野戦糧食(Verpflegung)

ドイツ軍では後方の野戦調理部隊がコミスブロート(軍用パン)やフィールドキッチン(俗名:Gulaschkanoneシチュー砲)で調理した食べ物を戦闘部隊へ3食配給することになっており、前線にいる兵士が自炊することは無かったとされています。

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しかしながら何らかの事情で食事が届かない場合、兵士には即席食品を主とした野戦糧食(Verpflegung=レーション)、いわゆる”ミリメシ"が配給されました。後方部隊から食事が配給されないことは非常事態だったのでレーションは頻繁に食べられるものではなく、よって下記の条件を満たす必要がありました。

・運搬が容易で長期保存が可能なこと
・調理が不要、もしくは簡単なこと
・高カロリー・高エネルギーであること

保存食の代名詞である缶詰はもちろん、運搬や梱包材料の温存を考慮した紙製のパッケージに入ったビスケットや乾パン、粉末状のスープやジュースなどがありました。

ドイツ軍のレーションについては有名な資料本があります。

Rations of the German Wehrmacht in World War IIRations of the German Wehrmacht in World War II
(2010/07/28)
Jim Pool

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オールカラー301頁で掲載しているアイテムはすべて実物。未開封の缶詰からキャンディーの包み紙まで膨大な量の糧食を見ることができます。アイテム以外に当時の珍しい写真も紹介されています。

この資料本には到底及びませんが、手持ちのものをいくつか紹介したいと思います。

※なおここで紹介するモノ全てが部隊から支給されたレーションという意味ではありません。兵士が酒保で買い求める類のモノも含まれています。

一番最初は「雑嚢の中身糧食・嗜好品編~」でも紹介したレーションの代表選手、「Scho-ka-kola」です。

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直径8.8mmの缶に50gの円盤状のチョコレート50g(カカオ52.5%、カフェイン0.2%配合)が2枚入っています。なおSTEINER氏のサイトでは貴重な中身(当時のチョコレート!)や詳しい内容を見ることができます。
資料本でもScho-ka-kolaは16頁を使って説明しており、冬季に12時間以上連続で勤務するパトロール兵に後述するクネッケブロートなどと一緒に配られたことや缶のバリエーションなどを紹介しています。

こちらは「Weike Barde」という菓子です。

   cigalliro1.jpg 
紛らわしいイラストの為、しばしばタバコの箱として売られているようです。(私もタバコ箱として買いました)
本当はスティック状のクッキーが正解。
cigalliro2.jpg
未開封です。封帯を解いてみればお菓子かタバコかの疑問は解けますが・・・(ちなみに振ってみると〝カサカサ〟とタバコでは無い音がします)なお封帯には「Vertrieb Ohne Verwendung Von Steuerzeichen Zugelassen」と印字されています。Googleで翻訳すると「Steuerzeichenの許可が無くても販売できる」みたいに訳されるんですが、Steuerzeichenが何を意味するのか判りません。

こちらはドイツ人なら誰でも知っているDr.Oetker社の「pudding pulver」(プディングパウダー)です。
droctber1.jpg  droctber6.jpg
自分で買っておきながら、戦場でプリンなんか本当に作るの?と思いましたが、資料本には「ドイツ兵には、士気を保つのに効果的と思われる数々のスイーツが支給された」とありなるほどと納得。

droctber3.jpg
「wehrmacht verpflegung=国防軍レーション」と日付のスタンプもあります。


      droctber5.jpg 
ちなみに、この写真は現代のDr.Oetkerのプディングパウダーです。ドイツの友人が写真を送ってくれました。

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「hirschhornsalz」(膨らまし粉)です。パンやケーキを焼く際に使用します。ラベルには「本品は小麦粉1ポンド半(約670g)分に使用」と書かれています。

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「KAISER-NATRON」(重曹)です。doppeltkohlensaures Natron(重炭酸ソーダ)、mild und bekömmlich(マイルドで口当たりの良い)、für Kuchen, Haus, Reise(キッチン、家庭旅行のための)と書かれています。
ベーキングパウダー同様、膨らまし粉(ベーキングソーダ)として使うことができます。(重曹が用いられる例:クッキー、パンケーキ。ベーキングパウダーが用いられる例:ケーキ、マフィ、ビスケット、バターケーキ、イースト無しのパン等) 

NATRON2.jpg
裏面には重曹を使った調理方法が書かれています。重曹は他にも灰汁抜きや肉を柔らかくすることに使われたり、水と混ぜて炭酸水を作ることができます。調理以外には、消化剤や洗剤、医薬品(胃酸過多に対して制酸剤として使われる)にも応用できる優れものです。

Hayma1.jpg Hayma2.jpg

「Hayma」というジンジャーブレッドの上にかけるスパイスのようです。これは資料本には載っていませんでしたが、封のところに「Für Die Deutsch Wehrmacht=ドイツ国防軍用」「Kriegs-Weihnachten1942=1942年 戦争クリスマス(直訳)」というスタンプが押されているので、間違いないようです。
なおこの「Kriegs-Weihnachten」ですが、戦場でクリスマスを迎える兵士への特別配給物という意味でしょうか。

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人工甘味料サッカリン「Kristall Süßstoff Saccharin H」です。砂糖の代用品としてコーヒーや紅茶に入れたり、ベーキングパウダーに混ぜたりします。パッケージの表面には「Der Inhalt dieses Bäckchens entspricht der Süßkraft von etwa 550 g Zucker(このサッカリン一袋で約550gの砂糖に相当する)」と書かれています。
裏面には「Man löse den Inhalt dieses Päckchens in einem halben Litter warmen wassers auf.(一袋を半リットルのお湯に溶かす) Ein Teelöffel dieser Lösung entspricht der Süßkraft von 3 stuck Würfelzucker(スプーン一杯分のサッカリン粉末が角砂糖3つ分に相当する」という表記も。


salt2.jpg salt4.jpg

粉末ジュースが入った筒型ケースです。Marsch-Getränk(行軍飲料) 2.5L分とスタンプされています。何味かは書かれていませんが、匂いから判断するとレモン味のようです。このような粉末化食品は液体のまま運ぶより遥かに軽量で、レーションとしては最適でした。

20120827021229b3e_20120827023120.jpg maggi suppen2

「MAGGI SUPPEN」有名な”マギー”スープも粉末化されました。こちらは卵味(Eier)の星型(Sternchen)ヌードルスープ2食分です。

camembert1.jpg
「Camembert」(カマンベールチーズ)250gのパッケージ。Weichkäse aus pasteurisierter kuhmilch(低温殺菌牛乳から作られたソフトチーズ) 45% Fett i. Tr(脂肪分45%) メーカーはSiegfried通り69番地にあった、Milchhof Nürnberg G.m.B.H(有限会社ニュルンベルグ酪農場)とのこと。Wehrmacht-Packung(国防軍用)で製造年月は1943年12月。

各種紙袋
deli1.jpg deli2.jpg
BONBONS(ボンボン=砂糖から作られた殻で包んだ菓子)を小分けにする場合に使用された袋のようです。

     coffee.jpg        coffee2.jpg

「Kaffee」(コーヒー)も重要な野戦糧食です。frisch gerösteter(焙煎)コーヒー用の袋です。代用コーヒー(炒った麦・大豆・タンポポの根から作ったコーヒー)ではなく本物です。

最後にクネッケブロート(Knäckebrot)について。

KB4.jpg  

クネッケブロートは北欧生まれのライ麦の薄焼きパンでビタミンやミネラルなどの栄養価が豊富です。ドイツ軍では主食であるコミスブロートが手に入らない場合の非常食とされていました。



クネッケブロートは厚紙でできた四角い箱に入れて配給されました。

  Knackebrot.jpg
125g入りのクネッケブロートの箱。1941年製です。この箱、ホンモノということで購入しましたが実はフェイクのようです。
市場に相当出回っているらしく資料本にはご丁寧に見分け方まで載っています。

左がフェイク、右が実物です。
knackebrot6.jpgknackebrot7.jpg 
実物と比べるとフォントや文字の間隔が若干違いますが、コピーする際にメーカー名のスペルを間違えるという初歩的なミスを犯しています。(「Batscheider」が「Batschaider」になっている)

なんと軍装コレクターの間で有名な「Deutsche Soldaten: The Uniforms, Equipment and Personal Effects of the German 1939-1945」ではこの箱が実物として紹介されています。

kiji5.jpg

こちらの箱も実物として売られていました。(スペルは正しい)
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しかしながら資料本の著者はこの箱自体、オリジナル性が疑わしいと書いています。
その理由は2つ。1つ目、この会社のクネッケブロートには別のデザインの箱があるらしく、通常何種類も作らないからニセモノという理由。2つ目はメーカーという意味のドイツ語Herstellerの後には通常 :(コロン)があるはずなのにこちらは無いから、だそうです。(完全否定はしていませんが・・・)
この箱の真贋はさて置き、実物のクネッケブロートは空き箱でも1万以上、中身が残っているモノは10万円以上するとか・・・
いやー恐ろしい世界です。


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カメラ(Kamera)

第二次大戦中、ドイツ軍はもっとも兵士個人が戦場にカメラを持ち込んだ軍隊と言われています。宣伝的な映像記録は陸軍で40個、海軍・空軍でそれぞれ10個編成されていたPK(Propagandakompanie=宣伝中隊)が行っていましたが、兵士の日常生活を撮影したものとしてはプライベート写真が量的にもPKのそれを遥かに凌駕しており、軍装研究の貴重な一次資料となっています。
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兵士によって多くのカメラが戦場に持ち込まれたのは、30年代に安価なコンパクトカメラが登場し一般市民の間で普及したこと、ドイツ軍は兵士が個人で購入したカメラの所持を禁止しなかったことが理由と考えられます。
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本日はドイツ兵が戦場へ持って行ったカメラの一つ、Agfa社の折り畳み式カメラ「BILLY RECORD 1:8.8」を紹介します。
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このカメラはオークションで入手しました。ライカやツアイスの35mmカメラはコレクションアイテムで高価ですが、中判の折り畳み式カメラは比較的安価で入手することが可能です。

BILLY RECORD 1:8.8 データ
タイプ : 中判 折り畳み式
生産期間 : 1933 - 1942
レンズ : JGestar f7.7/105 Anastigmat
シャッター : ProntoVS, 100, 50, 25, バルブ
絞り : F8.8, 11, 16
フィルムタイプ : 120 ブローニー 8枚撮り
フィルムサイズ : 6 x 9 cm
外形寸法 : 幅150mm x 高90mm x 奥行35mm
質量 : 550g

ドイツ製カメラと聞くとツアイスやライカの名が真っ先に思い浮かびますが、Agfa社(名前の由来は「アニリン製造株式会社」(Aktien gesellschaft für Anillinfaktoren )の頭文字から)は世界初のネガカラーフィルムプロセスを開発し、1939年にはネガカラーフィルムプロセスによるアグファカラーネガフィルムを販売するなどカラーフィルム開発にも大きな足跡を残しており、知る人ぞ知るメーカーです。同社の代表的な折り畳み式カメラ「BILLY RECORD」シリーズは1930年に発売され1950年代まで製造が続けられました。

agfa catalogue
発売当時のカタログで価格は19.5RM(ライヒスマルク)となっています。現代の貨幣価値に換算するといくら位なのか気になったので調べてみました。こちらの資料によるとP08ルガー拳銃が35RM日本円で60円(1941年当時)となっているので、33円として現代の物価指数をかけると(約2000倍)ざっくり6万円となります。現在ならちょっと高級なコンデジいったところでしょうか?
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フレームはクロム合金・レジン製で折り畳むと幅150mm x 高90mm x 奥行35mm、重さは約550gとなります。野戦服の胸ポケットにすっぽり入る大きさです。

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レンズカバーの取っ手を引っ張ると、蛇腹式のレンズがヌルっと出てきます。レンズは固定焦点で最短焦点距離は2m、シャッタースピードと絞りは切り替え式です。

カメラの構え方
agfa18.jpg    
このように、臍の辺りで縦に構えます。反射ファインダーを上から覗き、画角を決めて右手の親指でシャッターを切ります。そして右手でフィルムを巻き上げまたシャッターを切るという動作の繰り返しです。




agfa4.jpg

フィルム交換用の裏ブタを開けたところです。赤い丸はフィルム送り用の赤窓でフィルムカウンターになっています。
なお中判カメラのフィルムは、ブローニーフィルム(120フィルム、220フィルム)という名称で販売されており、現在でも入手可能です。

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撮影し終わったフィルムはどこで現像したのでしょうか?これまで多くのプライベート写真を見た限りでは訓練中に撮ったものが圧倒的に多く、非番の時などに駐屯基地の近くの町の写真館(Fotohaus)に持って行って現像したものと思われます。(前線はPKにおまかせ?)

下記はプライベート写真と一緒に付いてきたものですが、写真館がフィルムの受け渡しに使用した袋のようです。

film6.jpg  film7.jpg

現像後のフィルムをこの袋に写真を入れて渡したのでしょうか。裏には顧客の名前、現像のサイズや枚数などを記入する箇所があり、ちょっと興味深いスタンプを発見しました。
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このようなスタンプは写真の裏にしばしば押されていることがあります。

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例えば、こちらは兵営で兵士が作業着を洗濯しているところを撮影した写真ですが、
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裏を見ると同じようなスタンプが押されています。どうやら一列目のFoto-BadorやBlumenscheinは写真館名、3列目は所在地のようです。2列目のA560やB113が何を意味するかは不明です。

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こちらは裏のスタンプが一致しています。間違いなく同じ写真館で現像したものでしょう。このスタンプについてまた何か判り次第、別途取り上げたいと思います。

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中判カメラは35mmフィルム、そしてデジタルカメラが全盛となった後も、引き伸ばしにも耐えうる高画質、大判カメラとは違いロールフィルムを使え ることによる気軽さや携行性・取り回しの良さでプロには根強い支持があり、現在もなお使用されています。また独 特の風合いとデジカメには無い撮影・現像の手間ひまを愛好するアマチュアカメラマンもいるようです。http://whotalking.com/flickr/Record+8.8(←でBILLY RECORDの作例が見れます)


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M39卵型手榴弾 (Eihandgranate 39)

こんにちは。久々にブログのタイトルの背景デザインを変えてみました。これまでは二級鉄十字章のリボンをスキャナーで取り込んだのを使用していましたが、今度のは野戦服のフェルト生地をベースにちょっと凝って作ってみました。手前味噌ですが、なかなか趣があって気に入ってます。
(なお、何故かIEだとこの部分の表示ができませんので、ぜひとも見たいという方はFirefoxの導入を!)

さて、本日はM39卵型手榴弾(Eihandgranate 39)の紹介です。

M39_11_20120813085528.jpg M39_6.jpg
十数年前にドイツかオーストリアの湖の底で大量に見つかったモノの一つのようです。もちろん炸薬は抜かれ、信管は不活性化されています。当時の塗装はほどんど残っていませんが、“卵”らしい外観を保っています。

M39卵型手榴弾の説明は"Wikipedia"が素晴らしい内容なので転載させていただきます。

M24型柄付手榴弾の後継として1939年から生産が開始した手榴弾。製造工法には大量生産が容易なことから、他のドイツ製手榴弾同様プレス加工が用いられ、製造工程が容易な事から、第二次世界大戦中は柄付手榴弾よりも総生産数は多かったとされる。

M39_11.jpg
第一次大戦から柄付手榴弾にこだわっていたドイツ軍ですが、第二次大戦が始まり大量生産に向いた手榴弾の開発を余儀なくされます。ただしM24柄付手榴弾の製造は戦争中も継続して行われ、またM43柄付手榴弾という新型の柄付手榴弾も開発されます。 

GermanEgg005.jpg
第一次大戦のドイツ軍では卵型手榴弾も使用されており、M39はこの手榴弾の後継と言えるかも知れません。

形状は携帯性を重視したことから、従来の柄付型から卵型に変更され、後期生産型には軍服などに容易に吊るすことが出来る様に、下部に引っ掛け用のリングが装着されていた。炸薬はTNT火薬が用いられ、本体重量はM24に比べて若干軽くなったとされる。

M39_12.jpg
TNTの炸薬量はM24柄付手榴弾の170グラムに対して112グラム、重量も595グラム→230グラムと半分以下です。写真の引っ掛けリングが導入されたのは、1942年5月23日付けの規定からとされています。このリングは本来手榴弾どうしを収束したり、破壊対象物に取り付ける為のものらしいのですが、兵士が弾盒のベルトからぶら下げている写真をよく見かけますね。引っ掛け用リングのサイドにはメーカーコード「gzx」と製造年「44」が打刻されています。

炸薬量・殻厚ともに少なめで軽量な手榴弾である。遠くまで飛ばしやすい反面、有効半径は約10mと殺傷範囲は低かった。この事から後にM39は攻撃型手榴弾に分類されている。

M39_74_20120815061800.jpg   
同じく攻撃型のM24柄付手榴弾と。攻撃型手榴弾は爆風(衝撃波)で破壊・殺傷することが目的なので、有効範囲を広げる為に炸薬は薄い鋼板のケースに収められています。
一方、防御型の手榴弾は爆風+金属片の飛散によって敵を殺傷させる為ケースはぶ厚い鋳造製金属で出来ています。ちなみにギザギザの刻み目ですが研究の結果、表の刻み目どおりに割れることは無く、すべり止めとしての効果しかないようです。(破片効果の為の刻み目はケースの裏側に入れることが必要)

発火方式は「摩擦発火式」が用いられ、信管は柄付型手榴弾と同じく信頼性の高い「BZ信管」と呼ばれる摩擦発火式装置が使用されている。 極寒の東部戦線などの寒冷地でも正常に動作した。
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左が初期、右が後期のBZ信管です。後期の信管には取り外しが簡単にできるよう取っ手が追加されています。



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主な使用方法は、手榴弾上部の安全キャップを回して外す と、弾核までつながる紐が現れる。この紐を引き抜くことで内部の導火線部に着火し爆発する仕組みである。 またM39の安全キャップにはそれぞれ爆発までの遅延時間ごとに塗装が施され、青だと通常の4~5秒、黄色だと7秒とされ赤だと1秒で爆発する。(吸着地 雷やブービートラップなどに使用)


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青、黄、赤以外に灰色(10秒)というのもあったようです。こちらの信管には青色の塗料が残っています。なおメーカーは別々で「gck 41」、「dna 4」の刻印があります。

映画の影響で「自決用」のイメージが強いM39卵型手榴弾ですが、前線においては、ほど良い炸薬量(笑)と携行性が高く評価され兵士からの人気も高かったと思われます。
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トーク (Kopfschützer)

夏まっ盛りの時期に取り上げるアイテムではありませんが、本日はドイツ軍兵士が冬季に使用した防寒用トーク(Kopfschützer)をアップしたいと思います。

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トーク(もしくはバラクラバ)はウール(混レーヨンもあり)で作られた筒状の防寒具で写真のように使用します。頭部や首を覆うことで放熱の防ぎ、また耳を凍傷から守ります。

toque 13
1941-42年の冬季東部戦線のドイツ軍下士官。リバーシブルのアノラック導入以前は、フェルト製のオーバーコートの上に白い布で作ったスモックを着用するのが一般的な雪上迷彩軍装でした。

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このトークのサイズは横210mm、縦310mm、厚さ3mmで、色はフィールドグレイです。これ以外にも様々なサイズ・色のトークが存在しています。これまで10枚以上のトークを見ていますが、全く同じものは見たことがありません。
正直言って、これが実際ドイツ軍で使われていたものなのかどうかは判りません。中にはメーカー等のスタンプが残っているものも存在しているようですが、信憑性を高める為にリプロ品に押している可能性もあり、当てになりません。

一般的にドイツ軍で使用されたトークは端の処理がシングルスティッチになっていると言われています。


Toque11.jpg Toque12.jpg

まぁ、これも簡単に模倣できるのであくまで参考程度で・・・

P1011624.jpg
このような感じで顔だけ出して頭全体を覆います。


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上からヘルメットや略帽を被ればOK。↑はM42略帽を被せてみました。ポピュラーな組み合わせですね。フェルト製なので軽くて暖かいですし折り返しのフラップを下げればさらに暖かいです。

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脳内の99%をドイツ軍が占めている、そんなアラフィフ親父です。
注)当時のドイツ軍の装備・生活用品に興味がありますが、特定の団体・思想を支持するものではありません。

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