M31水筒 (Feldflasche 31) Part3 後期型

さていろんな事があった2011年も終わろうとしています。今年最後のアップはM31水筒・後期型で締め括りたいと思います。

RC1.jpg     RC2.jpg

こちらがM31水筒・後期型です。後期型の本体やカップはスチール製となっています。これはM31飯盒のところでも書きましたが、貴重になった航空機素材のアルミニウムの節約の為です。


ratecanteen3.jpg
分解したところです。材質が変わっただけで、基本構造は以前と同じです。ボトル本体には赤い錆止め塗料が塗られています。なお、ストラップは着色されていない状態です。

ratecanteen4.jpg
カップはオリーブグリーン塗装です。1941年4月23日付けの命令書 (HM No. 435, 1941) により、飯盒、水筒のカップは黒からオリーブグリーン塗装に変更となりました。

ratecanteen6.jpg
刻印がありますが、製造年の〝44〟以外は判読不可能です。

ratecanteen7_20111230211806.jpg
ボトル本体には〝SMM〟〝43〟の刻印があります。
このように製造年やメーカーがマッチしていない水筒は非常に多く、戦場で取り違えてしまったと思われます。もちろんデッドストックやコレクターによる涙ぐましいマッチング作業の結果、本体とカップが同じ刻印の水筒も多く存在しています。

ratecanteen14_20111231082729.jpg
カップの中もオリーブグリーンで塗装されています。これも錆止め塗料でしょうか?

ratecanteen9.jpg
同じくHRE43年製のスチールカップとの比較です。右側は赤い錆止め塗装がされています。
錆止めの塗料が赤いのは主成分が鉛丹の 為です。鉛丹は別名、赤鉛とも呼ばれており戦車の下地塗装にも使われていました。文字通り鉛を含んでいるので、鉛中毒になる可能性もあるのですが、当時は これしか方法が無かったのでしょう。しかし兵士の健康より、スチールを錆びさせない方を優先、、いくら戦時中とは云えやはり複雑な気持ちです。。。

ratecanteen11.jpg
44年製と、43年製スチールカップの大きさ比較です。このようにメーカーによって容量の違いがあったようです。
ついでに同じメーカー(HRE)どうしアルミとスチールのカップと比べてみました↓ 

ratecanteen18.jpg  
口が当たる縁の加工も折り返しただけになっています。

ratecanteen20.jpg
ストラップ通しやハンドル取り付け部の鉄板がリベット止めから溶接止めになるなどの簡素化が見られます。

ratecanteen10.jpg
ナス環もオリーブグリーンで塗装されています。

ratecanteen12.jpg
M44雑嚢にM31飯盒・後期型と共に取り付けました。大戦末期の組み合わせです。
この後、末期型と呼ばれる水筒も出現します。末期型については、また来年早々にでもアップしたいと思います。

今年一年、アラフォー親父のブログに訪問いただきありがとうございました。
来年が皆様にとって素晴らしい年になりますように。
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