背嚢の中身 (Inhalt der Tornister)

皆さんこんにちは!久々(というか初?)の2週間ぶりの更新です。
(今気づきましたが、前回の日記で「来週末は出張の為、更新をお休みします」発言してなかったですね。。。)

今週は先週分もカバーするような内容でいきたいと思います。今回アップするのは背嚢の中身です! 
Contents of affe33
M39背嚢(Tornister 39)の記事の中で『背嚢の中身を再現するのは変人努力家』発言から1年と半年、私もやっと変人いや筋金入りのマニアの仲間入りをすることができました。(え、やっぱり変人ですかね?)

REIBERT(ドイツ陸軍操典)1941年版の挿絵。

Reibert3.jpg  
実はこの挿絵以外に、先にコンテンツ化されている国内外の先輩方のサイトも参考にさせていただきました。(中身を詰める順番、コートの丸め方などを特に参考にしました。もちろん画像や言い回しはオリジナルなので何卒ご容赦を!)

さらに1点お断りをば。今回の内容は1943年発行のREIBERTの自動車化(兵員輸送車で移動する場合)の装備バージョンを参考にしていますが、当然、年代・戦況・部隊の行軍状態によって内容が違っております。(事実同じ発行年のREIBERTでも下車して移動する場合の中身の記述は違います)ぜひ兵士への指導例の一つという見方でお願いします。
Contents of affe1.1
背嚢に入れる前に、ずらずらっと並べてみました。先ほど述べた通りREIBERTを参考に説明書きしておりますが、写真とは完全にマッチしておりません。それと実物の入手が困難なモノはレプリカ、現用品で代用しています。すべてに拘り出したら、いつコンテンツ化できるか判りませんので時には“開き直り”も必要です。今回は雰囲気を重視したいと思います。

では改めて左上から順に説明していきます。

【衣類関連】Contents of affe6

重ねてるので判りづらいですが、衣類関連は下記です。

オーバーコート
・シャツ(ヘムト1枚)
下着(アンダーズボン1枚)
・靴下2足
・裁縫キット

この他にHBT作業着も入れることとあります。

オーバーコート以外は衣嚢の中身とかぶりますね。まぁ、あくまでマニュアルどおりに並べただけですから。実際に作業着は入って無かったのかなぁと個人的には思っています。(っていうか容量的に入らない?)

なお今回、説明するアイテム以外はモノクロ表示にしています。(あ、靴下はカラーですので!)


【糧食関連】

糧食も雑嚢とバッティングするのでは?と思いつつも“だってマニュアル通りだもん”と・・・(はい、60年代生まれのマニュアル男です)肉の缶詰(円形)と魚の缶詰(四角形)はそれらしい現代のモノで代用。クネッケブロートは、レプリカを使用。

おっと、M34クリーニングキットを忘れるところでした。もちろん食べ物ではありませんが形と材質が近いのでなんとなく隣に。
確かに重要な装備ですが、M44雑嚢Aフレームバッグにちゃんと居場所があるはず。とっても不思議な存在です。

・肉(もしくは魚)の缶詰1個
・携行保存食(クネッケブロート、乾パン、ビスケットなど)
M34クリーニングキット1個

【洗面道具関連】
COA2.jpg
実は洗面道具に関しては、REIBERTにも詳しくは載っていません。収納する場所はどこでもいいか、的なアイテムですからね。だからと言ってどうでもいい装備というわけではなく、不衛生な前線においてはシラミや皮膚病から身を守る衛生用具だったのかと。(コン○ームと同じ発想?)

軍用タオル
・歯ブラシ
・鏡(鉄製)
・T字かみそり
・シェービングブラシ
・ベークライト石鹸箱
タオル以外についての詳細はこちらをご覧下さい。


【ツェルトバーン関連】
COA3.jpg


ツェルトバーンは以前、携帯方法を記事にしたことがあります。背嚢への取り付けも軍用毛布で実際にやってみました。
今回はこれまでと別のマニュアル通りの携帯方法を試してみたいと思います。

M31ツェルトバーン
・アクセサリー(テント用ロープ1本、ポール1本、ペグ2本)
・装備ストラップ(3本)

【飯盒関連】

COA5.jpg
飯盒もツェルトバーン同様、色んな場所に収納される道具です。頻繁に使うものですから、背嚢の中身というには少し違和感がありますね。

M31飯盒
・飯盒カバー
・飯盒ストラップ

なお、飯盒カバーはM34背嚢のメインルームに最初から縫い付けられており、必要になるのはM39背嚢からとなります。


【ブーツ関連】

COA6.jpgアンクルブーツが兵営内用として半長靴と一緒に支給されたのは1940-41年頃まで。以後は半長靴に変わって行軍靴となります。(背嚢内のは兵営内用それとも予備??)

靴を食料や衣類と一緒にするのは抵抗がある・・・と考えるのは現代人の思考でしょう。靴をぞんざいに扱って靴擦れ、水虫、タコ、さらに凍傷なんてなったら大変です。兵士が靴を毎日磨くよう厳しく指導されたのはそんな大事な靴に問題ないか一早く見つける為。そう考えれば背嚢の中に入れるのも理解できます。

アンクルブーツ1足
・シューケアキット


【軍用毛布】

Contents of affe12 自分がもし兵士だったら、一番持って歩きたくないのがこの毛布ですね。
すごく重いし、雨なんかに濡れたら使えない上に他の装備の重量を余裕で超えてしまいます。シラミの温床にもなるし。。。昔初めて山登り(野宿)した時に持って行ったけど重いわ風をビュービュー通すわで全く役に立たず、新聞紙を体に巻いて寝た方がよっぽど暖かかったなぁ。
屋内の風の無い場所でしか使えないモノだということを身をもって体験しました。
まぁ、だから背嚢に入れて徒歩での行軍中は段列に預けてたのかも知れません。

軍用毛布
以上で背嚢の中身の紹介を終わります。だいぶ長くなってしまったのでパッキング方法については次回とします。

Contents of affe30


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背嚢の中身 (Inhalt der Tornister) Part2

本日は先週の“背嚢の中身”の続きでパッキング方法について書きます。
なお私事ですが、右手の小指の爪と皮膚の間に小さいトゲが入ってしまいました。。。どうやらそこが膿んでしまったようでエンターキーを押すたびに激痛が走るのですが頑張って書きます。
 
なおこのパッキングの順番ですが、1943年発行のREIBERTの英訳版を参照しました。

Reibertcover.jpg Reibert0.jpg
REIBERTを読みこなしたいが、ドイツ語はともかくフラクトゥールがさっぱり・・・という方にお勧めなのが英訳版です。
こちらで購入できます。

では説明に添って再現していきたいと思います。


COA12.jpg

軍用靴下を背嚢の底にフラットになるように敷きます。(これで背中への衝撃を和らげることができる)

COA10.jpg
アンクルブーツを入れます。右足のブーツを左側に、左足のブーツを右側に入れます。(逆に入れてしまいました・・・)
なおアンクルブーツの中には靴用ブラシとクリーニングキットを入れておきます。
次にM31飯盒を中央に来るようセットします。なおM34背嚢の場合は所定の位置にある飯盒カバーに入れます。

Contents of affe20

M31飯盒の下にM34クリーニングキットと肉の缶詰を入れ、空いているスペースにテント用ロープやビスケットを入れます。

COA13.jpg  
ストラップでメインルームを閉じます。

  COA14.jpg
フラップ(雨蓋)の裏側にある収納ケースにはシャツ、軍用タオル、裁縫キット、髭剃りセットを平らになるよう入れます。
なお翻訳では髭剃りセットは弾薬箱?に入れることとなっていますがそんなものありませんね。

COA16.jpg  
メインルームとフラップの間には、折りたたんだツェルトバーンを挟みます。可能であれば毛布も重ねて置く・・・とありますが、メインルームとフラップ裏の収納ケースに満載している場合はかなりきついですね。



   Contents of affe27
フラップを閉じて、ストラップで開かないよう固定します。

       Contents of affe28
真横から見た状態です。やはり、これだけの物を入れるとかなり膨らんでしまいますね。

Contents of affe29
さて、いよいよ大詰めです。(小指もかなり痛んできました・・・)
オーバーコート軍用毛布を巻いてコート用ストラップを使用して3点で固定します。
Contents of affe32
コート用のストラップのベルトで背嚢に固定してパッキング終了です。
下記の写真のようにオーバーコートと毛布が上下逆のパターンもあるようです。

やっとこれで背嚢の中身の再現を完了することができました。
ただ再現モノに実物を使うのは気を使いますね。中身を無理やり仕舞う為に靴を潰さなければならなかったり、背嚢のストラップが切れそうになったりと精神的にかなり疲れました。

2012072202311965f_20120722042444.jpg  
(追記)
上記の写真は休暇で故郷へ向かう兵士だそうですが、ヘルメット・小銃を持ってるのでその説明は少々眉唾ものです。いずれにせよ、兵士の個人装備をすべて持っていることは間違いありません。
よく見ると“寅さん”が持っているような鞄を持っていますね。背嚢に入りきらなかった荷物を入れているのでしょうか?


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注)当時のドイツ軍の装備・生活用品に興味がありますが、特定の団体・思想を支持するものではありません。

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