはもちろん一目惚れではない。確かにそうではないが、彼らは最初のかかわり合いから時間が経過するにつれて理解と分別を働かすようになり、軍隊生活において実際にテストをくり返していくうち、実用的で長持ちするこの半長靴に愛着を覚えはじめ、すっかりと自分の足に馴染むようになる頃には喜びさえ覚える。 
-「航空ファン 別冊グラフィックアクション26」より-


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昔から〝靴を足に合わせるのではない、足を靴に合わせろ〟と言われている通り、支給されたばかりの頃は固靴に最初は馴染めず、タコやマメを作りながら足と靴は夫婦のように寄り添っていったのでしょう。

クノーベルベッヒャーはごく普通の靴で、最もありふれた長靴である。それなのに決して平凡な靴ではない。バックスキンのあて布付きのエレガントな靴、トカゲ革やヘビ革製の靴、狩猟用の靴、鞣した牛革や山羊革の靴の方がずっといいに違いない。だが、この半長靴には独特の個性がある。 
-「航空ファン 別冊グラフィックアクション26」より-
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ドイツ軍の半長靴や編上げ靴はありふれた形なので、ドイツ軍が使用したものかどうか一目で判別するのが困難です。官給品には写真のようなサイズや製造年を示す刻印がありますが、私費購入や搾取品には無いのでドイツ軍で使われたものか分かりません。
なおドイツ軍の靴の特徴についてはこちら

この靴は実直な性格ながら鈍重で、温厚で強くて履き主に忠実なのだ。これまでの靴はどこかの沼地や、ぬかるんだポーランドの畑の深い泥土にはまり込んでしまうと絶対に救いようがなかった。 
-「航空ファン 別冊グラフィックアクション26」より-


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東部戦線の泥まみれの悪路では頑丈な半長靴の存在は頼もしかったと思います。

この靴は自然のままで大地に結びついている。その性質上、過度の洗練を嫌う。これは寄木張りの床を嫌い、大都市にあるよく磨かれたアスファルトを好まない。彼らは外交官ではなく、兵士なのだ。ハイヒールが品良く優雅に振る舞うような場所では彼らの足はツルツルと滑る。小川の流れる道や、土埃が吹き抜ける畑の上、雨でできた茶色の水溜まりのある場所こそが彼らには相応しい。 
-「航空ファン 別冊グラフィックアクション26」より-


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軍靴と言えば鋲(ホブネイル)ですね。民間靴でも登山や作業靴に使用されていて、ビブラムソールが発明されるまで、滑り止め用として一般的でした。しかし、石畳や平らな床ではツルツルと滑ったと思われ、まさに大地に結びついているという表現が当てはまります。滑り止め以外に、靴底の摩耗を防ぐ目的もありました。

彼らの靴は見かけは国際的とはいえないが、大陸的にはもっとも適したものといえる。彼らが歩くところに道ができ、彼らの進むところに障害物はない。彼らの靴底にある鋲が道路の石の上でカチャカチャと音を立て、全身する部隊がザクザクと協調のシャルマイエ(ドイツの木製楽器)を奏で、周囲の物音をすべてかき消してしまう。それは叫び声や抗議の声にも反応を示さない。それは命令によってのみ行動される。 
-「航空ファン 別冊グラフィックアクション26」より-


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しかしながら鋲には欠点もあります。Wikipediaを引用すると〝鋲は鉄製なので冬場は猛烈に冷え、またよく抜ける上に補充するとその周囲の鋲が連鎖的に抜けるなど欠点が多く、ビブラムソールの登場とともに駆逐された。〟ようです。

ドイツ軍人の半長靴は敵の間ではわけもなく力の象徴とされているわけではない。オーバーな表現やあらゆる欺瞞的な策略を問題にせず、兵士たちは黙々と行進し続けるのである。 
-「航空ファン 別冊グラフィックアクション26」より-

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半長靴は戦場で酷使され、また戦後に民間で消耗されてしまいますが、それでも手入れがきっちりされたものは非常に良いコンディションで今でも残っています。


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脳内の99%をドイツ軍が占めている、そんなアラフィフ親父です。
注)当時のドイツ軍の装備・生活用品に興味がありますが、特定の団体・思想を支持するものではありません。

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