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陸軍M34略帽 (Feldmütze 34) Part5

 こんにちは、エーデルマンです。最近だいぶん秋らしくなってきましたね。こういう時期こそGo Toトラベルすべきなんでしょうが、生憎わが家には受験生と私以上に出不精な相方がいるのでステイホーム継続です。しかし、せっかくの連休どこも行かないのはもったいないので、せめて映画でもと考えているのですが、ローランド・エマリッヒ監督の『ミッドウェイ』なんてどうでしょうか?

さて本日のブログネタは、初期型のM34略帽(Feldmütze 34)です。

M34FC1.jpg
戦前の青味がかったフェルトグラウのウール生地に初期帽章付きM34略帽で、白いソーターシュ(山型ヒモ)は歩兵科になります。
M34FC2.jpg
一般的にM34略帽と呼ばれていますが、実際1934年に導入されたのは全く別モノです(ライヒスヴェーア時代の略帽はこちら
このタイプは1935年導入なので野戦服に倣って、本来はM35略帽とすべきでしょうが、既にM34略帽という呼称が定着してしまっている為、このブログでは前モデルを1stパターン、こちらを2ndパターンとして区別しています。

M34FC7.jpg 
M34略帽の変遷はこちらの記事を参照願います。

M34FC8.jpg
M34略帽の1stパターン(左)は頭頂部に金属製コカルデとソーターシュ(山型ヒモ)、フラップ前面には2つの飾りボタンが縫い付けられていました。それが2ndパターン(右)になると頭頂部に国家鷲章、フラップ前面にはBevoタイプのコカルデが取り付けられます。

M34FC112jpg.jpg   
こちらの写真の兵士は初期帽章付きのM34略帽にダークグリーンの襟に同色の胸章のM36野戦服を着用しています。

M34FC6-1.jpg
高さがあり四角っぽいシルエットの1stパターンに比べると2ndパターンは直線的で後頭部に行くほど高さが低くなっています。

M34FC3_2020092015220737f.jpg
帽章はライトグレー地にオフホワイトの刺繍糸で縫われています。初期略帽の特徴として本体への取付は手縫い、ソーターシュはミシン縫いです。写真では分りづらいですが、ソーターシュの両端はフラップを貫通して裏側で縫い込まれています。
M34FC9-1.jpg
トップは2枚の布で貼り合わせになっていることが分かります。

M34FC4.jpg
内装はベージュ色のコットン製。フェルト本体への取付は初期の略帽の特徴でもある手縫いです。

M34FC13jpg.jpg
内装のステンペル。辛うじてサイズの"56"と製造年の"1936"が読み取れます。トップが”M字”になるよう安全ピンと糸で留めていた跡が残っています。

M34FC5.jpg
ベンチレーションホールの金具は真鍮製です。

M42FC1.jpg
M34略帽の改良型であるM42略帽の導入後もM34略帽は第一線で使用され続けます。(M42略帽は広く普及せず、実質的な後継モデルはM43規格帽となります)

一応、念願のM34略帽初期型をカバーしたことで略帽シリーズは今回で締めにしたいと思います。(これまで避けてた制帽のコンテンツ化にそろそろ着手すべきか・・・)
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