ウェブ製AフレームとAフレームバッグ (Gefechtsgepäck und beutel)

こんにちは、先週の夏休みは結局どこにも出かけず、軍装品いじりで終わってしまったエーデルマンです。
本日はウェブ(コットン)製のAフレーム(Gefechtsgepäck für Infanterie Schützenkompanien)とAフレームバッグ(Beutel zum Gefechtsgepäck)をアップします。

Aframe_web01.jpg
以前こちらでも紹介しましたが、Aフレームは背嚢やリュックサックほどでは無いが、ある程度の装備を兵士が背負って運搬する際に使用されました。このAフレームの特徴は全てのパーツがウェブ製になっているところです。
ところでウェブ製=熱帯用(Tropen)というのが世間一般の常識ですが、果たしてそうでしょうか?ことAフレームに関しては熱帯地方、特に北アフリカ戦線で使用された如何については少々懐疑的なエーデルマンです。

Aframe_web13.jpg
何故なら北アフリカのような砂漠地帯では機械化率が高く、兵士は徒歩では無く兵員輸送車両で移動することが多い為、個人装備を徒歩で運搬するAフレームの使用頻度は低かったと思われます。

ただしドイツから見た熱帯地方は、南ヨーロッパやバルカン半島も含むので、そういった地域ではAフレームが使用されたのかも知れません。
map3_20130603062621.jpg 
1942年当時の地図。熱帯地方と思われる部分に色を付けてみました。

なお、当時の写真を見るとアフリカ戦線以降もウェブ製装備は全戦域で使われています。
むしろ戦争後期になるにつれウェブ製装備が増える傾向があり、最近ではウェブ製=戦争後期の装備というイメージがコレクターの間で定着しています。戦局の悪化により、革の在庫が一挙に枯渇し、備蓄していたコットン素材を放出したのかも知れません。

Aframe_web16.jpg 
M42略帽と開襟にした野戦服(M44野戦服?)から1943年以降の写真と思われます。この兵士のAフレームにはM31飯盒M31ツェルトバーンテントポール収納袋?を括り付けられています。ストラップが革製かウェブ製かどうかは不明です。

Aframe_web3-1.jpg  
ツェルトバーン用ストラップが2本、垂直方向にリベット留めされており、別パーツの飯盒用ストラップ(Web製)は水平に取り付けられています。
Aframe_web1.jpg 

各ストラップを使って、M31飯盒(後期のスチール製)とM31ツェルトバーンを括り付けたところ。

Aframe_web9.jpg 
ストラップ金具のクローズアップ。メーカーコードのLUXとWMFの刻印があります。

 Aframe_web4.jpg 
AフレームバッグはAフレームと一緒に供給された小型のバッグで、M34クリーニングキットや衣類などを収納することができます。
Aframe_web5.jpg 
Aframe_web6.jpg 
Aフレームバッグのストラップやベルトは全てウェブ製です。

cleaningkig11_20130421084123.jpg 
クリーニングキット専用のポケットが付いているところがオシャレです。
 Aframe_web2-1.jpg 
ツェルトバーンとAフレームの間には、Aフレームバッグがストラップで取り付けることになっています。この確度からは見えませんがツェルトバーンの中にはテントポールとペグ、ロープが入った収納袋を巻いてあります。

Aframe_web17.jpg
スターリングラードのドイツ軍兵士。左側の兵士のAフレームにはAフレームバッグとテントポールが括り付けられている様子が分ります。
関連記事
スポンサーサイト


FC2 Blog Rankingに参加しています。

←ポチっと応援お願いします!

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

Profile

エーデルマン

Author:エーデルマン
脳内の99%をドイツ軍が占めている、そんなアラフィフ親父です。
注)当時のドイツ軍の装備・生活用品に興味がありますが、特定の団体・思想を支持するものではありません。

↓管理人へのMailはこちらからどうぞ↓

Category
FC2 Counter
Comments
Archive
Links
eBay
エーデルマンの参考文献
Ss-brigadefuhrer Und Generalmajor Der Waffen-ss Theodor "Teddy" Wisch
Ss-brigadefuhrer Und Generalmajor Der Waffen-ss Theodor "Teddy" Wisch
個人秘蔵の未公開写真が満載でLSSAHファンは必読の書。著者は友人

WWII ドイツ軍兵器集 〈火器/軍装編〉 (1980年) ワイルドムック
WWII ドイツ軍兵器集 〈火器/軍装編〉 (1980年) ワイルドムック
長年教科書だった本。小宮氏の「ドイツ軍の全貌」の解説がすごい

最強の狙撃手
最強の狙撃手
ドイツ軍No.2スナイパーの回顧録。狙撃シーンもすごいが、当時の兵士の生活も垣間見れる一冊

第2次大戦ドイツ軍装ガイド
第2次大戦ドイツ軍装ガイド
鮮明な写真による軍装品説明はブログ写真撮影の参考にしています

ドイツ軍装備大図鑑: 制服・兵器から日用品まで
ドイツ軍装備大図鑑: 制服・兵器から日用品まで
軍装品のカタログとも言えるボリュームは圧巻。実は密かに打倒を狙っていたり・・・

第2次大戦ドイツの自動火器
第2次大戦ドイツの自動火器
実物のFG42実射レポートを読めるのはこの本だけ

“グロースドイッチュランド”師団写真史―東部戦線におけるGD機甲擲弾兵師団1942‐1944
“グロースドイッチュランド”師団写真史―東部戦線におけるGD機甲擲弾兵師団1942‐1944
ドイツ国防軍好きなら買って損はなし

図説ドイツ軍用銃パーフェクトバイブル (歴史群像シリーズ Modern Warfare MW)
図説ドイツ軍用銃パーフェクトバイブル (歴史群像シリーズ Modern Warfare MW)
ドイツの軍用銃の専門書でビジュアル的に見ていて楽しい

ドイツの小銃拳銃機関銃―歩兵兵器の徹底研究 (光人社NF文庫)
ドイツの小銃拳銃機関銃―歩兵兵器の徹底研究 (光人社NF文庫)
ドイツ軍用銃のバイブル的な書。ドイツ軍スナイパートップ3への一問一答が興味深い

Feldbluse: The German Soldier's Field Tunic, 1933-45
Feldbluse: The German Soldier's Field Tunic, 1933-45
M33からM44までドイツ陸軍の野戦服を網羅。特にM36以前の野戦服は必見

Rations of the German Wehrmacht in World War II
Rations of the German Wehrmacht in World War II
とにかく当時のドイツ兵が食べていた糧食にこだわった一冊

武器と爆薬―悪夢のメカニズム図解
武器と爆薬―悪夢のメカニズム図解
迫撃砲はどうやって砲弾を飛ばすのか?小銃擲弾は?ほかにも大砲や爆弾のしくみを源文マンガでわかりやすく解説

グラフィックアクション GRAPHIC ACTION 1993年 No.17
グラフィックアクション GRAPHIC ACTION 1993年 No.17
このシリーズは市場で見つけたら買うべし

ドイツ武装親衛隊軍装ガイド (ミリタリー・ユニフォーム)
ドイツ武装親衛隊軍装ガイド (ミリタリー・ユニフォーム)
WSS専門だけど全部実物!

鼠たちの戦争〈上〉 (新潮文庫)
鼠たちの戦争〈上〉 (新潮文庫)
映画「スターリングラード」の原作本的な内容だが100倍面白い

鼠たちの戦争〈下〉 (新潮文庫)
鼠たちの戦争〈下〉 (新潮文庫)


スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 (朝日文庫)
スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 (朝日文庫)
塹壕から故郷へ送った兵士の手紙が興味深い「クリスマスはドイツ風に」の章は涙なくしては読めません

ケルベロス 鋼鉄の猟犬 (幻冬舎文庫)
ケルベロス 鋼鉄の猟犬 (幻冬舎文庫)
ヒトラーが暗殺された後の撤退戦を描いた架空小説。小道具にこだわるところがマニアっぽい

Flag Counter
QR CODE
QR