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折り畳み式スコップ用キャリングケース (Träger für Klappspaten)

皆さんこんにちは。週末恒例のブログ更新です。以前折り畳み式スコップ(Klappspaten)と共に紹介したキャリングケース(Träger)ですが、今回別のタイプが入ったので初期・後期の2つを比較してみたいと思います。

Fshovel18.jpg
これまで私の認識では上の写真だと、左が初期で右が後期だったのですが、どうも海外のコレクターの認識は逆みたいです。一般的に右の上蓋付きの方が先に作られたのでファーストモデル、左が後なのでセカ ンドモデルと呼ばれています。
それに合わせ、ここでも上蓋付きをファーストモデル、蓋無しをセカンドモデルとします。


       Fshovel11.jpg    Fshovel2.jpg

折り畳み式スコップは1938年11月12に採用されましたが、キャリングケースがいつ採用されたのか、どの時点で生産が切り替わったのかははっきりとしていません。とりあえず2つのキャリングケースの違いを見ていきましょう。

 shovel9.jpg      Fshovel3.jpg  

ファーストモデルはスコップが飛び出ないよう上蓋が付いていますが、セカンドモデルは蓋が無く、代わりに幅広の革ベルトで押さえるようになっています。セカンドモデルが後に作られたのであれば、上蓋の材料分を省力化したと言えます。


     shovel10.jpg      Fshovel4.jpg

後ろから見るとファースト・セカンドモデルともにウエストベルトと銃剣を通すループが存在することが判ります。この銃剣用のループは柄付き手榴弾を運ぶのに使われたりしたようです。

Fshovel16.jpg
ストレートスコップ同様、キャリングケースに銃剣を挿した写真は意外と少なく、このような写真は稀です。


Fshovel25.jpg Fshovel26.jpg
ベルトループにあるポッチ金具でウエストベルトを外さずにケースの取り外しが出来るようになっています。

ベルト側                                        地面
  Fshovel22.jpg
Fshovel21.jpg

折り畳み式スコップはキャリングケースの上からスコップを挿し込みます。一方ストレートスコップは下から。ストレートスコップの場合、キャリングストラップを結ばなければストンと落ちますし、ストラップが切れてしまうと以後スコップを保持することができません。折り畳み式の方はケースの形状と締め付けで十分保持することができ下に落ちることはありません。


shovel14.jpg     Fshovel13.jpg
セカンドモデルの下部には補強金具が取り付けられています。落下防止及びケースの端部分の損傷を防ぐことが目的かと思われます。

Fshovel27.jpg
セカンドモデルのベルトループには、“ jml Munchen 1943 ”の刻印があります。

今回紹介したキャリングケースはどちらも紙を圧縮した人造皮革(独:PresstoffもしくはPress-stoff)で作られております。これは革を温存する為に1938年1月26日に出された命令によるもので、キャリングケース以外にもドイツ軍の革を用いた装備には人造皮革が多く使用されています。
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この記事へのコメント

- 鍛冶屋 - 2012年09月05日 06:53:35

しかし、材質と言い作りと言い凝ってますねぇ、独逸軍装備はどれも。

Re: タイトルなし - エーデルマン - 2012年09月09日 16:06:41

>鍛冶屋さん
コメントを返したつもりが反映されていませんでした。すみません。。。
ドイツ人の職人魂と当時も一流の工業技術がそうさせたんでしょう。まぁ、懲りすぎな面は多少ありますが。
どちらにせよ、きっちり作ってる点は今でも状態の良いものが多く残っている所以ですね。

- メルダース - 2012年09月09日 20:20:00

こんばんは。はじめてコメントさせていただきます。
私も蓋なしが初期で、蓋ありが後期だと思っていました。海外では逆なのですね。
生産効率を上げるためには蓋ないほうがいいのに、なんでつけたんだろう?と疑問には思っていましたが・・・・
このあたり、自分でももう少し詳しくわかればいいのですけどね。

Re: タイトルなし - エーデルマン - 2012年09月10日 12:48:29

> こんばんは。はじめてコメントさせていただきます。
> 私も蓋なしが初期で、蓋ありが後期だと思っていました。海外では逆なのですね。
> 生産効率を上げるためには蓋ないほうがいいのに、なんでつけたんだろう?と疑問には思っていましたが・・・・
> このあたり、自分でももう少し詳しくわかればいいのですけどね。

>メルダースさん
こちらこそ、はじめまして。コメントありがとうございます。
そうですね、海外のコレクターの間の通説ですが、根拠が今一つはっきりとしていません。刻印から判断する方法もありますが、今のところ目にしたのはどちらのタイプも41年。これもあまり当てにはできません。ネットで調べるのはこれが限界のようです。。。

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