ウェブ製AフレームとAフレームバッグ (Gefechtsgepäck und beutel)
こんにちは、先週の夏休みは結局どこにも出かけず、軍装品いじりで終わってしまったエーデルマンです。
本日はウェブ(コットン)製のAフレーム(Gefechtsgepäck für Infanterie Schützenkompanien)とAフレームバッグ(Beutel zum Gefechtsgepäck)をアップします。

以前こちらでも紹介しましたが、Aフレームは背嚢やリュックサックほどでは無いが、ある程度の装備を兵士が背負って運搬する際に使用されました。このAフレームの特徴は全てのパーツがウェブ製になっているところです。
ところでウェブ製=熱帯用(Tropen)というのが世間一般の常識ですが、果たしてそうでしょうか?ことAフレームに関しては熱帯地方、特に北アフリカ戦線で使用された如何については少々懐疑的なエーデルマンです。

何故なら北アフリカのような砂漠地帯では機械化率が高く、兵士は徒歩では無く兵員輸送車両で移動することが多い為、個人装備を徒歩で運搬するAフレームの使用頻度は低かったと思われます。
ただしドイツから見た熱帯地方は、南ヨーロッパやバルカン半島も含むので、そういった地域ではAフレームが使用されたのかも知れません。
1942年当時の地図。熱帯地方と思われる部分に色を付けてみました。
なお、当時の写真を見るとアフリカ戦線以降もウェブ製装備は全戦域で使われています。
むしろ戦争後期になるにつれウェブ製装備が増える傾向があり、最近ではウェブ製=戦争後期の装備というイメージがコレクターの間で定着しています。戦局の悪化により、革の在庫が一挙に枯渇し、備蓄していたコットン素材を放出したのかも知れません。
M42略帽と開襟にした野戦服(M44野戦服?)から1943年以降の写真と思われます。この兵士のAフレームにはM31飯盒とM31ツェルトバーン、テントポール収納袋?を括り付けられています。ストラップが革製かウェブ製かどうかは不明です。
ツェルトバーン用ストラップが2本、垂直方向にリベット留めされており、別パーツの飯盒用ストラップ(Web製)は水平に取り付けられています。
各ストラップを使って、M31飯盒(後期のスチール製)とM31ツェルトバーンを括り付けたところ。
ストラップ金具のクローズアップ。メーカーコードのLUXとWMFの刻印があります。
AフレームバッグはAフレームと一緒に供給された小型のバッグで、M34クリーニングキットや衣類などを収納することができます。
Aフレームバッグのストラップやベルトは全てウェブ製です。
クリーニングキット専用のポケットが付いているところがオシャレです。
ツェルトバーンとAフレームの間には、Aフレームバッグがストラップで取り付けることになっています。この確度からは見えませんがツェルトバーンの中にはテントポールとペグ、ロープが入った収納袋を巻いてあります。

スターリングラードのドイツ軍兵士。左側の兵士のAフレームにはAフレームバッグとテントポールが括り付けられている様子が分ります。
本日はウェブ(コットン)製のAフレーム(Gefechtsgepäck für Infanterie Schützenkompanien)とAフレームバッグ(Beutel zum Gefechtsgepäck)をアップします。

以前こちらでも紹介しましたが、Aフレームは背嚢やリュックサックほどでは無いが、ある程度の装備を兵士が背負って運搬する際に使用されました。このAフレームの特徴は全てのパーツがウェブ製になっているところです。
ところでウェブ製=熱帯用(Tropen)というのが世間一般の常識ですが、果たしてそうでしょうか?ことAフレームに関しては熱帯地方、特に北アフリカ戦線で使用された如何については少々懐疑的なエーデルマンです。

何故なら北アフリカのような砂漠地帯では機械化率が高く、兵士は徒歩では無く兵員輸送車両で移動することが多い為、個人装備を徒歩で運搬するAフレームの使用頻度は低かったと思われます。
ただしドイツから見た熱帯地方は、南ヨーロッパやバルカン半島も含むので、そういった地域ではAフレームが使用されたのかも知れません。

1942年当時の地図。熱帯地方と思われる部分に色を付けてみました。
なお、当時の写真を見るとアフリカ戦線以降もウェブ製装備は全戦域で使われています。
むしろ戦争後期になるにつれウェブ製装備が増える傾向があり、最近ではウェブ製=戦争後期の装備というイメージがコレクターの間で定着しています。戦局の悪化により、革の在庫が一挙に枯渇し、備蓄していたコットン素材を放出したのかも知れません。

M42略帽と開襟にした野戦服(M44野戦服?)から1943年以降の写真と思われます。この兵士のAフレームにはM31飯盒とM31ツェルトバーン、テントポール収納袋?を括り付けられています。ストラップが革製かウェブ製かどうかは不明です。

ツェルトバーン用ストラップが2本、垂直方向にリベット留めされており、別パーツの飯盒用ストラップ(Web製)は水平に取り付けられています。

各ストラップを使って、M31飯盒(後期のスチール製)とM31ツェルトバーンを括り付けたところ。

ストラップ金具のクローズアップ。メーカーコードのLUXとWMFの刻印があります。

AフレームバッグはAフレームと一緒に供給された小型のバッグで、M34クリーニングキットや衣類などを収納することができます。


Aフレームバッグのストラップやベルトは全てウェブ製です。

クリーニングキット専用のポケットが付いているところがオシャレです。

ツェルトバーンとAフレームの間には、Aフレームバッグがストラップで取り付けることになっています。この確度からは見えませんがツェルトバーンの中にはテントポールとペグ、ロープが入った収納袋を巻いてあります。

スターリングラードのドイツ軍兵士。左側の兵士のAフレームにはAフレームバッグとテントポールが括り付けられている様子が分ります。
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