山岳猟兵用スタッフバッグ(Stoffbeutel für Gebirgsjäger)
桜満開のシーズンですが花粉症がひどく、引き続き自宅に引き籠り中のエーデルマンです。
今年に入ってから山岳猟兵アイテムについての記事が続いていますが、今回も表題のとおり山岳猟兵用のスタッフバッグ(Stoffbeutel für Gebirgsjäger)をアップしたいと思います。

山岳猟兵が使用したスタッフバッグです。4色1セットになっており色で仕分けができるようになっています。
以前紹介した背嚢用スタッフバッグと同じコンセプトですね。
青色タグ。

黄色タグ。

緑色タグ。

寸法はタテ23cmヨコ33cmで、生地は撥水性の高そうなキメの細かい茶色のコットン製です。
紐で口を絞ることができるようになっています。なおハトメではなく紐通しになっているバージョンもあります。

赤いタグが付いているバッグはグリーン地が強くなっています。

タグの無い三角形のタイプはクライミングシューズ(kletterschuhe)用のバッグとされています。
こちらはタテの寸法が37cmとなっています。
靴用を除き、どの色のバッグに何を入れるかは兵士の裁量になっていたようですが、部隊毎に決まりがあったのかも知れません。
ところで、リュックサックにはどんなモノを入れていたのか、気になったので調べてみました。
こちらは一次資料があるので、参考までに掲載します。

このイラストは「Der Dienstunterricht in der Luftwaffe」の掲載されているもので、リュックサックの中身と収納方法を紹介しています。
「Der Dienstunterricht in der Luftwaffe」は ベルリンのE.S. Mittler & Sohn社から出版された空軍兵士向けの市販マニュアルで、シリーズには陸軍操典「Der Dienstunterricht im Heere」、通称「REIBERT」があります。
なお「REIBERT」は陸軍操典の著者であるWilhelm Reibert.博士の名前ですが、戦後は陸・海・空操典のタイトルになりました。
ところで陸軍操典には背嚢の収納法については載っていますが、リュックサックについての記述はありません。
陸軍でのリュックサックの支給は戦争後期になってからなので、収納方法の説明が掲載されることなく終戦になったものと思われます。(大戦中のREIBERTは1943年が最終版となります)
リュックサックは背嚢に比べて容量が大きく、イラストにある通り背嚢では外に括り付けていたツェルトバーンや毛布も中部に収納できます。さらに携行食の量も種類も比較にならないほど多いです。
山岳地帯を行軍するゆえに機械化した輜重段列を随伴させられない山岳猟兵にとって、リュックサックは必要不可欠なアイテムだったでしょう。
ただし、たくさんモノが入るとういうことは注意して収納しないと、どこ何を仕舞ったか分らなくなる可能性が高く、また背嚢のように両開きしない構造上ピンポイントに素早く取り出すのは困難です。
仕分けがしやすいスタッフバッグは現在でも登山では重宝されており、当時もリュックサックには必須アイテムであったことは間違いありません。

今年に入ってから山岳猟兵アイテムについての記事が続いていますが、今回も表題のとおり山岳猟兵用のスタッフバッグ(Stoffbeutel für Gebirgsjäger)をアップしたいと思います。

山岳猟兵が使用したスタッフバッグです。4色1セットになっており色で仕分けができるようになっています。
以前紹介した背嚢用スタッフバッグと同じコンセプトですね。
青色タグ。

黄色タグ。

緑色タグ。

寸法はタテ23cmヨコ33cmで、生地は撥水性の高そうなキメの細かい茶色のコットン製です。
紐で口を絞ることができるようになっています。なおハトメではなく紐通しになっているバージョンもあります。

赤いタグが付いているバッグはグリーン地が強くなっています。

タグの無い三角形のタイプはクライミングシューズ(kletterschuhe)用のバッグとされています。
こちらはタテの寸法が37cmとなっています。
靴用を除き、どの色のバッグに何を入れるかは兵士の裁量になっていたようですが、部隊毎に決まりがあったのかも知れません。
ところで、リュックサックにはどんなモノを入れていたのか、気になったので調べてみました。
こちらは一次資料があるので、参考までに掲載します。

このイラストは「Der Dienstunterricht in der Luftwaffe」の掲載されているもので、リュックサックの中身と収納方法を紹介しています。

「Der Dienstunterricht in der Luftwaffe」は ベルリンのE.S. Mittler & Sohn社から出版された空軍兵士向けの市販マニュアルで、シリーズには陸軍操典「Der Dienstunterricht im Heere」、通称「REIBERT」があります。
なお「REIBERT」は陸軍操典の著者であるWilhelm Reibert.博士の名前ですが、戦後は陸・海・空操典のタイトルになりました。

ところで陸軍操典には背嚢の収納法については載っていますが、リュックサックについての記述はありません。
陸軍でのリュックサックの支給は戦争後期になってからなので、収納方法の説明が掲載されることなく終戦になったものと思われます。(大戦中のREIBERTは1943年が最終版となります)

リュックサックは背嚢に比べて容量が大きく、イラストにある通り背嚢では外に括り付けていたツェルトバーンや毛布も中部に収納できます。さらに携行食の量も種類も比較にならないほど多いです。
山岳地帯を行軍するゆえに機械化した輜重段列を随伴させられない山岳猟兵にとって、リュックサックは必要不可欠なアイテムだったでしょう。

ただし、たくさんモノが入るとういうことは注意して収納しないと、どこ何を仕舞ったか分らなくなる可能性が高く、また背嚢のように両開きしない構造上ピンポイントに素早く取り出すのは困難です。
仕分けがしやすいスタッフバッグは現在でも登山では重宝されており、当時もリュックサックには必須アイテムであったことは間違いありません。

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