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M31水筒 (Feldflasche 31) Part12 極初期型

花粉症とCOVIT-19のお陰で堂々と引き籠りしているエーデルマンです。日本は中国に次いで新型コロナウイルスの感染者が多くなってしまいましたね。街中からマスクが消えて状態で今日もドラッグストアにたくさん人が並んでました。この光景を見て不謹慎?ですが、かつてのたまごっちやガンプラフィーバーを思い出したエーデルマンです。

さて、このブログが始まって10年近く、これまで色んなバリエーションの水筒を取り上げましたが、今回は原点に帰って戦前に作られた極初期タイプのM31水筒(Feldflasche 31)にスポットライトを当てたいと思います。
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こちらのM31水筒は所有する中では最も初期の水筒です。これぞ、「ヴェーアマハト」の水筒!という感じですね。

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タミヤのMMシリーズ「ドイツ歩兵セット」で初めて知ったM31水筒。ドイツ兵を象徴する装備と言えば、私の中ではスチールヘルメット、M36野戦服に半長靴、そして水筒となっています。
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ちなみにこちらは今月発売されたばかりのドイツ歩兵セット。小休止している兵士のポージングや服のシワの造形が素晴らしいです。(大戦中期)となっていますが、ボックスアートや塗装例は思いっきり大戦初期です。
まぁ、全員がYサスペンダーをしているし、装備自体は中期以降でも使用されたものなので、野戦服の襟とズボンの塗装をフィールドグレーにすればいいだけの話ですが。


さて、水筒に戻りたいと思います。

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水筒を分解したところ。戦前の水筒らしく鉄部はALLアルミニウム製です。

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ナス環もアルミ製の削り出しで作られています。このナス環は1942年頃からスチール製に置き換わります。

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アルミ製のカップ。アルミへの塗装は剥がれやすいのですが、こちらは淵の部分が僅かに剥げているだけでオリジナルの状態をキープしています。カップの塗装は1941年4月23日付の命令で黒からオリーブグリーンに変更されます。
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左から36年製(SMM36)、42年製(HRE42)、43年製(HRE43)、43年製(CFL43)、44年製(DMN44)です。カップはHRE43から、ナス環はHRE42からアルミ→スチール製に変わっています。

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ハンドルの基部に"SMM36"の刻印があります。"SMM"はメーカーコードで「Süddeutsche Metallwarenfabrik Mussbach」で1936年に製造されたことを意味します。

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ボトルのキャップ。同じくSMM36の刻印。

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SMM36の刻印はボトル本体にもあります。
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革ストラップやフェルトカバーにもSMM36のスタンプが押されています。やっぱりカップ、ボトル本体、キャップ、ストラップ、カバーの刻印やスタンプが揃っているのはいいですね。

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スナップボタンのクローズアップ。


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タミヤのボックスアートに触発されて初期のドイツ軍歩兵装備を再現してみました。M34野戦服M36ストレートパンツ(ストーングレイ)。M34略帽はベルトに挟んでいます。腰にはストレートスコップ銃剣M30ガスマスク(ショート缶)M31飯盒、そしてM31水筒が装着されています。Yサスペンダーは1939年4月に採用されましたが、全員に行き渡っていない設定です。

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水筒と飯盒を雑嚢に取り付けた状態です。兵士の食生活をサポートするこの組み合わせは1931年に導入されました。

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M31水筒 (Feldflasche 31) Part11 最末期型

新型コロナウイルス改め、COVIT-19がすごい事になっていますね。いよいよパンデミックの様相ですが、インフルエンザの感染防止策はある程度は有効とのことなので、あまりパニックにならず落ち着いて行動したいと思います。そんな状況ですが、このブログは平常運転で軍装品を紹介します。

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こちらはM31水筒(Feldflasche 31)の最末期型です、と言っても見る限り製造年のような刻印は無く、最末期かどうかは不明ですが、なんとなくそんな雰囲気のある水筒です。見た目は1リットルタイプと一緒ですが、容量は一般的な0.8リットルです。

それでは水筒の細部を見て行きたいと思います。

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この水筒に付属しているのはベークライト製の小型カップです。容量は0.12リットルで、1リットルタイプの水筒に標準で付属しているカップです。ちびちび飲みにちょうど良いサイズです。

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このカップにはMPD(Material Prüfungsamt)マークがありません。

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水筒を分解したところです。
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フェルトカバーは4つボタンで留められています。黒いコットン生地で裏取りされています。

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フィルトカバーはいかにも末期という感じで糸くずや様々な種類の繊維が混ざっており、"シンドラーの水筒"で紹介した再生ウールよりもさらに質の低下が見られます。

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水筒の本体は鉄製でオリーブドラフ色で塗装されています。鉄製ボトルには赤い塗装が一般的ですが、オリーブドラフが特別レアというわけではありません。

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ナス環は鉄性でシンプルな造りで省力化の試みが見て取れます。


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RZMと"M5/71/9"の刻印があり、どうやら党組織用斜革のナス環を再利用しているようです。
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雑嚢に取り付けるストラップは複数の穴が開いており、こちらは雑嚢用ストラップを再利用したと思われます。
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このように所々でいろんな材料が再利用されていることから、製造された時期は深刻な物資不足に陥っていたことが分かります。
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最後にM31水筒のバリエーションを並べてみました。カップ、サイズ、ストラップの形や色、材料の組み合わせは100以上あると思います。


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ハンマー(Hammer)

 こんにちは、エーデルマンです。世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るっていますが、こういう時に限って外出の機会が増えておりマスクが手放せません。しかしながらマスクがどこも売り切れ 持病の花粉症もそろそろ始まりつつあり、どうすれば良いのか・・・最後はガスマスクを使うべきか悩んでいます。

今回は山岳猟兵(Gebirgsjäger)のハンマー(Hammer)のバリエーションを紹介したいと思います。
下記は『The German Mountain Army Soldier of WWII』の104ページの写真ですが、矢印のハンマーの存在が以前から気になっていました。

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二つあるハンマーのうち矢印のハンマーのヘッド部分の形は非常にシンプルでピック(先が細い方)の形がストレートです。


The German Mountain Army Soldier of WWII
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The Crowood Press UK
売り上げランキング: 309,437

こちらは2017年5月の記事で取り上げたハンマーです。ピックは丸く弧を描いています。

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オーストリアのメーカー「STUBAI」製でコレクターの間では山岳猟兵のハンマーとして扱われています。しかしながら、当時の写真の山岳猟兵が持っているハンマーのほとんどはピックがストレートのタイプです。

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↑こちらや、こちら↓
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どちらもプロパガンダ用の写真ですが、山岳猟兵が手に持っているのはストレートタイプです。

さっそく入手しようと思ってネットで探しますが、なかなか見つかりません。完全に忘れかけていた頃、eBayで出品があり他の山岳マニアとの激戦の末、なんとか落札することが出来ました。

それがこちらのハンマーです。

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プロパガンダ写真に写っているものと同じようです。

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ハンマーの形と大きさを比較。左側の柄の長さは24cm、右側は27cmです。
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ハンマーヘッドの長さは11cm。
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菱形の囲いに「STUBAI」のロゴが刻印されています。
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こちらはハーケンを打ちつける平たい面がある側です。

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上から見たところ。下のハンマーはロゴやピック部分が凝った造りになっています。写真のロゴは戦中モノとされていますが、AUSTRIAの刻印があるの為、1939年のオーストリア併合以前の製造と考えています。

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柄の先は持ち易い様?に削られています。
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このハンマーは「AUSTRIA」の刻印が入っていないこと、ヘッドのシンプルデザインから、戦中に軍用として製造された、いわゆる官給品なのかも知れません。(根拠は全くありませんので、間違ってたらスミマセン!)

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こちらはハンマーと同時に入手したアイススクリューです。アイスクライミングで急な氷の表面で使用するねじ付きハーケン(ピトン)でクライマーを保持するアンカーポイントとなります。

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山岳猟兵のロッククライミング装備一式。いつか山岳猟兵のリュックサックの中身を再現したいと思います。


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エーデルマン

Author:エーデルマン
脳内の99%をドイツ軍が占めている、そんなアラフィフ親父です。
注)当時のドイツ軍の装備・生活用品に興味がありますが、特定の団体・思想を支持するものではありません。

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