歩兵突撃章-銀章- (Infanterie-Sturmabzeichen, Silber)

今回はこのブログの壁紙にもなっている歩兵突撃章(銀章)について。

歩兵突撃章(Infanterie-Sturmabzeichen)は、ナチス・ドイツの戦功勲章。
武装親衛隊とドイツ国防軍陸軍の兵士で突撃を行った者に叙勲があった。歩兵用の銀章と擲弾兵用の銅章の二種類が存在した。
3_20110904111022.png
銀章は1939年12月20日に陸軍総司令部のヴァルター・フォン・ブラウヒッチェによって制定された。

以下の条件を満たす歩兵連隊の歩兵に対して授与がなされた。
のちに武装親衛隊と秩序警察の構成員も授与の対象となった。

・それぞれ別の日に行われた突撃に、計三回以上参加した者
・突撃の際に第一線で武器を取り、肉弾戦を行った者
・成功した反撃は突撃とみなす。
・偵察任務は突撃とみなす。


以上、ウィイキぺディアからまるまる抜粋しました。m(_ _)m

2_20110904012725.jpg  3_20110904012733.jpg
表 国家鷲章と鉤十字、柏葉、それに銃剣付のKar.98Kがモチーフされています。
裏 佩用する際に胸のループに通すピン及び、メーカー名"fo"(Friedrich Orth社)の刻印があります。

歩兵突撃章の所有証明書です。なかなか見つかりませんでしたが、このたびやっと入手できました。

IMG_20110904014327.jpg

-Besitzzeugnis(所有証明書)
-(Dienstgrad)(階級):Gefreiter(兵長)
-(Vor" und Zuname)(氏名):Gottlob Kohler
-(Truppenteil)(所属部隊):5. / Gren Regt. 530 (第530擲弾兵連隊第5大隊)
-verleihe ich das(授与)
-Infanterie Sturmabzeichen (歩兵突撃章)
- -Silber-(銀章)
-(Ort und Datum)(場所と日付):Rgt.Gef.St., den 25. 10. 43. I.V. (1943年10月25日連隊前線本部にて)
-(Unterschrift) :(サイン)
-(Dienstgrad und Dienststellung)(階級と職務):Hauptmann u. Rgt.Führer(大尉・連隊指揮官)

この勲章をもらうには名前の通り、突撃が必要条件です。
突撃は敵の防衛線に突入し、敵を撃破しつつ占領する戦術ですが、防衛側からの激しい攻撃に晒されることを意味し、兵士の損耗(負傷や戦死など)は防衛側の2倍以上におよぶ戦闘行為です。
(自分はついつい“バンザイ突撃”を思い浮かべてしまいます・・・)
偵察任務もそんな突撃と同等の扱いを受けるくらいですから、任務に出て無事帰隊できない兵士も多かったんでしょう。

11_20110904105332.jpg
彼だけは何があっても戻って来れそうですが・・・

そういう危険なことを三回もしないと貰えないわけですから、この勲章を胸に佩用した兵士の誇りは格別だったと思います。
「一回の勇敢な戦闘行為」と授章条件が少々曖昧(定性的=上官のさじ加減次第?)で、しかるに戦争後半は乱発傾向であった二級鉄十字章とは違い、歩兵突撃章は明確(定量的=誰の目にも明らか)になっている分、歩兵の間ではこちらの授章者の方が尊敬を得たのは間違いないかと。

ただ、白兵戦章のような等級が歩兵突撃章には無いので、一度授章してしまうと、その後は突撃するモチベーションが著しく低下した兵士が多かったのではないでしょうか。

11.jpeg 
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この記事へのコメント

今回も素晴らしいですね - ゲルハルト - 2011年09月08日 18:58:59

写真と言い解説と言い、今回も素敵な更新
ありがとう御座います。
毎回、楽しみにしています。

- エーデルマン - 2011年09月10日 10:35:22

>ゲルハルトさん
ありがとうございます。
そう言っていただけると励みになります。
日記というより目録に近いので更新は頻繁では無いですが
コツコツと続けていきたいと思います。

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