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ハンマー(Hammer)

こんにちは!5月ももう終わり、少しずつ蒸し暑くなってきましたね。去年のちょうどこの時期、コレクションに大量にカビが発生し、対応に苦慮したことを思い出しました。(その後、除湿機をフル稼働かせてどうにかカビは駆除しましたが、それ以来カビに対してトラウマになってしまいました・・・)

Hammber15-2.jpg     
さて、本日は山岳猟兵(Gebirgsjäger)が岩登り(ロッククライミング)の際に使用したハンマー(Hammer)を紹介します。
岩登り用のハンマーは鉄釘=ハーケン(Haken: 独語)を岩の裂け目(クラック)に打ちこむのに使用する登山用具で、まんまハンマーの形をしています。


Hammber0-3.jpg 

鋼鉄製ヘッドとヒッコリーの柄で構成されており、ヘッドの長さは13.5cm、柄は27cmです。柄には落下防止用の革製スリングが付いています。

Hammber11.jpg
ハンマーを使って岩にハーケンを打ちこむ山岳猟兵。
40.jpg 
このような急な岩壁を登攀する際には、落下防止として登山者2名が互いの体をロープ=ザイル(独語:Seil)で結び、安全を確保する必要があります。(アンザイレンと云うようです)ハンマーでザイルを確保する支点(アンカー)として岩の切れ目(クラック)にしっかりとハーケンを打ちこみ固定します。

このブログで何度も紹介している映画『アイガー北壁』には、主人公たちがハンマーでハーケンを打ちこむシーンが何度も出てきます。(ハーケンを打ちこむ時に起こったある事故によって、主人公たちの運命が左右されることになります)


今回紹介するハンマーが山岳猟兵に使用されたものかどうかは不明ですが、戦前・戦中に製造されたものということで、海外のオークションで入手しました。

Hammber5.jpg

以前紹介したピッケルと同じオーストリアのSTUBAI社製です。STUBAIの文字が菱形になったロゴは一般的に第二次大戦前もしくは戦中の生産品とされていますが、残念ながらそれを裏付ける一次資料はありません。


Hammber7-1.jpg  
ピックは氷を砕いたり、ハーケンを引き抜く際に使用します。尖り具合から武器としても使用できそうです。


Hammber6.jpg 
ハーケンを打つ側。柄とヘッドの間は鉄板により補強されています。角は当たっても痛くないように面取りされています。

Hammber4.jpg
当時のハーケンとカラビナ。ハーケンは英語でペグ(Peg)、仏語でピトン(Piton)と云います。形状、サイズ、ピンの向きや厚みも様々ですが、ザイルやカラビナを通す穴やリングがある点は共通しています。

Hammber12.jpg    
ハーケンには「SPORTHAUS SCHUSTER MÜNCHEN」の刻印が打たれています。
この登山用品店は1913年にミュンヘンで創業し現在も営業中です。ホームページはこちら
Hammber16.jpg 

なお、上記で紹介した『アイガー北壁』で、主人公たちが鍛冶場でハーケンを自作するシーンがあります。形、サイズ、硬度など市販のモノでは満足できないのでしょうか。一流の登山家ともなると、やはり道具にはこだわりがあるようです。

Hammber13.jpg 
戦後、自然保護の観点からも岩壁に人工的な爪痕を残すハーケンは極力使わないフリークライミングが主流となり、ハーケンを打ちこみながら登る方法は前時代的となります。

このハンマーが作られてから70年以上が経ち、ひょんなことで登山家でも無い私の手元に来ました。しばらくは我が家にいて同時代のハーケンたちと昔話でもしながらゆっくりしてもらいたいですね。
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脳内の99%をドイツ軍が占めている、そんなアラフィフ親父です。
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