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M20勤務服 (Dienstrock 20)

こんにちは、エーデルマンです。本日はライヒスヴェーア時代に兵士に支給されたM20勤務服(Dienstrock 20)をアップします。既にM28勤務服の記事で紹介済みですが、オーナーの@野うさぎ屋さんから許可を得て再掲させていただきたいと思います。

なお、ライヒスヴェーアの軍装について浅学ゆえに今回の記事を書くにあたってはこちらの本を参照にさせていただきました。当時の写真が大量に掲載されているのでとても分かりやすいです。

M33boots16.jpg

最初に陸軍(ライヒスヘーア)兵士へは第一次大戦型の隠しボタンのブルーゼが支給されますが、帝政時代のイメージを払拭する為にM20勤務服の原型ともいえるM19勤務服が1919年5月に制定されます。

M19勤務服は4つポケットに粒状の模様が付いたボタンが採用され、帝政時代には近衛兵と一部のエリート部隊のみ着用が許されたドッペルリッツェン(Duppellitzen)が全兵科共通の襟章となりました。また肩章は紐状で、将軍はゴールド、士官はシルバー、兵・下士官はフェルトグラオとなっていました。

そして翌年の1920年2月22日と12月22日の2回にわたる通達で陸軍の制服として正式に採用されたのが、M20勤務服となります。
M20tunic1.jpg

伝統の8つボタン。腰ポケットは切り込み型になっています。ナチス政権前の制服の為、鷲(アドラー)の胸章はありません。

M20tunic0.jpg
M20勤務服を着用する野うさぎ屋さん。Vショーの会場でこの姿をお見掛けして思わずレプリカ?と思ってしまったほど、非常に良い保存状態です。というのもヴァイマール時代の勤務服はそもそも数が少なく、ほとんどは礼服や野戦服に改造されて残っていません。(なお、記章は精巧なレプリカとのこと)

M20tunic5.jpg
リッツェンの色は白なの歩兵科です。兵科を色で識別するヴァッフェンファルベ(Waffenfarbe)は1919年に制定され、1920年12月22日の通達でヴェアマハトとほとんど同じ形式に改められます。
M20tunic7-2.jpg
襟はダブルホックで立て襟になっています。襟の色はモスグリーンでこちらも1919年5月に制定されました。

M20tunic2.jpg
背後からの写真。センターベントになっており、ベルトフックはボタンタイプです。

M20tunic6.jpg
内装は総裏地です。M33以降の野戦服が必要な部分だけに貼られているのに比べて非常に贅沢な造りになっています。

M20tunic9.jpg M20tunic8.jpg
内ポケットは左右二つあり、右側は包帯用、右側は水筒でも入りそうな容量です。

シュテンペルの拡大
  98 胸囲   44 首から袖までの長さ
   42 首回り
  88  胴回り  62 袖丈
   H.B.A.H (Heeres-Bekleidungs-Amt. Hannover
   =ハノーファー被服廠)
   1924  1924年(上記被服廠に納品された年)

    17. J.R  第17歩兵連隊

  1926   1926年(下記部隊に支給された年?)
   IB  第1大隊
   4K  第4中隊
      99 工場番号?

知る人ぞ知る第17歩兵連隊で、しかも第4中隊のシュテンペル!!思わず腰が抜けそうになりました。

M20tunic14.jpg
被っておられた制帽には、ブラウンシュヴァイクの髑髏が輝いていたのは言うまでもありません。いやー非常に貴重なものを拝見させていただきました。改めて御礼を申し上げます。


なお、野うさぎ屋さんご自身がYoutubeでM20勤務服について解説しているのでリンクを貼らせていただきます。

M20tunic14-Color.jpg


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エーデルマン

Author:エーデルマン
脳内の99%をドイツ軍が占めている、そんなアラフィフ親父です。
注)当時のドイツ軍の装備・生活用品に興味がありますが、特定の団体・思想を支持するものではありません。

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