M31衣嚢 (Bekleidungssack 31)

今週末は出張が入ってしまっていたのでブログはお休み・・・と思いましたが、習慣って怖いですね。更新しないとまるで仕事をサボッているかのような感覚に囚われ、来週の仕事の準備をしないといけないにも関わらずブログを優先してしまいました。とういうわけで、今回急遽アップするのはM31衣嚢(Bekleidungssack 31)です。
Clothingbag1.jpg
衣嚢は雑嚢や他の基本装備と同時期、1931年に採用されました。Bekleidungs(衣服)とsack(袋)で衣嚢。直訳どおり衣類を入れて持ち運ぶかばんです。

Clothingbag29.jpg     Clothingbag32.jpg

横幅35cmx縦34cmのコットン(キャンバス)製で、上部に取手がついており手提げで持ち運びができます。雑嚢のようなDリングやフックなどストラップを取り付けたりベルトに引っ掛ける金具はありません。

Clothingbag28.jpg



衣嚢について詳しく解説している資料があまり無い中で、STEINER氏のサイトは非常に参考になります。
氏の解説によれば、衣嚢には初期・中期・後期と3種類あり、簡単には以下の違いがあるようです。


初期型-フィールドグレー色で革の縁取り有り

中期型-オリーブグリーンに変更。革の縁取り無し

後期型-ベルト穴が5つから2つに変更。

上記から分類すると、私の所有している衣嚢は中期型、戦時生産モデルと思われます。

衣嚢は基本装備として全ての兵士に支給されました。
Clothingbag19.jpg
Soldbuchの支給品目のページです。背嚢(Tornister)の隣に衣嚢(Bekleidungssack )の項目があります。

Clothingbag11.jpg  
取手は革製で本体に縫い付けられています。写真には写っていませんが、裏側が黒く着色されています。

Clothingbag15.jpg
こちらの写真には初期型の衣嚢が写っています。背嚢(もしくはYサス)のフック金具に取手を引っ掛けています。

Clothingbag8.jpg
ベルトも取手と同様の処理です。なおこの衣嚢が中期型という根拠がこのベルトの穴の数です。

Clothingbag10.jpg
手持ちの衣類関係を衣嚢に入れてみることにしました。
内訳は下着上下、シャツ、タオル、裁縫キット、セーター、靴下ペア、手袋ペア、トーク、クラーゲンビンデ、略帽です。

Clothingbag6.jpg

この程度であれば余裕でスッポリと収まります。しかしながら実際、常に衣嚢を持ち歩いていたわけでは無く、行軍中は背嚢と一緒に輜重部隊に預けていた為、必要な時に適宜取り出せず頻繁に使う物は入れられなかったのでは?と思います。

Clothingbag7.jpg Clothingbag9.jpg
見た目はかなり“おデブさん”になってしまいましたが、このような状態の衣嚢を当時の写真で目にすることができます。

Clothingbag16.jpg
これはネットで拾った画像です。M36野戦服を着用していますが、ヘルメットに国家章が無い兵士が多いことから1940年3月以降、フランス侵攻作戦の前後の写真と思われます。衣嚢は初期型のようですが、いくつか色のバリエーションがあることが分かります。どの兵士も野戦服のポケットがパンパンに膨らんでおり衣嚢と共に中身がとても気になります。


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脳内の99%をドイツ軍が占めている、そんなアラフィフ親父です。
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