M38ガスマスク (Gasmaske 38)

先週末は久々の家族旅行でした。旅行先でもパソコンを持っていって更新・・と思ったのですが、旅行中くらい家族との時間を大事にせねば、ということで一回お休みさせていただきました。(ちょうどネタが無くなったというのもありますが・・・)

さて、今回のネタは以前紹介したM38ガスマスク(ゴム製面体)のフィールドグレイバージョンです。
個人的な感覚ですが、初期型のM30ガスマスク(ゴム引き布製面体)と比べてこのタイプはあまり見かけないような。。。過去の経験では10対1くらいの割合でしょうか?

gasmask56.jpg  
第二次大戦に使用されたドイツ軍のガスマスクはフィルター(キャニスターとも言う)で濾過するシステムで、フィルターは面体に直結しています。(直結式と言います、マスクとフィルターが分離しホースでつながっている形式のものは隔離式です)

gasmask64-1.jpg
面体の内側にいくつか「40」のマークがあることから、この部分は1940年に作られたようです。

gasmask65.jpg
「bwz」はオラニエンブルグにあったAuer-Gesellschaft 社のオーディナンスコードです。

gasmask62.jpg
M30ガスマスク(左)とM38ガスマスク(右)の比較。 浸透性の強いマスタードガスへの防御を高める為、1938年に面体がゴム引き布からゴム製に変更となりました。
なおM38ガスマスク面体の額にある「3」はサイズ「小」を意味するのですが、小さいサイズはあまり生産されなかったのか、他のサイズ(1“大”、2“中”)に比べると残存数が少ないような気がします。

M30GASCAN16.jpg
面体が嵩張るゴム製になったことで、従来の収納缶(左)では収納出来なくなり、縦に3cm長いM38ガスマスク用の缶(左)が導入されました。


gasmask69.jpg  

M30ガスマスクのハーネスは7点、M38ガスマスクのハーネスは5点支持です。

gasmask66.jpg
今度はM38ガスマスクどうしの比較です。1943年製のガスマスク(右)と並べて見ても構造は全く同じ、違うのは面体、金属パーツの色のみです。

gasmask67.jpg   

gasmask68.jpg

バルブの比較です。どちらもbtc(Honsel Werke A.-G, Meschede)社製で上は41年製、下は44年製です。それぞれ面体よりも一年の後の製造です。“青い塗装は鉄製を意味する”ということで磁石で実験してみました。フィールドグレイのバルブには磁石が付かず、青の方には付くという当然の結果となりました。

面体のバリエーションは他にもゴム引き布+青金属パーツというものがありますが、そっちはフィールドグレイのゴム面体よりさらに珍しく入手が困難です。もし見つけたら購入することをお勧めします。
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この記事へのコメント

- 鍛冶屋 - 2012年11月26日 22:57:22

”ガスマスク”っと言えばこのタイプですね。
キャニスタは、やっぱりバルブに付けると封が切れるのですか?。

Re: タイトルなし - エーデルマン - 2012年11月28日 21:17:10

>鍛冶屋さん
最近のガスマスクは銃と干渉を避けるためフィルター缶が頬についているものが多いですが、第二次大戦はど真ん中(笑)この方が呼吸もしやすいし理想の形かと。
> キャニスタは、やっぱりバルブに付けると封が切れるのですか?。
特に封というのは無く、バルブの取り付け側にはスチールキャップ、吸い込み口にはゴムのキャップを取り付けて水分やゴミが入るのを防ぐようになっています。フィルター缶のバリエーションのコンテンツ化も考えているのでその際に紹介します。

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