タバコと関連アイテム(Tobacco)

皆さんタバコを吸いますか?私は5年ほど前に禁煙に成功するまでは一日一箱くらい吸っていました。量こそ少ないものの喫煙歴は長く、喫煙を始めたのはここだけの話、中坊の頃と結構早かったですね。当時タバコを吸うのはグレてというよりも、大人になることへの憧れみたいなものがあったんじゃないでしょうか。
またテレビや映画、小説などで兵士や刑事が危機一髪の状況を潜り抜けた後にタバコに火をつけてふぅ~と一服やる姿がとても格好よく、そういうシーンの影響も大いにあったと思います。(あ、未成年のタバコは絶対NGですよ!・・・と私が言うのもなんですが・・・)
ということで、今回はドイツ兵の喫煙グッズを紹介したいと思います。
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戦場ではタバコは兵士の数少ない娯楽の一つ、いくらタバコ嫌いのヒトラー、健康オタクのヒムラーでも兵士から喫煙の楽しみを取り上げることはできませんでした。軍はタバコを配給制としSTEINER氏のサイトによれば1日7本の紙巻タバコが戦闘地域の給食には含まれていたようです。

もちろん、配給以外にもタバコは一般店や酒保で入手することはできました。

◆ 紙巻タバコ(Zigaretten)

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ECHT ORIENT No.5という銘柄の当時の代表的な紙巻タバコ20本入りのパッケージです。(Waldorf Astoria社製)
当時の主流はフィルターの入っていない両切りタバコです。
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封印紙には国家鷲章のエンボスがあります。

(追加画像)

こちらはboyouLaGleize.氏の素晴らしいタバコパッケージのコレクションです。氏の許可を得て掲載させていただきます。

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すべて当時の実物です。パッケージの図柄を見ているだけで楽しくなりますね。

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当時のタバコ屋をまるごと買い取ったような品揃えは圧巻の一言です。(画像はクリックすると拡大します)
ドイツ製以外にも、輸入品や被占領国製、敵から鹵獲したタバコもドイツ兵士は嗜みました。

(さらに追加写真)

ブログアップ後に入手したタバコのパッケージ各種。

regie4.jpg
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この二つはboyouLaGleize.氏のコレクション写真の下段右から二つ目の写真に写っています。

atika.jpg
トルコ葉を使用した「アッテカ」。


◆ 手巻きタバコ紙(Zigaretten Papier)

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手巻きタバコ用の巻き紙です。Ekkaのパッケージには"Allerfeinstes Zigaretten Papier"(他にはない最高級のタバコ紙)と書かれています。このような紙がない時は新聞紙などで代用していました。1パッケージ50枚入りとなっています。

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右側の兵士がタバコを手で巻いているのが分ります。

◆ 自動紙巻機(Zigaretten Machine)

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こちらは自動紙巻機です。スチール製でEfka ACIMAの刻印が入っています。製造年等の刻印が無いので作られた時期は分りませんが、このような自動紙巻機は大戦中も兵士によって使用されました。

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こちらは1945年頃に撮影された写真ですが、左端の兵士が手にもっているのは上記と同型の自動紙巻機です。

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当時のEfka ACIMAの広告。


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紙巻機の蓋を開いたところです。蓋側にある布とローラー(写真では見えていません)でタバコを巻きます。
それでは、どうやって巻くのかを写真で説明したいと思います。

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まず、受け皿にタバコの葉を入れます。

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布とローラーを使ってくぼみを作り、その部分にタバコの葉を入れます。葉はまんべんなく敷くようにします。フィルターがあれば、どちらか片方の端に置きます。
 
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上記の位置に巻き紙を置きます。あとで糊付けする為に紙の端を舐めておくのを忘れずに。

  tabaco10-1.jpg
蓋をゆっくりと閉めます。

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巻かれた状態のタバコが押し出されてきます。手巻きタバコは慣れないと巻くのが難しいのですが、これなら極めて簡単にできます。タバコ紙や余ったタバコもこのケースに保存しておくことができます。ケースの形状は体フィットするよう湾曲しており、野戦ズボンの尻ポケットにピッタリ収まります。

◆ パイプ(Pfeife)

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こちらはウッドパイプで吸い口はベークライト製になっています。(フランスの老舗パイプメーカー「Bruyere」製)
なお前線での喫煙は健康に良く無いだけではなく、たばこの火によって敵に所在を知られたり、狙撃兵に照準をされたりと、時として死につながる場合もあります。その点パイプは火が直接外から見えない為、前線の兵士には人気があったとか。

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映画『スターリングラード』のワンシーン

◆ マッチ(Streichholz)
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マッチ各種。箱のデザインもいろいろあって、これだけでコレクションの対象になりそうです。

◆ マッチコンテナー(Streichholz Behälter) と防水マッチ

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  match container3

ベークライト製のコンテナーに防水マッチです。

◆ ライター(Feuerzeug

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ライターにもいろいろな種類があります。左二つはその形状から弾丸型と呼ばれるライターです。
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どのライターもボディの内部にオイルを注入しドラムとフリントで着火する方式が取られています。
見た感じですが、着火部品は共通しているようです。

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タバコに火を点け合う光景ってなんとなくいいですね。これでドイツ兵の喫煙グッズの紹介を終わります。


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個人用携帯ストーブ (Esbit Kocher) Part2

皆様こんにちは。週末ちょっと泊りがけで外出していたので、アップが遅れてしまいました。日曜日の夕方に戻ってきたのですが、土曜の朝からずっと運転しっぱなしだったので腰が痛い状態です。。。

さて、今日はネタはエスビットのパッケージのバリエーションの紹介です。
前回、エスビットに関する記事で兵士のイラストが書かれたパッケージを紹介しましたが、あちらが軍用モデルとすれば、こちらはいわば民間モデルです。

esbitciti02.jpg

このパッケージには兵士では無く、山で料理をするハイカーのイラストが描かれています。
Esbit Taschen-Kocher(エスビットポケットストーブ)には類似品が多かったのでしょうか、Esbitのロゴ上に“Original”、表裏どちらにもD.R.P(ドイツ帝国特許)の文字がこれ見よがしに印刷されています。


Rations of the German Wehrmacht in World War IIRations of the German Wehrmacht in World War II
(2010/07/28)
Jim Pool

商品詳細を見る

糧食の資料本にもこのパッケージが掲載されています。

esbitciti4.jpg   
エスビット・コレクターによれば、このハイカーが書かれたタイプは1943年にエスビットの工場がStuttgartからMurrhardtに移転した以降に作られたエスビットのパッケージとのこと。


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このような紙のパッケージは使用後に捨てられるか燃料として燃やされることが多いため、残存率はかなり少ないようです。

esbitciti17.jpg
パッケージの横には使用例のイラストが描かれています。

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エスビットの中に入っていた固形燃料(Trocken-Brennstoff)のパッケージは以前紹介したものと同じです。
         esbitciti6.jpg
こちらのパッケージには固形燃料のタブレットが残っていました。タブレットの大きさは3.2cm x 1.2cmで「ESBIT」の文字が彫られています。タブレットがバラバラになっていますが、本来はタブレットが5個、1ピースになったものがパッケージには2つ入っています。

 plakat-historisch-3.jpg
当時の広告にはバラバラになる前のピースの状態が描かれています。

esbitciti25-3.jpg     
軍用、民間といってもどちらも酒保、そして一般の店で売られていた可能性はあります。
先ほどパッケージは捨ててしまうと書きましたが、ついつい置いておきたくなるデザインですね。

なお、本日この記事を書こうとPCの前に座った瞬間、ボロアパートの台所の水道管が破裂∑(゚◇゚;) すったもんだしたあげくようやく水が止まりました・・・明日、仕事を休めないのにどうしよう。。。。


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陸軍下士官・兵用バックル

キタ ― .∵・(゚∀゚)・∵. ― ッ!! ブログを開設して2年と3ヶ月、つ、ついに5万アクセスを超えました。
皆様、本当にありがとうございます!

さて今回は5万アクセスを記念して騎士鉄十字章を!・・・と行きたいところですが、残念ながコレクションアイテムの中でも最高峰である騎士鉄を購入できるはずも無く、財布のみならずネタもすっからかんという状態です。
(10万アクセスだとひょっとして騎士鉄もアリ・・・?)
それでも何か書かないと・・・ということで、今日は「陸軍下士官・兵用バックル」を取り上げたいと思います。

ドイツ陸軍のバックルについては以前、こちらで記事にしましたが、ベルトのバックルだけに、次のネタが入るまでの“つなぎ”ということでお願いします。( ´△`;)

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こちらが本日のネタの陸軍下士官・兵用バックルです。鉄製で黄色味の強いフィールドグレイで塗装されています。

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メーカーのDr.F.& Co. (DR.FRANKE & Co KG社)、製造年の1942(もしくは1943)の刻印があります。

buckle24.jpg
一見なんの変哲もないバックルのようですが、実はコレ、ある部分が普通とは違っています。

さてここでクイズです。一体なにが違うのでしょう?
表の写真を見ただけで分かった人はすごいです。では裏側を見てみましょう。


   buckle10.jpg
あ!判った革タブが無いんでしょ?
うーん惜しい!でも革タブが無いのは別に変でもなんでもなく、42年以降に生産されたバックルには無いのが普通です。

では次の写真を見てください。

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通常のバックル(41年製)と並べてみました。もうお判りですね。
そうです、「このバックルにはツメが無い」が答えです。ツメ折れただけの不良品では?私も最初はそう思いました。
 buckle17.jpg  
ところが、側面の加工を見てピンと来ました。これは不良では無く、意図してツメを取り外しているのでは無いかと。
ご存知のとおり、ドイツ軍の下士官・兵用バックルのツメは調節用ベルトに挿してバックルを固定するためのものです。
buckle8.jpg
このようにツメを調節用ベルトの穴に通し、バックルを固定します。では、ツメが無くてどうやって固定するのでしょうか?
 
buckle19.jpg

それは側面に開けられた穴と横軸にカギがあります。
穴の中を横軸が矢印の方向に動くことで、ベルトを締め付け外れない仕組みです。

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実際にベルトを通してみましたが、横軸とベルトとの間に摩擦が生じ、強く引っ張ってもビクともしません。

buckle21.jpg  
ツメだと調整用ベルトの穴の間隔でしかベルトの長さを調節できませんが、この仕組みだとミリ単位でできます。
これはなかなかグッドアイデアです。バックルもベルトも生産工数を大きく減らせます。
ただ元々の横軸用の穴が残っているので、明らかにメーカーの工場で行われたものではありませんね。

ではどこで誰が?

私の勝手な推測ですが、戦場で元鍛冶屋か彫金師だった兵士、もしくは整備兵によって行われたのでは無いでしょうか?

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小銃を修理する整備兵

調整用ベルトはベルト本体に比べてペラペラの革でできており、特に穴に何度も抜き挿しているとその部分が脆くなって切れやすくなります。(写真に写っている調整用ベルトも途中から切れてしまっています) このバックルだと調整用ベルトが切れたベルトでも使い続けることができます。
 
もちろん、この加工は戦後コレクターによって行われた可能性もあります。(そんな人はコレクターと呼びたくありませんが)
しかし、戦場で調整用ベルトが切れて困った兵士が、元鍛冶屋だった兵士に頼んで改造してもらったバックル、そう考える方が夢があって面白いかもしれません。


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ガスマスク付属品 (Zubehör zum Gasmaske)

皆様こんにちは。新春第二弾としてガスマスクの付属品(Zubehör zum Gasmaske)を紹介したいと思います。
なお、これから外出するのでとりえあえず集合写真だけアップします。
個別の写真と説明は12時間後くらいにアップしますので、再度更新してみてください。→アップしました!
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冒頭で「紹介」と書きましたが、アイテムは弊ブログのリンクサイトや資料本で既に一般的に紹介されており、目新しい物は何一つありません。本体を入手したら付属品も、という少々子供じみた感覚で集めてしまいました。(これもコレクターの性でしょうか?)完全に自己満足の世界ですが、お付き合いのほど宜しくお願いします。

◆ マニュアル(Handbuch


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付属品という訳ではないですが、上記は収納缶に入る大きさです。

◆ 固定ばね(Sprungfeder)
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移動中や戦闘中に収納缶の中身がガチャガチャと音がしないように中身を押さえておくばねです。ばねは収納缶の底部に入れる清掃布を押さえる為にも使われます。

◆ クリーニングクロス(Reinigungstuch)

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レンズを拭く為の布です。サイズは横25cmxたて19cmです。


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クリーニングクロスは収納缶の底に入れ、ガスマスクの出し入れの際に飛び出だして紛失しないようばねで押さえます。

◆ 予備のクリアレンズ(Klarscheiben )
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こちらはガスマスクに付属する予備のレンズです。一つの収納缶に2ペア4枚入っています。
   GMAccy32.jpg
Klarscheiben クリアレンズ
vor Feuchtigkeit shutzen, 湿気を防ぐこと
nichit wischen, 拭かないこと
nur am Rande anfassen. 縁を持つこと

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セルロイド製?のクリアレンズが4枚、折れ曲がらないよう厚紙と一緒に入っています。

  GMAccy19-2.jpg
クリアレンズは上蓋のコンパートメントに収納できます。
 
◆ ガスマスク用眼鏡(Maskenbrille)

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ガスマスクの下にする為の眼鏡です。以前、軍務用眼鏡といっしょにアップしました。詳細はこちらをご覧ください。

◆ 皮膚洗浄剤(Hautentgiftungsmittel)

こちらの洗浄剤は1935年3月14日付けの陸軍通達(H.M. 141)により導入されました。 ベークライト製のコンテナーには洗浄剤のタブレットが10個入っており、マスタードガスが付着した肌を洗浄することができます。


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Hautentgiftungsmittel 皮膚洗浄剤
Nur äußerlich anzuwenden ! 皮膚への使用のみ !
Nicht in Augen und Mund und auf dieGeschlechtsteile bringen !  目や口、性器には使用しないこと!
Genitals ! Nach Ge-brauch Losantinbehälter mit dem Kle-
bestreifen wieder dicht verschließen. 使用後はボックスをテープでしっかりと封をする



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Anwendung: Täfelchen in der hohlen Hand zerdrücken und mit etwa gleicher Menge Wasser oder
Speichel einen Brei bereiten. 使用法: タブレットを手の平上で潰し、同量の水もしくは唾液でペースト状にする
Den Brei auf der vergifteten Stelle mehrfach leicht verreiben. 洗浄剤を汚染箇所に数回擦り込む
Nach etwa 10 Minuten Brei abspülen oder feucht abwischen.約10分後洗浄剤を水か布で拭う


1tablette0.jpg
蓋を取り、タブレットを取り出します。

1tablette2.jpg
手の平上でタブレットを潰します。そして粉状になった洗浄剤を同量の水に混ぜ肌に直接塗り込みます。


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ベークライト製のコンテナーの製造年が刻印されています。またテープの色でも製造年を一目で判別することができます。
画像処理でテープに色を付けてみました。
GMAccy33-2.jpg  
                  
~40年製
41年製 
黄緑42年製
43年製


◆ 皮膚洗浄剤(Hautentgiftungssalbe)

上記の洗浄剤は使用の際に水と混ぜる必要があり、アフリカなど水の入手が困難な地方では不便でした。そこで1941年に開発されたのが新型の洗浄剤、Hautentgiftungssalbe(41)です。

  GMAccy29.jpg
洗浄剤は軟膏タイプになり、このようなオレジンジ色のプラスチック容器に入れられました。

下記は専用のケースです。厚紙製で洗浄剤の容器、軟膏を塗る際に使用するコットンの収納ができます。

GMAccy11.jpg
Haut-entgiftungssalbe 皮膚洗浄剤
Gebrauchsanweisung auf den Innenbehälter beachten 中の容器にある使用法をよく読むこと
野戦服の中身でも書きましたが、皮膚洗浄剤は胸のポケットに入れて持ち運ぶこととされました。

◆ 銃器洗浄剤(waffenentgiftungsmittel)

GMAccy6.jpg

こちらもガス汚染された場合の洗浄剤ですが、皮膚ではなく銃器専用です。

GMAccy7.jpg
マスタードガスは硫黄を含みます。硫黄は銃器やその動作に影響を及ぼすため、洗浄が必要と思われます。

1Waffengiftungsmittel1.jpg
上記写真のように蓋を外し、洗浄剤を塗布します。

◆ ガスマスクキーパー(Maskenspanner)
GMAccy15.jpg
ガスマスクの型崩れを防ぐキーパーです。アルミ製で軽量化を図っています。

GMAccy34-1.jpg  
マニュアルにもガスマスクキーパーを使用する保存の仕方が掲載されています。

GMAccy36.jpg  

M30ガスマスクにキーパーを取り付けたところです。スプリングがきいていて、面体が広がります

GMAccy26.jpgGMAccy25.jpg 
ガスマスクキーパーには刻印があります。HはHeer=陸軍、数字は製造年と思われます。
なお38年製のガスマスクキーパーにはアムトが全部で3箇所に刻印されていました。

◆ ガス防護シート(Gasplane)

ガス防護シートに関しては既にアップ済みですが、関連アイテムということで軽くまとめておきたいと思います。

GMAccy21.jpg
ガス防護シートは専用のポーチ(Gasplanentasche)に入った状態でガスマスクと共に支給されました。

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ガス防護シートは2mx1.2mの表面をビニールのように特殊加工した紙でできており、このように折りたたんだ状態でポーチに収納されています。

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通常は折る場所が判るようシートの対角には紙のラベルが貼られていますが、こちらのガス防護シートは残念ながら片方しか残っていません。

GMAccy38.jpg GMAccy37.jpg
こちらは当時のマニュアルの掲載されている写真ですが、ポーチから取り出したシートを被る様子が判ります。


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ポーチには一番上で紹介したゴム引き布製とコットン製の2種類があります。
ゴム引き布製は初期、コットン製は42年頃から使用され始めました。上記のポーチはコットン製で44の刻印があります。

GMAccy24.jpg
こちらは熱帯および極寒地帯用のガス防護シートとポーチです。(Tp/ArK)
一般的な緑色のシートと違い、柔軟性のある素材でできています。
今回は内容がかなり長くなってしまったので、このシートに関しては、別の機会に詳しく紹介したいと思います。

以上、ガスマスクの関連アイテムを一気に紹介しましたが、これで全てということではありません。
人様以外にも犬用、馬用のガスマスクもあり、それぞれに関連アイテムがあります。
すべて集めようとすると、永遠に終わりそうもないのでここで一旦終了にしたいと思います。


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M30ガスマスク用収納缶(Tragebusche für Gasmaske 30)

明けましておめでとうございます。ついに2013年となりましたね。(時差の関係で、こちらはまだ12月31日ですが・・・)

さて、新春第一弾はガスマスク用収納缶(初期型)です。
「また収納缶かよ~」という声が聞こえてきそうですが、残すところあと一つだけなのでサクっと紹介したいと思います。

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 こちらはM30ガスマスク(Gasmaske M30)用の収納缶(Tragebusche)です。長さ25.7cm、直径12cmです。
一番初期の型で、ライヒスヴェーア時代にガスマスクと同時に採用されたタイプです。

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この缶は1935年に新型のガスマスク収納缶が導入された後も、補充大隊や占領地の二線級の部隊、民間のLuftschutz(国民防空隊)などで使用されました。

gaskann16.jpg  gaskann17.jpg
 
上記はS-Maske(Sは"Schutz"=防衛の意)のマニュアルです。

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この収納缶にもS-Maskeが入っていました。

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開閉ラッチは非常にシンプルな造りです。

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M38ガスマスク缶(後期)と同じく、アルミニウム製インナーはありません。

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上蓋内側の予備の曇り防止用レンズを入れるコンパートメントは特徴的な形をしています。

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コンパートメントの蓋部分には1934とメーカーマーク、ライヒスヴェーア時代のアムトの刻印があります。

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缶の底には1938とヴェアマハト時代のアムトのスタンプが押されています。塗装の様子から、この収納缶はライヒスヴェーア時代に製作・使用された後、ヴェアマハト時代の1938年に再度支給されたと考えられます。
 
gaskann0.jpg
ガスマスク収納缶を古い順から並べました。左から34年、36年、37年、38年、44年製です。


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最後にお正月ということで、お遊びでガスマスク収納缶で門松を作ってみました。今年もどうぞよろしくお願いします。


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エーデルマン

Author:エーデルマン
脳内の99%をドイツ軍が占めている、そんなアラフィフ親父です。
注)当時のドイツ軍の装備・生活用品に興味がありますが、特定の団体・思想を支持するものではありません。

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