分隊用ストーブ (Feldkocher fur ein Gruppe)
こんにちはエーデルマンです。前回の日記では魔女の一撃(注:ぎっくり腰のことを古くからヨーロッパでこのように呼ぶ)になったと書きましたが、やっと治ったらと思ったら今度は五十肩 (注:ヨーロッパでは別名"天使の羽交い締め“・・・・ウソです)になってしまいました。ちなみに私はアラフィフですが、厳密にはまだ四十代です。まぁ、"四十肩"とも言うので、対外的には四十肩と言っていますが。
寄る年波には勝てず、急速に老化を感じる今日この頃です。
さて、今回はドイツ軍が使用したガソリンストーブ、いわゆる"分隊ストーブ"のバリエーションを紹介したいと思います。

まずはGutav Barthel社の「JUWEL 33」から。
違いはストラップとそれを通すループの有無のみで、缶の形状やサイズ、上下の蓋にエンボスされた刻印は全く同じです。 なおストラップなしが戦前、ストラップ有りが戦中モデルと言われていますが真偽のほどは定かでありません。
バーナー部分。タンクの素材が違います。右が真鍮製、左がスチール製です。

なお真鍮製のモデル銘記は「JUWEL 33」、スチール製タンクの方は「JUWEL 33U」となっています。

写真の取り扱い説明書は「JUWEL 33U」用です。この"U"が何を示すのは不明ですが、一部の部品番号の末尾が"U"になっており、これらの部品を変更したモデルと思われます。
タンク底面。スチール製、真鍮製共にアムトと「H 1941」の刻印があります。
続いて「ARARA 37」です。
フェルトグラウ、パンツァーグラウといった塗装色以外に、蓋に「ARARA 37」のエンボス加工有無しが違っています。
エンボス有りの方は蓋の裏にメンテナンスツールがチェーンで固定されています。
フェルトグラウ(左側)の風防には蓋を固定する為のネジが切ってあります。 その為、五徳が内側になっています。
タンク部の文字が、フェルトグラウの方が刻印でパンツァーグラウの方はエンボス加工になっています。
そのほか気になったのがこのマーク。CTR 15というのは企業名でしょうか?
どこかで見たと思ったらJUWEL 33のバーナー本体や説明書にも"CTR"という文字があります。
ネットで調べたところ、CTRは「Chemische-Technische Reichsanstalt(化学技術帝国研究所)」の省略形のようです。
Wikipediaでこのような記述(Google翻訳はこちら)を見つけました。
CTRは連邦材料研究試験研究所 ( BAM )の前身で「連邦研究所の最も有名な仕事の1つは、花火などの火工製品のレビューです。 (中略)BAMの他の活動としては、 危険物輸送のための危険物容器の承認、損傷と事故の早期発見のための非破壊材料試験の開発(以下略)」とあるのでJUWEL 33は5番目に、ARARA 37は15番目にCTRで認定されたストーブという理解で良いと思います。

「1920–1945: Chemisch-Technische Reichsanstalt (CTR) als Nachfolgeeinrichtung des 1889 gegründeten Militärversuchsamtes」とあるので、CTRは1945年まで存在していたとのこと。JUWEL 33のような軍所有を示すような刻印はARARA 37では見つかっていませんが、第二次大戦中に製造されたことは間違いないようです。
最後に「H42」です。
"H42"は、Heer(陸軍)に1942製採用になったというコレクターの意見がネット上で散見されますが、本当かどうかは分かりません。
上記で紹介した「ARARA 37」と全く同じデザインです。どちらかがオリジナルだと思いますが、ここまで一緒だとパテント問題など発生し無かったのでしょうか?
刻印は"H42 NUR FUR BNENZIN WIKTORIN”のみ。JUWEL33やARARA37のようなCTRの刻印はありません。
WIKTORINはウィーンにあったランプメーカーのようです。

ドイツ軍はガソリンストーブを部隊支給しましたが、配給の割合はバラバラで、フィンランド北部に駐留していた山岳部隊には猟兵2人に1つガソリンストーブが支給されたとする一方でグロースド イッチュランドは中隊でガソリンストーブ20個だったようです。
以上、ドイツ軍分隊ストーブのバリエーション紹介でした。
寄る年波には勝てず、急速に老化を感じる今日この頃です。
さて、今回はドイツ軍が使用したガソリンストーブ、いわゆる"分隊ストーブ"のバリエーションを紹介したいと思います。

まずはGutav Barthel社の「JUWEL 33」から。

違いはストラップとそれを通すループの有無のみで、缶の形状やサイズ、上下の蓋にエンボスされた刻印は全く同じです。 なおストラップなしが戦前、ストラップ有りが戦中モデルと言われていますが真偽のほどは定かでありません。

バーナー部分。タンクの素材が違います。右が真鍮製、左がスチール製です。


なお真鍮製のモデル銘記は「JUWEL 33」、スチール製タンクの方は「JUWEL 33U」となっています。

写真の取り扱い説明書は「JUWEL 33U」用です。この"U"が何を示すのは不明ですが、一部の部品番号の末尾が"U"になっており、これらの部品を変更したモデルと思われます。


タンク底面。スチール製、真鍮製共にアムトと「H 1941」の刻印があります。
続いて「ARARA 37」です。

フェルトグラウ、パンツァーグラウといった塗装色以外に、蓋に「ARARA 37」のエンボス加工有無しが違っています。

エンボス有りの方は蓋の裏にメンテナンスツールがチェーンで固定されています。

フェルトグラウ(左側)の風防には蓋を固定する為のネジが切ってあります。 その為、五徳が内側になっています。


タンク部の文字が、フェルトグラウの方が刻印でパンツァーグラウの方はエンボス加工になっています。

そのほか気になったのがこのマーク。CTR 15というのは企業名でしょうか?

どこかで見たと思ったらJUWEL 33のバーナー本体や説明書にも"CTR"という文字があります。
ネットで調べたところ、CTRは「Chemische-Technische Reichsanstalt(化学技術帝国研究所)」の省略形のようです。
Wikipediaでこのような記述(Google翻訳はこちら)を見つけました。
CTRは連邦材料研究試験研究所 ( BAM )の前身で「連邦研究所の最も有名な仕事の1つは、花火などの火工製品のレビューです。 (中略)BAMの他の活動としては、 危険物輸送のための危険物容器の承認、損傷と事故の早期発見のための非破壊材料試験の開発(以下略)」とあるのでJUWEL 33は5番目に、ARARA 37は15番目にCTRで認定されたストーブという理解で良いと思います。

「1920–1945: Chemisch-Technische Reichsanstalt (CTR) als Nachfolgeeinrichtung des 1889 gegründeten Militärversuchsamtes」とあるので、CTRは1945年まで存在していたとのこと。JUWEL 33のような軍所有を示すような刻印はARARA 37では見つかっていませんが、第二次大戦中に製造されたことは間違いないようです。
最後に「H42」です。

"H42"は、Heer(陸軍)に1942製採用になったというコレクターの意見がネット上で散見されますが、本当かどうかは分かりません。

上記で紹介した「ARARA 37」と全く同じデザインです。どちらかがオリジナルだと思いますが、ここまで一緒だとパテント問題など発生し無かったのでしょうか?

刻印は"H42 NUR FUR BNENZIN WIKTORIN”のみ。JUWEL33やARARA37のようなCTRの刻印はありません。
WIKTORINはウィーンにあったランプメーカーのようです。

ドイツ軍はガソリンストーブを部隊支給しましたが、配給の割合はバラバラで、フィンランド北部に駐留していた山岳部隊には猟兵2人に1つガソリンストーブが支給されたとする一方でグロースド イッチュランドは中隊でガソリンストーブ20個だったようです。

以上、ドイツ軍分隊ストーブのバリエーション紹介でした。
- 関連記事
FC2 Blog Rankingに参加しています。
←ポチっと応援お願いします!
この記事へのコメント
トラックバック
URL :
- ドイツ軍大好き - 2018年10月16日 22:07:00
欲しいと言われ見せて感激していました。私の回りの同じ趣味の同人はいるのですが実物をコレクションしてる人がいないのと知識がないのが話していて楽しくないのが残念です。