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山岳帽(Bergmütze) 末期タイプ

 こんにちは、エーデルマンです。週末は台風14号が直撃するかと思いましたが、Uターンして南の方角に戻っていきましたね。今後も矢継ぎ早に台風が来ることは間違いなく、避難することも想定し保存食の準備はしておきたいと思います。

さて、本日は末期の山岳帽(Bergmütze)を取り上げたいと思います。

Bergmutze_late1.jpg
以前、こちらでステレオタイプの山岳帽を取り上げましたが、今回紹介するのはM43規格帽(Einheitsfeldmütze M43)にエーデルヴァイス帽章が付いたタイプとなります。

Bergmutze_late6.jpg
M43規格帽は山岳帽を見本としておりデザインされており、Einheits(統一規格)+ Feldütze(野戦帽)という名前の通り、すべての野戦帽の規格を統一、生産性の向上を目的に1943年6月に導入されました。

Bergmutze_late8.jpg
当然、統一される対象には規格帽の親とも言える山岳帽も含まれており、このようにM43規格帽にエーデルヴィス帽章を取り付けた帽子が山岳猟兵には支給されました。

Bergmutze_late5.jpg
正面からの画像です。山岳帽の帽章はT字が多く、逆三角形(Trapezoid)は規格帽になってからの採用となります。ボタンのバリエーションは、茶色いタグア椰子製ボタンの他、金属や樹脂、動物の角製ボタンなど多岐に渡ります。
Bergmutze_late7.jpg 
帽章のクローズアップ。イタリア製ウールに刺繍のタイプ。ボタンは動物の角製のようです。

Bergmutze_late11.jpg
横から見たところ。よく見るとエーデルヴァイス帽章の取付方向が反対・・・コレクターが付け間違えた???
Bergmutze_late3.jpg

M43規格帽なのでベンチレーションホールは当然、省略されています。
Bergmutze_late12.jpg
後頭部。いたって普通です。

Bergmutze_late9.jpg
トップは一枚布で作られています。
Bergmutze_late10-1.jpg
インナーはアノラックや末期水筒の裏地と同じ生地です。

M43_tunic_9.jpg
写真は『FELDBLUSE The German soldier's field tunic 1933-45』からお借りしたもので、ノルマンディで英軍兵士に荷物検査を受ける山岳猟兵。左端の山岳猟兵が被っている帽子はつばの広さからM43規格帽ベースの山岳帽のようです。

Feldbluse: The German Army Field Tunic 1933-45
Jean-Phillippe Borg
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最期にエーデルヴァイス帽章ですが、花びらの方を前に取り付ける例もあったようで、ちょっと安心・・・

Gebirgsjäger Die Woche magazine cover 

追記:エーデルヴァイス帽章を反対向きに縫い付けるのは、山岳ガイド(Heeresbergführer)の証って書き込みを見つけました。

We had the honor at one of our local collectors gatherings to have a German G/J veteran attend. He was an Austrian Lt. and had photos of him in uniform...his edelweiss was sewn on in the reverse direction......he explained it meant that he was qualified for high mountain guides and that was their symbol for this qualification.

「地元のコレクターの一人がドイツ軍の山岳猟兵だった老人を集まりに連れてきた。彼はオーストリア人の元少尉で軍服姿の写真を見せてくれたんだけど、彼のエーデルヴァイスは反対方向に縫われていたんだ。彼は高地山岳ガイドの資格を持っており、これ(反対方向のエーデルヴァイス)はその証だと説明したんだ」

さらに追記:永瀬一式さんのコメントの通り、オストマルク(オーストリア)出身者は、エーデルヴァイス帽章を花が前向きになるよう付けた説が有力のようです。下記はオストマルクの首相エンゲルベルト・ドルフース(1934年7月25日にナチス党員により暗殺)とその山岳帽(Feldkappe)及びオストマルクSAのケピ帽です。いずれもエーデルヴァイス帽章の花が前向きになっています。

Bergmutze_late14.jpg

大ドイツ主義を唱えるナチスドイツにより1938年、オストマルクはドイツに併合されドイツ民族の一員に加わりますが、一方でオストマルク国民はドイツ人の中でも落ちこぼれの「二流市民」として扱われることになります。 普墺戦争以前から、ドイツ民族間でも北のプロイセンと南のバイエルンとの対立意識などから、オストマルク出身の山岳猟兵は、敢えてエーデルヴァイス帽章を反対に付けることでオストマルク人としてのプライドや誇りを表したのでは無いでしょうか?


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脳内の99%をドイツ軍が占めている、そんなアラフィフ親父です。
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